お嬢さま至上主義

とあるポンコツギャルゲーマーの日常です

ウソをついても演技でも 何でもいいけど 要するに、嫌いにならないでね!

少女魔法学リトルウィッチロマネスク

メレット、フィアンナエンド

 

※ネタバレあり

 

 

 

流浪のエルフっ娘・メレットちゃんと、ほんわかプリンセス・フィアンナさまを攻略したのだ

 

まずはメレットルートの感想から

 

主人公がまだ見習い魔法使いだった頃の冒険者仲間であるメレットちゃんは、とあることを主人公に伝えるために黒の塔を訪れたのね

エルフは一つの地に定住しない…そういうわけで、塔での生活を一年間とあらかじめ定めた彼女は、期限が来る前に果たして主人公に「あること」を伝えられるのか…??

と、黒の塔での偶然の出会いが運命を大きく変えるという他のヒロインに比べると、ちょっと毛色が異なるというか…まるで最初から決められていたレールから外れてしまった主人公の運命を軌道修正するために現れたヒロインというか…

それがメレットちゃん

 

 

フラグが立った時と立たなかった時とでは、お見送りシーンの派手さに雲泥の差が出るし、コモンイベントこそ少なかったものの、一応、塔の住人らとの交流も彼女なりに行ってたみたいだしね…

そこをちゃんと描いてほしかった気もするけど、たったの一年間しか塔にいないことを考えると、よほどうまくやらない限り、二年目のイベントが彼女関連で埋め尽くされてしまいそうだからなぁ…

致し方ないことなのかもしれんね

 

それはそうと、FDにも収録されていた「ヴァンクリフの一夜」を併せて読むと、いかにメレットちゃんが本作の裏ヒロインだったかがよくわかる

主人公が暗所恐怖症になったきっかけを知っている…と書くだけでも、何やら重要なポジションにいそうに思えてくるけど、そもそもメレットルートでぐらいしか暗所恐怖症の話は出てこないので、それはどうでもいい部分だと思われる

それよりも、主人公が大魔法使いになったのは、いつも自分を守ってくれていたメレットちゃんを守れるような男になりたかったから…とか、短編「ヴァンクリフの一夜」で語られていたメレットちゃんへの想いの大きさと重さだとか、そういうのを勘案すると…ね

しかし、マリエラちゃんはあの時一度フラれているんだよな…それでも主人公のことを好きでいてくれて、しまいには結ばれるルートもあるんだから、人生って何があるかわからんなぁ

 

「メレットエンドに到達するために、プレイヤーは故意に二年目の試験に落ちる」という攻略法も含めて、何から何まで仕組まれた感じがする、ちょっと異色なヒロインだった

 

続いて、フィアンナルートの感想に移る

 

夜な夜な暗躍する何者かの正体…それは、マジックアイテムにより精神を操られていたフィアンナさまお付きのメイド・ティエちゃんだった

姫の暗殺を依頼された奴隷商人の手により、本人も知らぬうちにフィアンナさまの命を狙う刺客へと仕立て上げられていたティエちゃんを襲う悲劇的な展開と、そしてフィアンナ姫暗殺未遂事件の黒幕が彼女にとっては義理の母親にあたる国母だったというショッキングなシナリオとが、いつも花のような微笑みを絶やさず、芸術を愛する心優しいお姫さまの人物像との強烈なギャップを生み出しながらも、そのギャップよりもさらに強烈なフィアンナさまのキャラクターにより彼女の色に染められていくという、なんというか、いいから黙ってプレイしてみてくれ、と言いたくなるような内容だった…

なんかもう、すごかった…

旧版プレイ当時の感想、どっかに眠ってないかしら…

 

 

操り人形状態だったとはいえ、これが自分を殺そうとしたメイドに対する反応かよ…!

フィアンナさま強ぇよ…!

 

途中、主人公の前で「花のフィアンナには笑うことくらいしかできないのに、どうしてもうまく笑えない」と泣き言を漏らす場面こそあれど、それを踏まえても全編通して強い女の子だったのがフィアンナさまだと思う

 

 

すっかり後方理解者面をしているオリヴィアちゃん(微笑ましい限りだ)に言わせれば、フィアンナさまは「したたか」だということだけど、まさにその通りよね

そりゃあもう小さい頃からフィアンナさまの周囲の人間なんてのは、どいつもこいつも権力闘争に明け暮れていただろうからな、そんな中、この年齢になるまで健やかに育つことができたというのは、多分に娘を溺愛している父親のおかげもあるんだろうけど、フィアンナさま自身の素質もあったんだと思うしかないじゃない

この調子だと、もしかしたら実の父親と義理の母親が、自分が殺される前に相手を殺すしかない…と互いの命を狙い合っていたことすら、知ってたかもしれないわね

 

 

フィアンナさまのすごいところは、きちんと世の中のままならなさ、世知辛さをきちんと理解しながらも、これっぽっちも他人を責めるような考えを持たないところにあると思う

一見しただけでは、取るに足らない、ただのお花畑思想にしか見えないんだけど、何がすごいって、自分の身を守る術を持たないお姫さまが、その清純さを貫き通しているところなんだよね

自分を殺そうとした継母と、それでも仲良くなりたいなんて思わないだろう、普通…

でも、フィアンナさまはそんなことを臆面もなく言っちゃう

だからフィアンナさまの人となりを知った人たちは、彼女のことを全力で守りたくなっちゃう

彼女はそうやって、皇帝の座を狙う醜い争いの中を生き残ってきたのではないだろうか

何だったら、もう神さまですらフィアンナさまにメロメロで、過分なご加護を授けちゃってるんじゃないか…みたいな、ロゼッタちゃんに知られたら斬殺されそうな罰当たりなことまで考えちゃうぜ

まあ、そのくらいフィアンナさまは清く正しく美しく、そしてどんなに過酷な現実を前にしても、己の信念を曲げない強さを持った、スーパーお姫さまだったってことだ!

あぁ~フィアンナさましゅき~

 

あとはセファちゃんの短編を読んだら、いよいよ最終魔法の習得も同時進行させる予定のアリカヤ攻略に入るぞ

今までよりも綿密なスケジュールが必要になるはずだから、ちゃんと計画的に進めないと…