お嬢さま至上主義

とあるポンコツギャルゲーマーの日常です

陽の光も陰る時間に 私の傘をくずす雫

甲児くんとカイザーさんの365日

3/21『卒業式』

 

今日はシローくんの小学校の卒業式

甲児くんは有休を取って、カイザーさんと一緒に保護者枠で参列した

おじいちゃんがいなくなってから、ますますシローくんの親代わりの自覚が芽生えてきていた甲児くんにとって、弟といえども成長した姿には感動させられた

と同時に、いつか俺たちの子どももこんな風に大きくなっていくんだな…と思うと、将来の予行演習をしてる気にもなったけど、まだちょっと気が早いか…とカイザーさんには内緒にしておくことにした

でも、実はカイザーさんも同じこと考えてたんだけどね、似たもの夫婦だね

シローくんは明日から春休み

専業主婦のカイザーさんは甲児くんが仕事の間も家にいるから安心だし、シローくんに泊まりに来るよう誘う甲児くんと、第二次性徴真っ只中で、兄夫婦が二人で暮らしてる家に行くのは何となく気恥ずかしいシローくんとの微妙なやり取りは、しばらく膠着状態になった

 

 

 

今日は妄想大爆発の日!

でっカイザーさんと〇〇について、アクセル全開で語るよ!

 

でっカイザーさんとは、背もおっぱいもお尻も胃袋もでっかいカイザーさんのことである!

F完アンソロのカイザーさんが異様にデカく見えるコマからインスピレーションを得て生まれた、巨女萌え概念なのである!

母乳も出るけど、それは今回は無関係である!

 

 

 

・でっカイザーさんと回転寿司

 

甲児くんの財力的には、回らない寿司を朝昼晩と毎日食べたところで痛くもかゆくもないんだけども、ああいうところは肩が凝るし、揃って庶民的な味覚の持ち主である甲児くんとでっカイザーさんは、回転寿司の方が好きなのである

レーンを回るお寿司を全部取っちゃいけないことを、でっカイザーさんは初回転寿司で学んだ

倒れちゃってるお寿司とか、三周ぐらいしてるお寿司を優先的に取るでっカイザーさん

捨てられちゃうのはかわいそうだもんね

遠慮して一番安い皿ばかり注文するでっカイザーさんに、もっとカニとかウニとか高いもの食べればいいのに、と言うけど、ただでさえいっぱい食べるんだから、ちょっとでもかかるお金を減らそうと、でっカイザーさんなりの気遣いをやめようとしない

ので、甲児くんはそういう皿ばかり頼んで、でっカイザーさんに「あーん」してあげる

甲児くんに「あーん」されると断り切れないでっカイザーさん、カニとかウニとか食べさせてもらって「お、おいしいですぅ~…!」と感激する

甲児くんは、そんなでっカイザーさんをニコニコしながら見てる

そのうち机の上に皿を積むスペースがなくなるので、それがお勘定の合図になる

 

 

 

・でっカイザーさんと食べ放題

 

でっカイザーさんは大食いだけれど、ごはんはしっかり味わってから食べるタイプなので、早食いはあまり得意ではない

なので食べ放題に行っても、思ったほどは食べられない

それでも普通の人に比べれば、めっちゃ食べるけど

制限時間いっぱいまで何か食べてるでっカイザーさんと、途中からでっカイザーさんの給仕係と化す甲児くん

焼肉食べ放題だと、肉を食べてる時間より焼いてる時間の方が長い

でも十何杯目の白米片手に、幸せそうなでっカイザーさんを見てると、それだけでお腹いっぱいなのだった

 

 

 

・でっカイザーさんとデカ盛り

 

甲児くんのお家の近所にも、デカ盛りメニューを提供しているお店はある

ある日、大食い系のバラエティ番組でデカ盛りを食しているタレントを見ながら「カイザーならこのぐらい余裕だよな~」と振ってみると「そうですね、十人前ぐらいいけます!」と、めちゃんこ頼もしいお返事が

じゃあ一回行ってみる?と聞くと、うーん…と考え込んだでっカイザーさんが「…でも、わたしがおなかいっぱい食べたいと思うごはんって、甲児くんが作ってくれたものですから…」とかわいいことを言ってくれたので、翌日、甲児くんは見様見真似のデカ盛りプレートを十人前作ってみた

でっカイザーさんはとびきりの笑顔で完食してくれた

 

 

 

・でっカイザーさんと家庭菜園

 

エンゲル係数がヤバいことになっている家計の一助になれば…と、二人で始めた家庭菜園

…が、あれよあれよという間に規模がデカくなり、最終的にはちょっとした農業に発展した

普段の管理は専業の人たちにお任せしているけど、手が空いてる時は夫婦一緒に手伝う

疲れ知らずでパワフルなでっカイザーさんが鍬をぶん回す姿は、まさに重機…!

いい汗かきました~!とゴキゲンなでっカイザーさんと、農家の皆さんに差し入れするおにぎりを作るのは、甲児くんのお仕事

自分とこの田んぼで取れたお米で作ったおにぎりは、格別に美味しい気がする

梅とか鮭とか昆布とかツナマヨとかの定番から、肉巻きやら天むすやらベーコンバターやら焼きチーズやらの変わり種まで、クソデカいフードコンテナで大量に運ばれてくるおにぎりを片っ端から平らげるでっカイザーさんは、農家の方々に畏敬の念を抱かれている

 

 

 

でっカイザーさんは「いただきます」と「ごちそうさまでした」の挨拶を、どんな時でも絶対に忘れない

そして、いつも決まって「大好きな人と、おなかいっぱいごはんが食べられるのって、とっても幸せですね」と言う

甲児くんは、そんなでっカイザーさんが、世界中の誰よりも大好きなのである

 

 

 

慎ましやかに暮らす二人もいいけど、ほのぼの富豪概念も悪くない…

でっカイザーさんと暮らす甲児くんは財産を食費に全振りなので、お家は結構普通の一軒家

(『家庭菜園』用の土地はアホほど持ってる)

キッチンだけは超こだわり抜いてるし、業務用かよってくらいクソデカい冷蔵庫とか冷凍庫あるけど