魔法はあめいろ?⑧
ひよこルートその4
※ネタバレあり
んんんんん!
相互理解が進んでいると思い込んで、その実ディスコミュニケーションの沼に落ちてしまった相思相愛な二人の痴話喧嘩は犬も食いませんぞwwww
とまあ、思わず草も生やしたくなるようなお約束に次ぐお約束の展開…
別に嫌いじゃないんだけどね!
でも、たったの一言が誤解を生み不和を生み、そうして巻き起こる騒動には、思わず「いや最初から話し合っとけよ」とツッコミを入れたくなるのが人情というもの!
けどね~そうは言ってもね~
そこで「え、さっきのってどういう意味?」って容易く聞くことができるってのも、一つの才能だとは思うのよね~
特に主人公とひよちゃんってさ、知り合ってまだ二週間も経ってないくらいだしさ
心を通わせ合ってからは、まだ三日目だったわけだし
思い込みでうじうじしてしまったってしょうがない…か??
それはそれとして、人を信じるって難しいな…と、改めて再確認させられた件でもある
何つーか、そうね…「信じる」と「信じたい」ってのとは、やっぱり別物なわけじゃん??
相手のことを信じたいって思うことはできても、100%、一切合切の迷いなく、信じてるって言い切れる人はどのくらいいるんだろう
それに…これはわたしの場合だけども、この人なら信じられるって思えることがあったとして、だけど本心は少し違うのね
「ああ、この人には裏切られてもいいや」
これがわたしの信頼の形なんよ
でも、それって心の底から相手を信じるっていうのとは、ちょっと…いやかなり違うんじゃないか、と常々思ってる
本当に信じてる相手には、裏切られるかもしれない…なんて、微塵も疑わないんじゃないか
裏切られてもいいなんて考え方は、ほんのちょっぴりでも裏切る可能性があると思ってなきゃ、出てこないと思うんだ
それは結局のところ、相手に全幅の信頼を寄せているのとはわけが違うと思うのよねぇ
主人公も、ほんのりと似たような思考パターンをしてるのかな、と親近感が湧いたので、恥ずかしながら自論を展開してみた
ひよちゃんの本心がどうだったとしても、それは二の次だ、みたいなね
まあ、自分にとって納得のいく形が定まっていれば、それでいいと思う
あと、このライターさんは非常に味のあるバッドエンドを描かれるわね
ご都合主義もどんとこいの完全無欠ハッピーエンド信者であるわたしだけど、こういう終わり方もこれはこれで…と唸らされたわ
酸いも甘いも嚙み分けた~とか言うけど、その「酸い」の部分を凝縮したような、奥行きのある味わいがあるのよ
一つの恋が最低な終わり方をしたとしても、それでもその人が生きている限り、人生っていうのは続いていくのよね
辛くて悲しい思い出を、一生背負い続けていくのよね
みたいな
救いはないんだけどね、そもそもがそういうものだから無常さも気にならないというかね