あぁ~昨夜は一段と寒かったなぁ~
このままどんどん寒くなっていくんだろうなぁ~
体調不良になったりしないように、しっかりあったかいもの補給して、身体を労わってあげないとねぇ~
わたしの健康管理にもなるし、今日も今日とてカイザーさんの話をしたくなったので、する(五回目)
するったら、する(強硬)
だっていっぱいあったかいもの食べてほしいんだもん!
季節モノのネタは鮮度が大事なんだもん!
じゃあもっと寒くなってからやれよって感じもなきにしもあらずだけど、そんなこと言ってたら年が暮れちゃうんだからね!
というわけで、またしても甲児くんとカイザーさんにあったかいものを食べつつ、イチャイチャしてもらった
その備忘録ということで、一つ…
お好きな方だけ、どうぞお進みくださいね
・甲児くんとカイザーさんとおでん
甲児くんのおでんの〆は、玉子の黄身を溶かしたおでんつゆにごはんをぶち込んで食べる
おじいちゃんから教わった食べ方で、当然シローくんもそうするし、Zもそうするし、何なら剣造パパもそうするので、プロもグレートも当たり前にそうする
おじいちゃん製のカイザーさんも、もちろんそうする
何だかこんなところに兜家の血脈のようなものを感じて、ちょっぴり嬉しい甲児くんだった
黄身を溶かした後に残った白身を器に見立てて、そこにごはんを詰めて食べるカイザーさんがかわいくて萌えた
そういうわけで、兜さんちのおでんの具は玉子の割合が気持ち多め(普通に食べる分と、〆の分とで)
冬場のコンビニにてレジ横で売られているおでんが気になるけど、買い方がわからなくて手が出せないカイザーさん
お会計の列に並んでる時にチラチラ見てると、甲児くんが「おでん欲しいのか?」って聞いてきたから、思わず「うん」って肯定しちゃったら、ちゃちゃっと買ってくれたので、めちゃくちゃ感動した
あまりにも感動したので、今日は天気がいいから冷めてしまう前に公園のベンチで食べて帰ろうとなってからも、いかに颯爽とおでんを買う甲児くんがかっこよかったかを、目をキラキラさせながら力説しまくってくれた
その様子がかわいすぎて、さっさと部屋に帰ってイチャつきてぇ~、と甲児くんの食べるペースがちょっと上がった
二人でコタツに入りながらテレビを見ていると、食べ物の屋台の特集になった
「こういうところで食べるラーメンとかおでんとか、普段よりおいしく感じるものなのかなぁ」とカイザーさんがぽつりと呟いたので、行ってみたい?って聞いたら「ちょっとだけ気になる」という返事が
何についても控えめなカイザーさんは、あれがしたい、これがしたい、とは言わずに、あれが気になる、これが気になる、という言い方をする
その夜から甲児くんは、ありとあらゆるSNSを駆使して情報収集に励み、ついに近隣に出没するおでんの屋台の情報をゲット!
いいとこ連れてってあげる、と詳細は内緒にして、カイザーさんと一緒に夜のお出かけ
今夜はいっとう冷えるから、いつもより密着して星空の下を歩く
「星がキレイに見えるねぇ」と嬉しそうなカイザーさんの横顔に「お前の方がキレイだよ」とは言えず、その代わりに繋いだ手に込めた力を強くした
念願の屋台に、抑え目ながらもはしゃいでるカイザーさんは、かわいい
隣り合って座っておでんを食べてると、カイザーさんがこっそり、屋台の主人には聞こえないよう耳打ちしてきた
「わざわざ調べてくれたんだよね、ありがとうね、甲児くんのそういうところ大好き」
言ってから、真っ赤になりつつ大根食べてるカイザーさんに「ああ俺、一生こいつと一緒にいたいなぁ」と思った甲児くん
ずっとずっと考えていたけど、なかなか形にならなかった気持ちがようやく固まってくれたので、家に帰りつくなり玄関先で「結婚しよう」とプロポーズ
指輪もなければ花束もないし、ムードもへったくれもないけど、それでもカイザーさんは幸せすぎて泣きそうになるのを堪えて頷いてくれたから、次の休みに二人で指輪を買いに行った
屋台のおでんは、忘れられない思い出の味になった
・甲児くんとカイザーさんとグラタン
一番上の子をお膝に乗せて、グラタンをふぅふぅしながら食べさせてあげてるカイザーさんを見ながら、昔は俺があのポジションだったのになぁ…と寂しくなっちゃう甲児くん
こっちはこっちで下のちびっ子二人に哺乳瓶でミルクを飲ませつつ、カイザーさんのことをじーっと見てると「どうしたの?」って聞かれたから、何でもない、と答えておいた
昔は昔、今は今…もう三児の父親になったんだから、しゃっきりしないといけないと自分に言い聞かせる甲児くんだったけど、子どもたちの寝かしつけが終わって、俺らもそろそろ寝ようかとなった時に、カイザーさんがお膝をポンポンしながら「最近あんまり構ってあげられなくてごめんね、おいでおいで」って言うもんだから「好きだー!結婚してくれー!」「もうしてるじゃないの~」と、たくさんたくさん甘えた
不思議とエッチな気持ちにはならなかったので、その晩はひたすら甘え倒したし、カイザーさんも嬉しそうに甘えさせてくれた
それからは夫婦の間で、月に何度か、そうやって思う存分甘えても良い日が制定された
保護者な甲児くんとの地道な特訓により、覚束ないながらスプーンが使えるようになった幼児カイザーさん
「もうひとりでぐらたんたべれる!」って自信満々に言うから、甲児くん監督の下、チャレンジしてみることに
持ち方はだいぶ怪しいけど、プルプルしながらも掬うことには成功したので、次はふぅふぅして冷まさせてみることに
「ふーふー、もういい?」「まだ」
「ふーふー…まだ?」「まだまだ」
「ふーふーふー…んー…」
大きく息を吸い込んで、本日一番のふぅふぅをするべく気張った次の瞬間、うっかりルストトルネード出しちゃったカイザーさん
グラタンもテーブルも、真ん前に座って育児の光景を「俺の娘にもあんな時期があったっけなぁ」と微笑ましく眺めていた食事中の職員さんの着ていた服も、何もかも溶かしちゃった
逆びんぼっちゃまスタイルになっちゃった職員さんは笑って許してくれたけど、さすがに弓教授には怒られて、正座で説教されるはめになった甲児くんだった
(俺が悪いのか…??)と思わなくもなかったけど、まあ子どもの不始末は親が責任取らないとね…
武装の自己管理はイマイチのままだけど、スプーンの扱いは上達した幼児カイザーさん、今まで甲児くんにお世話になった分のお礼をするため、グラタンを食べさせてあげることにした
(ふぅふぅは甲児くんが自分でやる)
「はい、あーん」は自分でやる分にはそうでもないけど、他人にやられる分にはめちゃくちゃ恥ずかしいことに気付いたものの、善意200%のカイザーさんを無下にもできず、公開羞恥プレイに耐える
かわいいとかわいいの相乗効果で、同席していたさやかさんは萌え死んだ
・甲児くんとカイザーさんとシチュー
兜さんちのちびっ子たちは、ママの作るシチューが大好き
どうしてこんなにおいしいシチューが作れるのか不思議だったので、ママに尋ねてみたら「ママの作るシチューにはね、愛情がたっぷり入ってるからおいしいんだよ」ということだったので、じゃあママがシチュー作ってる時はパパのこといっぱい考えながら作ってるんだね、と言ったら「パ、パパだけじゃなくて、ちゃんとみんなのことも考えてるもん!」と、どぎまぎしながら返してきたので、ほっこりするちびっ子ちゃんたちだった
ママもパパも自分たちのことを心から愛してくれてるのはわかってるけど、それでもママの一番はパパで、パパの一番はママなんだ、って知ってる
そんなパパとママが、お互いのことと同じくらい自分たちのことを愛してくれてるから嬉しいんだってのも、ちゃんと知ってる
傳ちゃんは野菜の大半が苦手
南瓜とかお芋とかなら食べられなくもないけど、青菜とか根菜とか、基本的にはもろもろ苦手
だけど「好き嫌いする子は悪い子なんだよ」と晶くんに言われたことを覚えてて、甲児くんの前では好き嫌いのない子として振る舞おうとする
でも素直で嘘のつけない傳ちゃんはすぐ顔に出るので、一緒に暮らすようになって三日もすれば、野菜全般が苦手なんだな…と甲児くんにはバレる
好きなものを食べてる時はめちゃくちゃニコニコしてるけど、嫌いなものを無理して食べてる時はこの世の終わりみたいな顔してるので、甲児くんじゃなくてもバレる
甲児くん的には「食べ物の好き嫌いがあること自体は悪いことじゃない、好き嫌いを理由に偏食するのが悪いことなんだ」と思ってるけど、極端に自己肯定感の低い傳ちゃんは「好き嫌いしてワガママ言うと、甲児くんに嫌われちゃうかもしれない…」と思ってるので、あれだけ露骨なのに「苦手な食べ物ないよ、何でも食べられるよ!」ってアピる
そんな傳ちゃんの頑張りを応援したくて、どうにかこうにか傳ちゃんでも野菜が美味しく食べられるような工夫をする甲児くん
とろとろになるまで煮込んだシチューだと、あんまり苦手意識を持たないみたいなので、ブロッコリーやらホウレンソウやらニンジンやらタマネギやらの定番から、ピーマンやナスの変わり種まで、とにかく何でもシチューにしてみることに
こうして、傳ちゃんちでは夏場でも結構シチュー率が高くなるのだった
甲児くんは嫌じゃないのかな…と心配になる傳ちゃんだけど、甲児くんは「暑い日に熱いものを食べるってのも、乙なもんだよな」って笑ってくれるから、ちょっぴり気が楽になって、甲児くんのことがますます好きになった
・甲児くんとカイザーさんと焼き芋
擬人化カイザーちゃんたちは揃いも揃って猫舌で、熱いものが苦手なんだけど、魔神ボディはマグマに落とされようが大気圏外から落下しようがだいじょうブイな頑丈さを誇っているので、擬人化したての頃は女の子の身体がこんなにやわだとは思ってない娘が多い
新魔神伝説ちゃんも例外ではない
見回り(という名目でのデート)中、徐々に復興が進み始めた街角で、焼き芋屋さんを見かけた新魔ちゃん
あれは何だろうか…と、甘くていいにおいがする軽トラを興味津々に眺めていると、甲児くんが半分こしよう、と一つ買ってくれた
「熱いから、ちゃんと冷ましてから食べるんだぞ」と甲児くんが言う前に、ぱく、と食べちゃったものだから、あまりの熱さに大パニック!
普段はクールな新魔ちゃんが大慌てする様が甲児くんにも伝染して、二人してどうしようどうしよう状態に
混乱する頭に浮かんだ、ちょっとした切り傷や擦り傷だったら舐めて治すよな…という考えが、脊髄反射で飛び出した甲児くん
「舐めてやるから、口開けろ!」って言ってから、ハッとなって二秒後に「いいいい今のナシ!」って叫ぶも、どうにかこうにかお芋をもぐもぐごくんした新魔ちゃんが、おずおずとかわいいお口を開くもんだから、まじまじと覗き込んでしまう甲児くんだった
そのまま二進も三進もいかずに固まってると「…マスター?舐めてくれないのですか?」と上目遣いで聞かれて、どうにかなってしまうかと思った
ようやく思考回路がまともになった後は、近場の公園でお水を飲ませてあげてから、残りのお芋を二人で食べた
今度は慎重に慎重を重ね、ふぅふぅして冷ました後に、舌先でちょんちょんと触って温度を確かめてから食べる新魔ちゃんの、ちっちゃい舌が気になって気になってしょうがない甲児くんは、あのまま舐めさせてもらったらよかったかなぁ…と思う自分を、脳内でボコボコに殴っておいた
甲児くんと、その足元でぴょんぴょん跳ねてる幼児カイザーさんが落ち葉を集め出したら、焼き芋の準備をしてるということで、その場面を見た人たちは「もう今年も終わるなぁ~」と感慨深くなる
農場の端っこに作ってもらったお芋畑でお芋掘りする段階から、カイザーさんのテンションは高い
ギガントミサイルみたいなでっかいお芋が収穫できて、自慢げだ!
お芋を焼いてると、いつメンがぞろぞろ集まり出して、気が付いたら焼き芋パーティが始まる
でっかいお芋を自慢して回るカイザーさんを、周りの人たちはみんなニコニコ笑顔で見守ってる
とっても平和な一日だった
番外編
・甲児くんとあんまん
以前は肉まん派だった甲児くんだけど、最近はあんまんばかり食べてる
というのも、あのふかふかした触感とか、ほんのり漂う甘いにおいとか、コンビニの袋越しに伝わってくるぬくもりとかが、擬人化カイザーちゃんを思い出させるから
カイザーちゃんに会えない日は、あんまんを食べて寂しさを紛らわせる
カイザーちゃんに会える日は、甘党のカイザーちゃんはあんまんを差し入れしてあげるととても喜ぶし、その時に甲児くんもあんまんを選んでると「お揃いだねぇ」と嬉しそうに笑うので、あんまん一択になった
部屋で一人あんまんを揉みながら、今ならこれをオカズに抜けると思った時は、さすがに自分でもヤバいと思った
そんな甲児くんは、自分とカイザーちゃんが両片想いの関係だとは、まだまだ気付けない
おまけ
・地獄とSKLちゃんとシチュー
ごはんにシチューをぶっかけるという所業をやってのける地獄たち
を、珍獣でも見るような目で見てるSKLちゃん
「えぇ…兄ちゃんたち何しとん…そんなんシチューもごはんもぼーとくしとるようなもんやんか…(※あくまで個人の見解です)」と、あからさまにドン引きされてムッとする
信じられへん、ありえへん、を連呼するSKLちゃんに反撃開始
お前だってこの間ドリアをうまそうに食べていただろう→あれはグラタンにごはんを突っ込んでるようなもんじゃないのか→グラタンもシチューも、ベースはホワイトソースだから、そう変わらない→シチューにはジャガイモやニンジンも入っており、よりカレーに近い内容だ→カレーはごはんにかけて食べるものだと思ってるくせに、グラタンは平気でも、シチューを否定するのはおかしくないか?
そう矢継ぎ早に説かれたSKLちゃん、目をぱちくりさせながら「ほんまやぁ…ほなシチューをごはんにかけたって、そない変な話ちゃうんかぁ…」と、あっさり納得する
あんまりにもなあっさり加減なので、ガバガバ論破しておいてなんだけど((こいつチョロすぎるだろ…そのうち悪い奴に騙されたりしないだろうな…))と心配になる地獄たちだった
なお、それからSKLちゃんも一回だけシチューオンザライスやってみたけど、お口には合わなかった模様
このまま年末まで推す勢いで、正直自分でもびっくりしている
来年も再来年もカイザーさん推しでいたいなぁ