甲児くんとカイザーさんの365日
3/3『雛人形』
昨年、子どもが生まれたばかりの同僚(♂)から「娘のために奮発しちゃったよ~」と、立派な雛飾りの写真を見せてもらった甲児くん
うちは男兄弟だったから端午の節句にはいろいろやってもらったけど、桃の節句のあれやこれやは何にも知らないから、今のうちにいろいろ勉強しといた方がいいかな…と、カイザーさんとの間に娘が生まれた時のことをちょっとシミュレートしてみたりした
そんな話をさやかさんとしていると「ひな祭りが終わってすぐにお雛さまを片付けないと婚期が遅れるって話、今じゃ迷信だって言われてるけど、意外と馬鹿にできないわよ」なんてことを、ぽつりと言う
その実感がこもりまくりな呟きに、甲児くんは背筋に寒いものを感じつつ、せっかくのアドバイスだからしっかり覚えておこう…と思うのだった
(さやかさんは綺麗な雛飾りをさっさとしまっちゃうのはもったいないと、片付けをできるだけ先延ばしにしていた派)
(そして現在、ずっと昔から好きだった相手が他の女とゴールインしてしまい、当分の間は独り身が確定している女だ、面構えが違う)
灰被り姫の憂鬱①
ゲームスタート
※ネタバレあり
夏――
灰被り姫の季節がやってきた
ここは山深い土地にある、全寮制の学園
「脱走者」は「執行委員」に「処罰」され、校庭にある高い鉄棒に死体となって吊るされる
灰被り姫は、執行委員を選抜するための儀式
選ばれた女生徒は選考の期間中、数々の凌辱行為に耐えなければならない
それは儀式、それは試練、それは福音
夏――
今年もまた、灰被り姫を憂鬱にさせる季節がやってきたのだ
てなわけで、毒電波と怪文書に脳髄まで犯されて溺死しそうなスーパーメランコリックエログロバイオレンスな「灰被り姫の憂鬱」をプレイ開始ですわぁ!
よくわかんねぇ監獄みたいな全寮制の学園に閉じ込められながらも、ここは楽園、ここに来る前にいたところに比べればここは天国だと、そう口にして憚らない子羊たちの群れと、彼らを管理・統括する立場の狼たちとが繰り広げる狂気のゲーム…それが灰被り姫の儀式ね
灰被り姫の候補に挙げられた二人のクラスメイトと、自ら立候補した一人のクラスメイト
主人公と彼女たちを取り巻く人間関係の行き着く先は、終わりのない凌辱か、救済のない死か
少女を守るのか、少女を壊すのか…生きるのか、死ぬのか
新たな灰被り姫の産声が世界を震わせたその時、パンドラの箱の底に残っているものは希望なのか、はたまた絶望なのか…
わたしは、それが知りたい
まだエロシーンに到達できていない現時点では、ものすごい雰囲気ゲーのにおいがプンプンしておるが、雰囲気ゲーだって極めればこの上なく甘美な陶酔感を味わえる合法的な電子ドラッグとなるはずなのじゃ
わたしはそう信じておるのじゃ
とことんまでメランコリーに染まったエロスとタナトスの乱交をみせてほしいのじゃ
頼んだわよ、桜子ちゃん!
個別エンドがあるヒロイン全員に会えたので、改めて攻略順を考えてみる
江頭→茉莉→絵梨→翠璃→桜子→流奈→五月→亜理紗→舞子→麻耶
…かな??
というか、江頭ってやつ…
野郎なんだが…??
どういうこと…??
まあ以前にフラれたことを根に持ってて、翠璃ちゃんを儀式にかこつけて死ぬまでレイプしたろと思ってるようなドクズのルートなんて、想像できるわって話なんだが…
しかし…よりにもよってこんなクソ野郎に個別エンドらしきものを用意するくらいなら、他に攻略したい女の子が山ほどおるんじゃが??
雨音先生とチュッチュしたいんだゾ