今日は何の日??
そう、今日はねぇ…
甲児くんとカイザーさんはどんなクリスマスを過ごすのかな妄想を爆発させる日だよ~!
ナチュラルにエッチな話題も出るだろうから、よい子のみんなは回れ右だよ~!
地雷な人も回れ右だよ~!
こんだけ注意書きしといたんだから、後から石投げるのはNGだよ~!
ではでは
クリスマスということで、子どもがいる概念をメインに妄想してみたよ
彼女いない歴=年齢としては、クリスマスって恋人よりも家族と過ごすイメージがデカいんだよ(血涙)
・甲児くんと新妻カイザーさん
二人の愛の巣から三駅ほど離れた駅前広場で、クリスマスのイルミネーションをやってるらしいことを知った甲児くんとカイザーさんは、デートがてら見に行くことにした
同棲するようになってから、どこに行くにも一緒に家を出て、一緒に移動して…と、当たり前だけどずっと一緒にいてばかりなので、たまには待ち合わせでもして恋人時代を思い出そうかな、となった二人は、先に甲児くんが現地入りして、後からやってきたカイザーさんと合流するという計画を立てた
どうして甲児くんが先かというと、寒空の下カイザーさんを待たせるなんてかわいそうだし、一人で待たせている間にナンパでもされちゃったら大変だからね!
というわけで、さっそくその日の夜に計画を実行することになったんだけど、たとえ10分でも離れ離れになるのは惜しくて、家を出るのは一緒でも乗る電車を一本遅らせればいいじゃないか、同じ電車に乗っても改札を出たところでちょっと時間を潰せばいいじゃないか、と代替案を次から次へと思いついては、何だかんだ一緒に行動してしまう
そうして繋いだ手を離せないまま、広場の入り口まで来てしまった甲児くんとカイザーさん
さて、どうしたものか…と考えていると、広場の中央にある噴水が目に入る
どうやら同じことを閃いたようで、せーので手を離すと、甲児くんは時計回りに、カイザーさんは反時計回りに噴水に沿って歩き始める
甲児くんはちょっと小走りに、カイザーさんはのんびりと
そうして噴水のちょうど反対側で、お約束の「待たせちゃってごめんね」「いや今来たとこだから」を言い合ったけど、なんだかおかしくて、二人してくすくす笑っちゃった
その後は仲良く腕を組んで、キラキラきれいなイルミネーションを見て回った
・甲児くんと幼児カイザーさん
12月某日、甲児くんはカイザーさんから靴下を貸してほしいと頼まれる
「いいけど、何に使うんだ?はくのか?」と聞いてみたところ、シローくんからクリスマスとサンタさんのお話を教えてもらったカイザーさんは、枕元に吊るつもりでいるようだ
そういや、もうそんな季節か…と思った甲児くんは、脳内でお財布の中身を数えながら、プレゼントに何を頼むつもりなのか、さりげなく調査してみることに
するとカイザーさんに「あのねぇ、せかいへーわがほしいの、せかいへーわってこのくつしたにはいるおおきさかなぁ」と逆に聞かれて、なんじゃそりゃ…と首を傾げてしまう
もうちょい詳しく話を聞いてみると、何でもさやかさんが「世界が平和になれば、甲児くんももう戦わなくて済むのにね」と言っていたのを聞いたらしい
だからサンタさんにせかいへーわをたのむの、と言うカイザーさんに、胸がキューンとなっちゃう甲児くん
いつも戦いに行く甲児くんのことを見送るしかできないカイザーさんが、そのちっちゃな胸を痛めていることを知らなかったわけではないけど、そうやって改めて思い知らされると、心配かけてばかりの自分が不甲斐なく思えてくるのだった
そしてクリスマスの朝…
いつもなら甲児くんに起こしてもらうまで寝てるけど、いよいよ明日にはせかいへーわが手に入ると思うとイブの夜からドキドキしていたカイザーさんは、早朝に目が覚めた
なんと、枕元にはプレゼントの包みが!
大興奮のカイザーさん、ついつい甲児くんをバシバシ叩いて起こしてしまってから、ふかふかの包みを掲げて「せかいへーわとどいた!」と大喜び
「これでもうこーじくんたたかわなくていいの?」と目をキラキラさせながら尋ねられ、甲児くんは苦笑しながら吊り下げてる靴下に入ってた『サンタさんからの手紙』を取り出して、ひらがなもまだ半分くらいしか読めないカイザーさんに読み聞かせてあげる
見覚えありまくりの筆跡で書かれた手紙の内容を要約すると「サンタさんには戦う力はないから、悪いやつらをやっつけることはできないけど、甲児くんがサンタさんの代わりに戦って世界を平和にしてくれるから、カイザーは信じて待っててほしい」ということだった
プレゼントの包みを抱えながら聞いていたカイザーさんは、せかいへーわが手に入らなかった現実にしょんぼりしてしまったけど、読み終わった甲児くんが頭を撫でてくれたから、そっと顔を上げると「ま、そういうことだから、来年の今頃には世界が平和になってるよう俺も頑張るから、おまえも応援してくれよな!」とカイザーさんを安心させるよう親指立ててウインクしてくれた甲児くんに、むぎゅっと抱きついた
さっそく「こーじくんがんばれ!」とエールを送ると「おう、任しとけ!」と、おでこにキスしてくれた
プレゼントの中身は、毛糸の靴下とマフラーだった
その日から、研究所内のあちこちで、サンタさんがくれた靴下とマフラーを自慢して回るカイザーさんの姿が見られて、みんなを笑顔にさせた
甲児くんは来年は夜なべしなくて済むよう、計画的に手袋と帽子を編んであげようと思うのだった
・甲児くんパパとカイザーさんママとショタ甲児くん
クリスマスには毎年ママがケーキを焼いてくれる(クリスマスじゃなくても焼いてくれるけど)ので、それが楽しみなショタ甲児くん
今年はクリスマスらしくブッシュドノエルを作ってくれたけど、パパのケーキの方が大きくて不満…
ママは「パパは大人だからね、甲児くんよりよく食べるから大きいんだよ」と説明していたけど、パパが「大きさの違いは愛情の差だろうな~」とかニヤニヤしながら余計なこと言うもんだから、またしてもケンカになる
「そんな意地悪ばかり言ってたら、サンタさん来てくれなくなっても知らないぞ!」と真顔で言うから「大人のところにサンタは来ないぞ?」と真顔で返すと、ポカンとなっちゃうショタ甲児くん
いい子にしてたらサンタさんはずっと来てくれるもんだと思ってて、年齢制限があるなんて思いもよらなかったショタ甲児くんは、助けを求めてママの方を見るけど、そういえばそんな話はしたことなかったな~…と気まずそうにママも頷いた
クソ親父はともかく、優しいママが嘘をつくはずがない…まだ5歳のショタ甲児くんにとって、信じていた世界が壊れていくのは途轍もなくショックなことで、楽しみにしてたはずのケーキも放り出して布団に潜り込み、出てこなくなってしまう
困ったようにおろおろするママに、やれやれ…とパパは丸まってる布団の横に座って、どうして大人になるとサンタさんが来なくなるのか、その理由を話し始める
サンタさんが子どものところにしか来ない理由…それは、男は大人になったらサンタさんにならなければならないからである
それを聞いたショタ甲児くんが、布団から顔だけ出して「サンタさんになれるの…?」と聞いてくるから、よしよし食いついたな、とパパは話を続ける
そう、大人になったら男は大好きな女の子限定のサンタさんになる
大好きな女の子に、愛と喜びと幸せを届けるサンタさんになるんだ
女の子も大人になったら、そうして自分だけのサンタさんが来てくれるようになるから、子ども相手のサンタさんは来なくなるんだぜ
いつの間にか布団から出てきていたショタ甲児くんが真剣に話を聞いていたので、即興にしてはうまくいったかな、と心配げに覗き込んでたママと顔を見合わせて笑ってると、たたた、とママのところに駆け寄っていったショタ甲児くんが「俺、来年からママのサンタさんになる!」と宣言しながらぎゅーっと抱きついたので「ママのサンタは俺だっての!」と大人げなく言い争ってしまうパパだった…
そんなこんなでブッシュドノエルも半分くらい強奪した後、満足してぐっすり寝入ってるショタ甲児くんの枕元にプレゼントをそっと置いてから、リビングでまったりイブの夜を過ごすパパとママ
クリスマスっぽい音楽かけたり、ワイン開けたりしてるうちに、だんだんそれっぽい雰囲気になってる気がしてもじもじし始めるママがかわいくて、そっと覆い被さりながら「おまえだけのサンタから提案があるんだけど…そろそろ甲児に弟か妹、作ってやらないか?」と耳元で囁いてやると、真っ赤になりながらも小さく「…うん、それいいかも…」と返事があったので、善は急げとその晩から励むことになったのだった
来年のクリスマスには、ショタ甲児くんはお兄ちゃんになっているかもしれない
・甲児くんとママンカイザーさん
サンタさんのプレゼント片手に嬉しそうな甲児くんを見ながら、早いものでもう来年には中学生になるんだなぁ、と感慨深くなるカイザーさん
甲児くんもそろそろ自分の部屋がほしいと思ったりするのかな、と考えないこともないけど、一緒に寝てくれなくなるのは寂しいな、といつもの結論に辿り着き、自分からは言い出さないカイザーさん
甲児くんも特に何も言わないので、中学生になってからも同じベッドで眠る
甘えるように抱きついてくる甲児くんがかわいくて、子どもはいくつになっても子どもなんだなぁ、と再確認して、高校生になってもサンタさんは来るし、寝室も一緒のまま
高校生にもなると、さすがに夜更かしもするようになってくるけど、別々にお風呂を済ませた後は、やっぱり一つのベッドで思い思いに過ごす
カイザーさんは本を読んだり、ラジオを聞いたり
甲児くんはスマホいじったり、ゲームしたり
たまに「何のゲームやってるの?」とか「何読んでるの?」とか、ひそひそ話すこともあるけど、基本的にはのんびりした時間が流れる
日付が変わってしばらくした頃、我慢できなくなったカイザーさんがふわわ~とあくびをしちゃうので、それがおやすみなさいの合図になる
いつものように抱きついてくる甲児くんを抱き返しながら、そういえばそろそろクリスマスだなぁ、と思ったカイザーさんは、毎年恒例の「今年はサンタさんに何をお願いするのかな?」という質問を投げかけてみる
いつもは遠慮がちにほしいものを教えてくれる甲児くんだけど、今日はなんだか様子が違って、黙って何かを考え込んでいる…
何か言いにくいものなのかな、高価なものでも気にしなくていいんだけどな…と思いながら待っていると、やがてぽつりと「お母さんがほしい」と言う
ほえ?となるカイザーさん、ちょっと考えてから「…お母さんはここにいるよ?」と返すと「違う…」という返事が
甲児くんの言いたいことがよくわからないけど、重ねて「お母さんはどこにも行かないよ、これからも甲児くんの傍にいるよ」と返すも「嬉しいけど、そうじゃない…」という返事しかもらえない
うーん、と悩んでから、思ったことをそのまま言ってみた
「お母さんは、甲児くんが生まれてからずっと、甲児くんだけのものだよ」
すると、抱きついたまま体勢を変えて上に乗っかってきた甲児くんから、いきなりキスされてびっくりする
親子だもの、今までキスだっていっぱいしてきたけど、これはいつものキスとは違うぞ…??とグルグルする頭の中に浮かんでくるもの、それはいつかの夢だった
顔もわからない夢の中のあの人と、息子である甲児くんとがどうして重なるんだろう、と不思議に思うカイザーさんは、そこでようやく「お母さんがほしい」という甲児くんの真意に気付く
親子でこういうのはダメじゃないかな…いやでも誰がダメって決めたのかな…どうしたらいいのかな…わたしは別に嫌じゃないんだけどな…と、まとまらない考えも、甲児くんから伝わる熱に押し流されて…
・甲児くんとインフィニカイザーちゃん
今年こそはサンタさんに「いつもプレゼントありがとう」のお礼を直接言いたい、と意気込むカイザーちゃん
パパが言うには、サンタさんはイブとクリスマスの境目の時間帯にやってくるということなので、その時までどうにかして睡魔を撃退しようと策を巡らすことに
そこで白羽の矢が立ったのが、パパがいつも眠気覚ましに飲んでるコーヒー!
カイザーちゃん的には苦そうだし美味しくなさそうだしで、できれば飲みたくないけど、背に腹は代えられない
お気に入りのマグカップをパパに差し出して、これにコーヒー入れてください、とお願いする
お子さまのカイザーちゃんにはブラックは論外として、ミルクと砂糖をしこたま入れてもまだ苦いかもしれないなぁ…と思った甲児くんは、あっためた牛乳とたっぷりのハチミツを溶かしたハニーミルクコーヒーを作ってあげた
甘くていいにおいがするマグカップの中身は、パパがいつも飲んでる真っ黒なやつとは違うけど、これもコーヒーには違いないから、今夜はサンタさんが来るまで起きてられるぞ、と上機嫌なカイザーちゃん
でもお腹がいっぱいになるまでご馳走もケーキも食べた後だし、パパとくっついてるとあったかくて気持ち良くて、いつもの就寝時間より三十分ぐらい粘ったところでギブアップ
すやすや幸せそうに眠るカイザーちゃんを抱っこしてベッドまで連れて行ってあげて、プレゼントもばっちりセットしてから、ちゅっとキスすると、残ってる仕事を片付けるべく、パソコンと向き合う甲児くんなのだった
・甲児くんとカイザーさんと一人娘ちゃん
人見知りしちゃう照れ屋さんなカイザーさんのため、世界が平和になった後は半ば隠居みたいな慎ましい暮らしをしていた甲児くんたち
結婚式も完全に身内だけで、式場も借りずにやったので、世間には二人が夫婦だとは知られていない
テレビや雑誌の取材も一切断り、あまり人前にも出ないようにしていたけど、娘ちゃんができてからはそういうわけにもいかず、父親としての責務を果たす甲児くん
カイザーさんはただでさえデカくて目立つし、行けるところも限られてくるので、もっぱら幼稚園の送り迎えや運動会などイベント事の参加も、甲児くんが一人でやっていた
当然、他の子の保護者たちから「お母さんは…??」という疑問を抱かれるけど、まあちょっと訳ありで…みたいに適当に誤魔化していた結果、離婚しただの死別しただの憶測が憶測を呼び、気が付けば娘ちゃんとこは父子家庭という暗黙の了解が蔓延していた
みんなが気を遣ってあまり触れないようにしていたらしく、甲児くんがその誤解に気付いたのは娘ちゃんが小学校を卒業する頃だった…
卒業式でお世話になった先生方に挨拶してる時に「これから娘ちゃんも多感な時期を迎えて、お母さんがいないと大変なこともあるかと思いますが、卒業しても教え子には変わりありませんから、困ったことがあったら何でも相談してくださいね」と言われたので、あれ?と思い「いや、妻は今も家で帰りを待ってますけど…?」と言ったら、めちゃくちゃ驚かれた後ぺこぺこ謝られた…
その後、実はこんなことになっていたらしい、とカイザーさんとも話し合い、これからは学校側にも説明して娘のことにはなるべく夫婦で関わっていこう、と決めてからは、娘ちゃんところはちゃんと両親が揃ってる、とあっという間に認識が変わっていった
そのおかげで、今年は友達からクリスマスパーティーに来ないかと誘われた、と喜ぶ娘ちゃんを、甲児くんもカイザーさんもニコニコ笑顔で送り出す
これまでクリスマスはずっと家族三人で過ごしてきたけど、これからはお友達や恋人と過ごすことになるんだろうなぁ、と思うと、ちょっと寂しくもあるけど、娘ちゃんの世界が広がっていくことはシンプルに嬉しい
ちなみに娘ちゃんいわく、最後の戦いからまだ十数年しか経っていないので、娘ちゃん世代でも親御さんはもちろんのこと、親の影響でパパとママのファンだという子は多いという話だった
甲児くんは慣れないサインの練習をいっぱいした
・甲児くんとでっカイザーさん
早起きした甲児くんは、朝から山ほどケーキのスポンジを焼くのに大忙し
カイザーさんはその隣で、生クリームやチョコクリーム、いろんな果物や砂糖菓子を使っての飾り付けを担当している
次々と出来上がっていくケーキたちに、さっきからうずうずが止まらないカイザーさんには気付いているけど、意地悪く「つまみ食いするなよ~」と言ってやると、背筋をピシッと伸ばしてどぎまぎしちゃうのがかわいくて、ますますいじめたくなっちゃう
それでも甲児くんがちょっと目を離した隙に、一口だけ…一口だけ…と端っこをパクっと食べちゃうカイザーさん
口元にクリームがついてるので、いくら誤魔化してもすぐバレる
かわいいかわいい盗み食い常習犯の唇を、クリームごといただいちゃったりして、イチャイチャしながら準備しているうちにお昼が近くなった
あらかじめ研究所から借りていたバンを運転して、甲児くんは予約していたピザやらチキンやらのご馳走を片っ端から回収しに行く
その間、カイザーさんは甲児くんが前日のうちに作っておいたシチューを温めたり、バゲットを食べやすいサイズに切ったり(カイザーさんはそのまま恵方巻のように食べるので、あくまで甲児くんのため)
その日は昼も夜も、とっても豪勢な食卓になった!
ケーキをホールのまま、おいしいおいしいと何個も平らげるカイザーさん
甲児くんにも「はい、あーんして」と食べさせてくれるけど、フォークに突き刺されてるのが普通にお店で切り売りされてるケーキと同じくらいのサイズ
いっぱい食べるカイザーさんに付き合ってると、こっちもうっかり食べ過ぎちゃうので、これからの季節は気を付けないとすぐに太っちゃうと思った甲児くんは、恋人同士が夜にベッドの上でやるスポーツに、今度はカイザーさんを付き合わせる
いつもより母乳の味が甘いような気がして、しばらく甘いものは控えさせた方がいいかな…と思わなくもない甲児くんだった
・学パロ甲児くんとカイザーちゃん
デート中、ショッピングモールの一角にある宝石屋さんで、かわいい指輪を見つけた甲児くん
カイザーに似合うだろうなぁ…と思った甲児くんは、そうだクリスマスプレゼントにしよう、と思い立つ
お義兄さんたちにも「結婚を前提にお付き合いしています」と宣言したことだし、決意を形にしておくのは悪くないはず、と一念発起する
とはいえ、ちらりと見えた値札の0の数は、高校生の財力では簡単に太刀打ちできるものではなく…
甲児くんはバイトをすることにした
クリスマスまで日もないことだし、あまりカイザーちゃんに構えなくなるのも嫌なので、ここは短期決戦しかない!とバイトを掛け持ちすることに
夜は放課後から22時ギリギリまで働き、朝も5時から3時間ほどシフトに入って、それから学校へ
もちろん、その間に家のことをするのも忘れず、家事能力0のおじいちゃんや小学生の弟の食事の世話を中心に、いろいろやることやってからようやく眠れるので、睡眠時間はあまり取れない…
最近、学校外ではあまり連絡もつかないし、授業中もうとうとしてる甲児くんに不安が募るカイザーちゃん
付き合い始めてから初めて迎えるクリスマスのこと、いろいろ二人で決めたいのになぁ…と思っている矢先に、友達から「あんたの彼氏がうちの近所のコンビニでバイトしてるの見かけたよ」と報告が
そっかぁ、バイトしてるからあんなに疲れてるし、なかなか遊べないのかぁ…と納得するも、そんな話は甲児くんから聞かされてないし、寝不足になるほど働かなくちゃいけない理由って何だろう…と、悶々する
土日は朝から晩まで働けるチャンスだけど、カイザーちゃんをずっとほったらかしにしてるのが気にかかって、半日だけ遊ぶ時間を作った甲児くんだけど、カイザーちゃんのお部屋にお邪魔して、のんびりお話しているうちに眠気が抑えきれなくなっちゃって、気が付けばカイザーちゃんの膝枕で眠ってしまっていた
やっちまったなぁ、と思いながら身を起こすと、カイザーちゃんが泣きそうな顔でこっちを見てるので、せっかく遊びに来たのに寝ちゃってごめん、と平謝りすると、ふるふる首を横に振ったカイザーちゃんが、言いにくそうに小声で「…甲児くん、お金に困ってる…のかな?」と尋ねてくる
え?なんで?と困惑してる間に、カイザーちゃんがかわいい子ブタさんの貯金箱を持ってきて「あんまり入ってないけど、お小遣いの残り貯めてるの…来週には今月分のお小遣いもらえるから、それも渡すね。お年玉はお兄ちゃんが管理してて、すぐには引き出せないけど、そっちもどうにかする…わたしにできることなら何でもするから、だから身体を壊すような働き方はもうやめて」と泣きついてこられたので、一人で空回りしていたんだな…と反省した甲児くんは、バイトの理由も洗いざらい白状し、シフトを見直すことも約束した
真相を知ったカイザーちゃんは泣き笑いの顔で「甲児くんの気持ち、すっごくすっごく嬉しいよ。でもわたしは、甲児くんが一緒にいてくれるだけで、いっぱいいっぱい幸せなんだよ」と言ってくれた
そうして無理のない範囲で買った指輪をクリスマスの日にプレゼントしたら、カイザーちゃんがほっぺたを赤くしながら「左手の薬指にはめてほしいな…」と言うので、もっと大人になったら給料三ヶ月分を贈ると誓って、その細い指にリングを通した
・番外編
地獄とSKLちゃん
ウキウキしながらおもちゃ屋さんのチラシを眺めてるSKLちゃんに訳を聞いてみると「あんなぁ、翼ちゃんが教えてくれたんやけど、クリスマスにはサンタさんいう人がプレゼントくれるんやって~!」とご機嫌な様子
そういや、あいつから「今年のクリスマスは、ちゃんと保護者としての責任を果たしてくださいね!」と念押しされてたな…と思い出しつつも、SKLちゃんをいじめて遊ぶのが日課になってる二人は、今日も今日とて「サンタはいい子のところにしか来ねぇんだよ、おまえ自分で自分がいい子だと思ってんのか?」だの「俺たちが地獄だ、の俺たちには当然おまえも含まれているんだが?」だの散々言ってからかったところ、いつもみたいにムキーって怒る反応を楽しみにしていたのに、予想に反してマジ泣きしながら「なんでそんな意地悪言うん!?剣兄ちゃんも遼兄ちゃんも大嫌いや!」と部屋に閉じ籠ってしまった
ヤバ…やりすぎた…と後悔しても遅く、おまえが言いすぎるから…と、ひとしきりお互いに責任を擦り付け合った後、二人でそーっと部屋を覗いてみると、泣き疲れて不貞寝してるSKLちゃんがいて、これだからガキは…と思う海藤だけど、ちょいちょいと真上に手招きされて机の方に向かうと、あんまり上手くない字で書かれた手紙を発見する
こっそり開封してみると、予想通りサンタさんへの手紙で、中にはほしいおもちゃの名前が書かれていた
盗み見たことがバレないよう、元通りに封をしてから音を立てずに部屋を後にした地獄は、リビングまで無言で戻ると、お子さまがいつまでも機嫌を損ねてると鬱陶しくてかなわないから仕方なく買ってやる、という体でプレゼントを用意することに合意する
でも、肝心要のSKLちゃんがほしいもの…「た〇ごっち」の正体がわからん二人は、そこから調べてみることに
なるほど…主に小学生女児に爆発的な人気を誇る携帯型育成シミュレーションゲーム機、ね…と詳細は判明したものの、今さらながら「あいつのメンタルって小学生女児レベルなのか…」となって、そんなガキんちょに振り回されてる俺らって…と思わなくもない地獄たち
ターゲットの見た目情報もゲットしたところで、さっさと用事を済まそうと近場のおもちゃ屋に行くも、まさかの品切れで入荷時期も未定という衝撃的な事実に直面する地獄たち
何軒回っても同じ状況なので、たまらず店員さんに話を聞くと、巷の子どもにめちゃくちゃ人気で、メーカーも生産が追い付かないほどの売れ行きだ、ということらしい
思ったより手強い相手だな…と褌を締め直した地獄たちは、翌日には二人分の有休届を上司のデスクに叩きつけ、手分けして目標の確保にあたることに
海藤は捜索範囲を広げ、隣県のおもちゃ屋さんも梯子する
真上はネット上で情報収集する傍ら、各種通販サイトを巡回する
…が、三日経っても目ぼしい成果は得られず…
疲れ切った様子で夕食の席に着く地獄たちを、じーっと恨めしげに見てるSKLちゃんがぼそっと「…兄ちゃんたち、ゆーきゅーってやつ取っとんのやろ?ほれやのに、どこで何しよん?うち、ずーっと一人でほったらかしにされてんねんけど」とこぼしたので「…寂しいのか?」とド直球の質問を投げたら、真っ赤になって「ちゃうもん!うちもうそない子どもちゃうんやから!」と部屋に逃げ込んでしまった
その夜、SKLちゃんが「ほんまやもん…寂しないもん…」と翼ちゃんからもらったクマちゃんのぬいぐるみを抱いて寝てると、バーンと乱暴にドアを開けて乱入してきた地獄がベッドに入ってこようとするので、まだ機嫌が直り切ってないSKLちゃんが「急に何なん!?あっ、うち今日は絶対せえへんから!イヤやから!変なことしようとしたら大きい声出すからな!」とじたばた暴れていたら「小学生女児のクセして一丁前に盛ってんじゃねぇよ」「ただ寝に来ただけだ、黙ってそっち詰めろ」と両側から挟まれた
最初のうちは、普段の素行が素行なので、疑いの眼差しを向けていたSKLちゃんだけど、本当に何もする気がないとわかると、ひょっとしてうちが拗ねとったから…?と思って、途端に嬉しくなる
三人で寝るには狭いベッドだし、布団の幅も足りないから背中が冷えてしょうがないしで、決して快適ではないけど、久しぶりに見る嬉しそうなSKLちゃんに、このぐらい我慢するか…となる地獄たち
翌日、個数限定でネット予約を受け付けるという情報をついにゲットした地獄たち、その日を今か今かと待ち望み、当日は二人でパソコンと睨めっこする
F5連打も辞さない姿勢で臨んだ結果、何とか一つ注文できたぞ!
後日、届いたブツを確認しているうちに、手に入れるまでの数々の苦労が思い出されて、思わず拝んでしまった後、神棚に祀った(SKLちゃんに見つからないうちに回収して隠した)
さて、これで任務完了…かと思いきや、剥き出しのままじゃプレゼント感が薄いということに気付いた地獄たちは、近所の百均でSKLちゃんが好きそうな包装紙やらリボンやらを買い出しに行く
コワモテの二人組がファンシーなシールを物色している絵面はシュールだった
イブの夜、それっぽく包んだプレゼントを寝てるSKLちゃんの近くにそっと置いて、これでようやくミッションコンプリート
今夜はよく眠れそうだ…と思う地獄たちだった
翌朝、うちのところにもサンタさんが来てくれた!とゴキゲンなSKLちゃんに、せっかくの夢が壊れないよう「お子さま認定されてよかったじゃねぇか」「地獄まで来るとは、随分と気合の入ったサンタだな」とか何とか適当に相手をしていると、ふと「ほんまにありがとうな…ほんまは優しいところあるから、うち、剣兄ちゃんも遼兄ちゃんも大好きなんよ」と呟いたSKLちゃんがほっぺにチューしてくれたので、二人揃って硬直してしまう地獄たち
小学生女児に振り回される日々は、まだまだ終わりそうにないのだった…
めでたしめでたし
というわけで、いろんな甲児くんとカイザーさんと、時々地獄とSKLちゃんなクリスマス妄想劇場でした!
ハッピーメリークリスマス!