お嬢さま至上主義

とあるポンコツギャルゲーマーの日常です

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Phantom④

クロウディアエンド~エレン攻略中①

 

※ネタバレあり

 

 

 

まったく…世界ってのはクソッタレだな!

 

 

心から愛し合ってる二人が、どうして殺し合わなくちゃいけないんだ…!?

なんで二人が手と手を取り合って、約束の場所へと辿り着くことが許されないんだ…!?

そんなクソな世界なんて…滅んでしまえばいいんだよ…!

 

そんじょそこらの女のように、ただ盲目的に愛を信じて生きていくには、クロウディアさんはこれまで奪われ、失ってきたものが…多すぎたんだな

ギャンブラーの心理じゃないけど、ここで終わってしまったら、負けを認めてしまったら、これまでに注ぎ込んできたものが全て無駄になってしまう恐怖とでも言うのかな

どこがクロウディアさんにとっての分水嶺だったのかは…彼女を襲った悲劇は数えきれないほどだから、もうわからない

けれど死を受け入れてしまったその瞬間に、これまでに裏切ってきた尊いもの、美しいものの全てに意味がなくなるような気がして…そんな風に考えてしまう

それにこの世界は、守るべきものができてしまった者から脱落していくからな、相手のことを本気で愛してしまった時点で、この二人は詰んでたんだよなぁ…

なんてやるせなくて…なんて愛おしいんだろうか

 

 

バッドエンドの方が好き、ものすごく好き

主人公が決定的に道を踏み外すことになったあの夜を、二人の立場を逆転させて再現するという、念入りに心を抉ってくる描写が天晴れすぎる

あのセリフ…ただ主人公を励まし、依存させるためのセリフにしては、情感がこもってんなぁ、と思ってたんだよ

きっとクロウディアさんにも取り戻したかったものがあったんだろう

そこに、主人公との「あったかもしれない未来」も含めてほしい

彼女ならきっと、いつかはあの空薬莢を捨てる日が…捨てられる日が来ると思う

恐らくは人生で一番愛した人を、自らの手で葬ったという証拠の、空薬莢を

そうして失うことを恐れずに駆けて、駆けて、駆け抜けた先で、今際の際に思い出すのは、その男のことなんだと思う

クロウディアさんは、そういう女だよ

本当は誰よりも愛情深い、けれどそのままの姿で生きることを許されなかった、悲しい女性なんだよ

 

 

クロウディアさんから教わった生き方に殉じる主人公が、マジでかっこいい…

そして、めちゃくちゃ泣ける…

ツヴァイとなった夜に一度、そして最愛のひとを殺した朝にもう一度、彼は二度の死を迎えたんだな…虚しい話だ

空っぽだ…

 

願わくば、やがて訪れるであろう永久に覚めない眠りの先に、二人が夢見た約束の場所が開けていますように

 

お次は殺しの師匠にして仕事の相棒でもあった、アインことエレンちゃんを攻略中

 

 

エレンちゃんの弱さは、人間なら当たり前に持っている弱さ

記憶を取り戻し、帰るべき場所を思い出してもなお、守るべきもののために人を殺せる主人公の方がおかしいんだよ…(誉め言葉)