お嬢さま至上主義

とあるポンコツギャルゲーマーの日常です

走らなきゃ生きられない だから誓うの涙忘れて

絶望少女②

コンプリート

 

※ネタバレあり

 

 

 

復讐というテーマを扱った物語が、どういう結末を迎えるのかが知りたくて、それなりにのめりこんでプレイした結果というのもあるけれど、とにもかくにもゴッドスピードでコンプリートできてしまうボリュームの少なさというのも、確かにあったかな…

何はともあれ、主人公と小夜子ちゃんには、お疲れさまなんだよね

 

 

女ってこえーなー!

マジでこえーなー!

と思わせてくれたのは、最終的には我が身かわいさに、主人公の恋人であるさなえちゃんの指を潰した聖美ちゃんでも、てっきり全ては父親が画策したことで、彼女は何も知らない無垢な女の子だったと思いきや、実は何もかも裏で手を引いていたことが発覚した美紀恵ちゃんでもなく、どろどろとした悪意がヒトの皮を被って生活していた小夜子ちゃんだったわ…

この娘こえーなー!

 

そこまでは描かれていなかったけど、ここまできたら、彼女の復讐の対象には、さなえちゃんも含まれていたんじゃないかという気がしてならない…

だって、たとえ重い後遺症が残ろうとも、記憶を失っていようとも、さなえちゃんが意識を取り戻したってわかれば、主人公は復讐なんて馬鹿なことは考えずに、さなえちゃんの傍にいることを選んだんじゃないかと思うんだよね

でも、小夜子ちゃんはそのことを主人公に伏せて、自分が憎い女どもに復讐する手伝いをさせた…そのために、主人公はさなえちゃんと決別することになった…

それって、主人公とさなえちゃんを引き離しただけでなく、考えようによっては、さなえちゃんから主人公を奪ったとも取れないだろうか??

愛し合ってたはずの自分を捨てて、どこの誰とも知らん野郎と結婚することに決めたさなえちゃんを、小夜子ちゃんはどこか恨めしく思っていたのではないだろうか…

彼女の内に秘められた狂気を知ってしまったら最後、もうそうとしか思えなくなってきたのだが…

小夜子ちゃんこえーなー!

 

いやしかし…どろどろとはしていたものの、この復讐劇を通じて誰も救われなかったかというと、描写されてる範囲内ではノーだよね

主人公は絶望から立ち直れた、小夜子ちゃんは溜飲が下がった、美紀恵ちゃんは将来有望なピアニストという重圧から解放され、聖美ちゃんは業界との繋がりを持てた…と

短絡的な思考でしかないとはわかっているけど、それほどまでに救いのない物語であったかというと…そんなこともないんじゃないかなぁ

でも、だからって、復讐の是非に対する答えが出たとは思わんけどね

 

総評としても、概ねそんな感じ

 

エロに関しては、回想モードに登録される数だけでいうと、

美紀恵5、聖美3、小夜子5、さなえ2

となるけれど、その中でもいくつかバリエーションがあって、実際の数はもっと多かったと思う

もっと徹底的に肉体も精神も痛め付けるタイプのエロかと思っていたけど、そこまでハードなプレイはなかった…かな

せいぜい聖美ちゃんにフィストがあるくらい

ヒロインたちがエッチの最中に快楽を感じることはなく、最後までひぎぃ系を貫いたところは需要と合致してるんじゃないだろうか

 

エンディングは全部で4つ

バッドエンドが2つとノーマルエンドが2つという扱いになっているけど、小夜子ちゃんに刺されて死ぬのはバッドエンドじゃないんか…

 

復讐の連鎖に囚われた男と女の末路が見たいという人には、安価でプレイできる点をオススメしたい

とにかくエッグイエロゲーがしたいって人には、もっと他にエログロを極めた作品はあるよと言いたい

 

 

 

お次はPANDAHOUSEの「さよなら。」をプレイ予定

ヒロイン別エンドは最後に回した方がいいのかな…バッドエンドらしいけど…