甲児くんとカイザーさんの365日
…そういうセミナーがあると、市の公報で知ったカイザーさんは、参加してみようと思ってる、と甲児くんに話す
既に子どもがいる人だけが対象ではなく、これから子どもを作ろうと考えている家庭にも、情報提供と交流の場を設けるのが目的だそうだけど…
ご夫婦での参加も大歓迎!の謳い文句に「俺もついていければよかったけど、平日かぁ…一人で平気か?」と心配そうな甲児くんに、「お母さんになろうと思ったら、このくらい頑張れないと!」とやる気満々アピールをするカイザーさん
甲児くんは引っ込み思案で人見知りをするカイザーさんのことが気にかかるけど、これもいい機会か…と「どんな話があったのか、後で俺にも聞かせてくれよ」と送り出す決意をした
さて、当日
任せて!と大見得を切った以上、ちゃんと成果は持ち帰らないと…と意気込みだけは十分なカイザーさん
でも知らない人ばかりだし、しかも明らかに浮いてる自覚もあって、隅っこの方で縮こまってしまう…
とはいえ、子どもが大きくなればPTAとかいう保護者の集まりがある、というぽわぽわした知識ぐらいは持ってるし、こういうのもちょっとずつ慣れていかないと…と、後半の座談会では緊張しながらもちょっとだけ発言してみたりした
その日の夕食の席で甲児くんにその話をすると、よく頑張ったな!偉いぞ!と、たくさん頭を撫でてもらえて、頑張った甲斐があった~と嬉しくなるカイザーさんだった
銀色②
第二章クリア~第三章攻略中
※ネタバレあり
第二章は巫女と人柱のお話
役割ってのは単体だけで発現するものではなくて、規模は何でもいいけど集団の中でのみ意味を成すものだと思うのよね
いじめられっ子の理論(いじめられる、という役割がほしいがために皆の後をついて回る、というやつ)もそうだけど、自分以外の誰かがいてこそ、初めて役割というものが意味を持つ
となれば、自分にしかできない役割を追い求めていた狭霧ちゃんは、人の中でしか生きられないということになる
たとえ陥れられたのだとしても、結果的に命を落とすことになろうとも、いないものとして扱われるよりはマシだった…のかなぁ…
あるいは、死に場所を求めていたか
サバイバーズギルトの兆候は見られなかったけど、意味のない生より意義のある死を望んでいたのだとしたら…
うーん
あまりにも死生観が違いすぎて、何を言われても「あぁそうですか」にしかならない気がする
けど、狭霧ちゃんの生き様(と、死に様)が尊いものであることは理解できる
まあ、それでいいか…
でも、そんな風にして守りたいもの、幸せになってほしいと願うものがあるのは、良いことだと思うよ
そういう気持ちが、最終的には世界を救うんだよ、きっと
狭霧パパの話はね~こう言っちゃ何だけど、わからなくもないよね~
正論が人を救ったことは有史以来一度もない、と隆子お嬢さまも仰ってますしね~
自分が信じる正義を貫き通すのって、なぜか創作界隈では美談みたいに語られることが多いけど、現実レベルの民度ではそりゃこうなるわね、って感じよね
本人は言いたいこと言って、やりたいことやって、それで満足かもしれないけど、周囲に与える影響ってのを考えないと、いい話では終われないよね
実際、こうして妻も巻き込んで死んだわけだし、娘の狭霧ちゃんにも貧乏くじを引かせる結果に繋がってるし
世渡りって大事だなぁ…と思わせられるわ
やさしいせかいが実現されればいいのにね、現実は厳しいからね
第三章でも、そのヤバさが浮き彫りになってきてる銀糸だけど、これやっぱりゲロ以下のにおいがプンプンするまさに外道!ですわねぇ~!?!?!?
一体全体どこのどいつが、こんなクソオブクソアイテムを作ったのやら…あ、大井跡殿とかいう謎メンが作ったんだったっけ
で、そいつはどこのどいつなのよぉ~!?!?!?
関わったものを次から次へと不幸にしてる…というか、勝手に不幸になってるというか…な銀糸の次なる犠牲者は…そう、あなたかもしれません…
(雑なオチ)