ネタがないわけでもないけど、カイザーさんの話をしたいので、する(二日目)
するったら、する(強硬)
擬人化カイザーちゃんがおもちを焼くお話
カイザーちゃんは、甲児くんが自分以外の女の子に気を取られたり、仲良くしているのを見ると、どんな風にやきもちを焼くのかな、というお話
一応、閲覧注意だよ
・αカイザーちゃんの場合
耐える
ひたすら耐えて、限界に達したら泣く
甲児くんには自分だけ見ててほしいって気持ちはあるけど、それを表に出すと甲児くんが困っちゃうかもしれないので、ひた隠しにする
自分は確かに甲児くんの恋人だけど、だからって甲児くんの生き方を束縛したり制限したりする権利はないし、人と人とが仲良くするというのはいいことなのだから、その邪魔をしてはいけないと思っている
でもやっぱり嫌なものは嫌なんだけど、それを嫌だなぁと思ってる自分のことが一番嫌
なので、普段はずっと我慢してニコニコしてる
甲児くんは甲児くんで「カイザーってやきもち焼いたりすんのかな、そういや見たことないなぁ」と軽い気持ちで雑談のネタにしたら「甲児くんが思ってるより、カイザーって甲児くんのこと好きじゃないんじゃないの?」って言われて「えっマジで? いやでも確かに俺が他の女の子といてもニコニコしてるだけだし、キスもエッチもさせてくれるけど向こうからしたいって言われたことないし、ひょっとしてカイザー優しいから俺に気を遣ってやらせてくれてるだけなのか…!?」と真に受ける
もちろんカイザーちゃんもしたいけど、自分から言い出すのは恥ずかしいな、はしたない女の子だって思われたくないな、って気持ちもあるし、何よりカイザーちゃんがしたいなぁって思うタイミングで甲児くんが誘ってくるから、自分から言い出すことはないというだけ
これが大体初エッチから一か月後くらいの話で、一度気になり出すと今まで通りの関係でいられずにギクシャクしちゃって、ついついカイザーちゃんを避けがちになってしまう甲児くん
しかも、そのことをさやかさんあたりに相談しちゃうもんだから、最近やけに一緒にいるなぁ…みたいにカイザーちゃんに思われちゃう
それでもニコニコしてたけど、本番ありのエッチは三日おきぐらいでも、触りっこぐらいなら毎日やってたのに、ここ一週間ぐらいほったらかしにされちゃってるから、思い切って「しないんですか?」って聞いてみたら、ものすごい勢いではぐらかされたので「したくないならいいんです、ごめんなさい」ってまたニコニコ引き下がる
甲児くんもしたくてしたくて辛抱たまらんってなってたところにカイザーちゃんからおねだりされて「よっしゃああああ!」ってなったけど「ちょっと待て、また気を遣わせてるのでは…!?」と思ってしまい、どうしていいかわからずテンパってたらニコニコしながらあっさり引き下がられたので「あぁやっぱり本当はしたくなかったんだ、俺のために我慢してたんだ」と勘違いしてしょんぼりしてたら、それまでニコニコしてたカイザーちゃんが急にポロポロ泣き出して、どうしたのかと慌ててると「もうわたしのこと好きじゃなくなったんですか? 他の人を好きになったなら言ってください、身を引きますから」って言われて、もしかしてとんでもないことをやらかしていたのでは、とようやく気付いて、話を聞いてるうちに二人して悲しいやら安心したやらで大泣きする
「すまねぇカイザー俺が全部悪かった、俺のこと気が済むまでぶん殴ってくれ!」「大好きな甲児さんにそんなことできません~!」「じゃあ後で鉄也さんにでもぶん殴ってもらうから!」「やめてください~!」って抱き合いながらわんわん泣いて、そのあといっぱい仲直りのイチャラブセッする
後日プロに事情を話した甲児くん、プロは「俺をお前らがイチャイチャするためのダシに使うな」と思いつつも、せっかくなので一発ぶん殴っておいた
それからはお互いにちゃんと言いたいこと、聞きたいこと、したいこと、やめてほしいことは、その都度伝えていこうと約束する
甲児くんはあれこれカイザーちゃんにお願いするけど、カイザーちゃんはいつでも何でも快諾するばかりなので、ちょっと心配になって「何でも言ってくれていいんだぞ?」って聞いてみたら「明るいうちからするのはちょっと恥ずかしいです…」みたいに言われて、次から気を付けよう…と反省しかけていたのに、続けて「だからカーテンは閉めてほしいです」って言うもんだから、閉めたらやってもいいのか…!と元気になった
・OVAカイザーちゃんの場合
拗ねる
わかりやすく拗ねる
プールや海水浴デートに行くと、そりゃもうボインボインなおねーちゃんとかその辺にいっぱいいるわけですからね、まあそりゃ男なら見ちゃいますよねって話なんですけどね
「所詮は甲児もただの男というわけじゃの、乳の大きなおなごばかりに気を取られよってからに…どうせわらわはまな板じゃ、洗濯板じゃ、サイズの合うブラもないわ!」とツンツンし出すので、怒涛の言い訳タイムが始まる
いわく、カイザーだってその辺をデカいイノシシが走ってたり、デカいマンボウが泳いでたりしたら、気になるだろ、と
いわく、それと一緒でデカいおっぱいが歩いてたら、つい目が行っちゃうってだけだ、と
いわく、そこで浮かぶ感想も「うおっデッカ…」ってだけで、それ以上でも以下でもない、と
いわく、俺が揉みたいと思うおっぱいは、カイザーのそのちっちゃくてかわいいおっぱいだけだ、と
何か騙されている気がする…と思いながらも、熱弁されながらチュッチュしてもらってるうちに、ご機嫌になるカイザーちゃんだった
そのうち、どこからか「乙女の乳房は愛する殿方に揉んでもらうと大きくなるらしい」という情報を仕入れてきたカイザーちゃんに揉んでくれるよう頼まれたので「あれだけ毎晩揉んでも大きくなってないんだから、迷信だって気付いてもいいだろ…」と思いつつ、ありがたく揉ませていただく甲児くん
でっかくな~れ、でっかくな~れ…と揉まれてるうちに、ピタッと甲児くんの動きが止まったので、どうしたのかと不思議がってると「でも俺、カイザーのちっちゃいおっぱいかわいくて好きだから、でっかくなるとなんか寂しいな…」って言うので「も~甲児は本当にわらわのことが好きじゃの~!」「だから最初からそう言ってるだろ~!」とイチャイチャする
めでたしめでたし
・インフィニカイザーちゃんの場合
モヤる
モヤモヤするけど、どうすればモヤモヤが解消できるのかわからなくて、さらにモヤモヤする
パパがきれいな女の人とお話してるぞ、二人ともニコニコしてるぞ
お仕事のお話だってわかってるけど、ニコニコしてるってことはお仕事がうまくいってるってことだからいいことなんだってわかってるけど、胸がモヤモヤして苦しいカイザーちゃん
まだ生まれてからそれほど経ってないカイザーちゃんは感情回路が発達しきっていないので、嫉妬心に関する学習はそこまで進んでいない
戻ってきたパパとお昼ごはん食べるけど、もうスプーンもお箸も何でも上手に使えるのに、お膝に座って「あーんで食べさせて、じゃないと食べない」って駄々こねる
甲児くんはいつもと違うカイザーちゃんに戸惑いつつも、かわいい娘のワガママは何でも叶えてあげたいので、社食でも余裕で「はい、あーん」ができる
その後もデスクワークに勤しむパパのお膝を占領して、お絵描きしたり折り紙したりしてるけど、胸のモヤモヤは消えないままなので、大好きなパパと一緒にいるのに全然楽しくなさそう
いつもなら簡単なデータ入力とか書類整理とか手伝うのに、ずっとつまらなそうに遊んでるだけなので、上司から一応の注意はされる(遊ばせてるだけなら家に連れて帰ったらどうだ、とか何とか)けど、ちょっと様子がおかしいんで今日だけ大目に見てほしい、とペコペコしてるパパを見て、このモヤモヤがいけないんだ、モヤモヤしてるボクは悪い子になっちゃったんだ、と思ってしまうカイザーちゃん
定時に仕事を切り上げて帰宅した後、今日はどうしたんだって心配そうに聞かれて、ありのままを話してるうちに「悪い子でごめんなさい、嫌いにならないで…」って泣いちゃうカイザーちゃんを、不安にさせてごめんっていっぱいよしよしする
カイザーちゃんは自分がちんちくりんな自覚もあるし、世の中には自分よりきれいでスタイルのいい大人の女の人がいっぱいいるのも知ってるし、パパは大人だから本当は大人の女の人の方がいいんじゃないのかなって知識もあるし、だからいつの日かパパは他の人を好きになってしまうんじゃないかっていう漠然とした恐怖感をいつも抱えている
でも甲児くんは自分はカイザーちゃんを愛するために生まれてきたと思ってるし、たくさん愛し合うためにカイザーちゃんと出会えるよう頑張ってきたんだから、その気持ちを全部きちんと伝えられるまで、リビングでも、お風呂でも、ベッドの中でも、いっぱいいっぱいよしよしする
モヤモヤするようになったのも立派な成長の証ということで嬉しいやら、モヤモヤさせてしまった自分が情けないやらで、複雑な甲児くんなのだった
・F完カイザーちゃんの場合
抓る
ほっぺたやら二の腕やら脇腹やらを無言で抓ってくる
「ふんだ、やっぱり甲児くんって女の子なら誰でもいいと思ってるんだ、あたしのこと好きっていうのもどうせ都合のいいこと言ってるだけなんでしょ!」ってぷりぷり怒ってるカイザーちゃんに「そうやって怒るってことは俺のこと好きなんだろ?」って聞いたら、二倍の威力で抓られた
カイザーちゃんの言い分としては「あたしと甲児くんは大親友ってだけなんだから、甲児くんが誰とお付き合いしようがあたしには関係ないもん」ってことだけど「そもそも親友はキスもエッチもしないと思う」と甲児くんに突っ込まれて「仲良しだからするってだけだもん、あたしと甲児くんは一番の仲良しさんだからね!」って切り返すも「キスもエッチもする一番仲のいい相手って、それもう恋人だろ…」って論破されて、ぐぬぬってなる
傍から見ると単なる意地っ張りな彼女って感じで微笑ましいけど、当人としては「同性として一番身近にいた記憶」と「生まれた時からずっと異性だった性自認」がせめぎ合ってて、うまく擦り合わせができない現状に苦しんでるわけで、甲児くんもそれがわかってからはあんまり強引に答えを迫らないようにはなった
いずれ時間が解決してくれて、カイザーちゃんの中で「これまでの自分を否定することなく、女の子として甲児くんの『一番』になりたい」って気持ちが大きく育ったら、自然といい感じに結ばれるんじゃないかと思ってるし、その予想は正しい
今はただ、カイザーちゃんが本当のところは甲児くんをどう思ってるのか確かめるためのキスもエッチも一緒に楽しめるよう努力するし、大好きって気持ちも山ほど伝えていくし、やきもち焼いてプンプン怒ってるカイザーちゃんも、どんな時でも「一番の仲良しさん」って部分は譲らないカイザーちゃんも愛しくてたまらないので、どれだけ抓られようともニコニコしながら見守るだけ
そしたら「なんで笑ってんのー!?」って、さらに抓られた
ネタ帳に書くには長すぎるので、ここを備忘録代わりにしてみた
やきもち焼く女の子って、かわいくていいよね