甲児くんとカイザーさんの365日
4/4『お泊まり』
甲児くんからの再三の催促を受けて、春休み中のシローくんが泊まりにやってきた
シローくんはカイザーさんともそれなりに長い付き合いなので、本来なら気兼ねする仲ではない…んだけど、やっぱり「兄夫婦が二人で暮らしてる家」というのは、何となく特別感があって緊張する
といっても、当の甲児くんは久々にシローくんとゆっくり過ごせるってことでウキウキしてるし、カイザーさんも「今日はシローくんの好物ばっかり作ってみました~」と歓迎ムードで何にも気にしてない様子だから、ちょっとだけ肩の力が抜けた
二人の部屋も、もっとこう、いかにもラブラブ夫婦オーラ(具体的な想像は、シローくんにはまだできないけど)が充満してるかと思いきや、意外と普通な感じで(こんなもんなんだ…)となった
甲児くんは「カイザーに触っていいのは俺だけだし、カイザーの中に入っていいのも俺だけ」がモットーなので、いわゆる大人のオモチャの類は一切持ってないし、カイザーさんとお付き合いするようになってからエロ本やエロビデオは全部処分したし、避妊はカイザーさん側がしてくれるからゴムの買い置きもしてないしで、そういった生々しい事情もあるにはあるけども、その辺は知らぬが仏
時々、色違いのお揃いマグカップだとか湯呑だとかが目に入って、何となく気恥ずかしくなる
でも結婚祝いにZと一緒に贈った夫婦茶碗を使ってくれてたのは、嬉しさの方が大きかった
カイザーさんの勧めで、お風呂は兄弟で一緒に入る
二人が出た後、入れ替わりでお風呂に入るカイザーさんが「一人でお風呂入るの久しぶり」と言っていたので(いつもは二人で入ってるんだ…!)と、ちょっぴりドキドキした
夜はシローくんを挟んで、三人、川の字で寝た
翌朝、お味噌汁のいいにおいと、包丁のトントンというリズミカルな音で目を覚ましたシローくんは、母親のことを思い出して、感慨深かった
先に起きてたらしい甲児くんが布団に寝転がったまま「こういうのもいいもんだろ?」と聞いてきたので、黙って頷いた
IZUMO3①
攻略開始
※ネタバレあり
七夕伝説にまつわる怪異が日常を侵食し始める時、勇者の前に異世界への扉が開かれる――!
ロマンティック伝奇アドベンチャー「IZUMO」シリーズのナンバリングタイトルをプレイスタートじゃい!
なぜか勘違いしていたけど、世に出た順番としては無印→2→零→学園→3なのね
3→零だと思ってたわ
でも考えてみれば、学園狂騒曲の中に零のネタがぶっこまれていたんだから、思っていた順番だと矛盾が発生するのか…
でもまあ、零は独立したシナリオっぽいし、先にこっちをやっても問題ないだろう、たぶん
まだ序章を読んでる途中なので詳しいことはわからないんだけども、まあいつものIZUMOだろう
何やかんやで異界と繋がって平穏な日常が崩れ去って巫女っぽいヒロインが出てきて戦いの日々へレッツゴーよ、たぶん
主人公くんは割とハードな人生を生きてるようだから、最初から平穏な日常なんてなかったかもしれないけど
簡単にヒロインを紹介して終わるぜ
新聞部設立を目指して東奔西走している、飛鳥井なつみちゃん
強引で人の話を聞かないところがあるけど、根はいい子なので憎めない
何やら家庭環境に問題があるようで、詳しいことを話そうとはしない割には、人んちの事情には首を突っ込みたがる
真面目な子が多い学園内では、主人公ともども浮いた存在
図書委員でメガネっ子でおさげで気弱な宮村栞ちゃん
役満じゃねーかと言いたい
序章ではそこまで出番がないけど、どうやら主人公に片想いしているらしいことがわかるくらいには、かわいらしい言動を見せてくれる
すげえかわいい
学生会の副会長で、主人公の従姉妹な吾妻鈴鹿ちゃん
見た目通りの真面目な性格で、絶滅危惧種である天然物の大和撫子であると思われる
主人公には「人前で名前を呼ぶな」と言われているようだけど、下の名前呼びを続けているのは、何か思うところがあってのことなのか…
かなりの名家のお嬢さまということだが、そのせいで人間関係で辛い思いをしているらしい
ちょっぴりダウナーな感じのある、お堅い数学教師の笹山芙由子先生
喋り方は堅苦しいけど、学生を想う心は人一倍強い、いい人
クラスから浮いてる主人公となつみちゃんのことを気にかけてくれているっぽい
ゲームが好きで、特に格ゲーマニアなんだそうな
あと一人、アマテラスやサクヤちゃんポジションの異世界巫女ヒロインがいるんだけど、ちょっとだけ顔見せしただけで、本格的なヒロインレース参戦は後ほどのようね
無印も2も魅力的なヒロインばかりだったけど、ヒロインのレベルという点では、個人的には3が一番かもしれん…