甲児くんとカイザーさんの365日
5/20『マグロ』
「さっぱりしたいものが食べたいな~」という甲児くんのリクエストで作った鉄火巻きを机の上に並べながら、なんだか神妙な顔をしているカイザーさん
いつもの和気藹々とした食卓の雰囲気には程遠い空気に、甲児くんが何事かと訝しんでいると、エプロンがしわくちゃになるくらいぎゅむっと握ったカイザーさんがぽつりと「今日…調べ事してたら知ったんだけどね…え、エッチ…の、時…何にもしない人のことをマグロっていう、って…」と呟く
甲児くんは酢飯が喉に詰まって思いきり咽た
と、途端に火のついたような勢いで「そ、それってわたしのことだよね!?そういう女の人とエッチするのはつまらないって書いてたけど、甲児くんもそうだよね!?」とまくし立ててくるカイザーさん
こいつのネット環境を見直した方がいいだろうか…と思い始める甲児くんをよそに、カイザーさんは「だからね、わたし、変わろうと思うの!」と、むんと気合を入れる
予想外の展開に、へ?と首を傾げる甲児くんに、カイザーさんはえっへんしながら「いろいろお勉強したからね、今日はわたしが全部してあげるから、甲児くんはじっとしてるだけでいいからね!」と宣言する
…数時間後…
俯せでお布団に寝そべったカイザーさんが、キノコが生えそうな声で「…全然…上手にできなかった…わたしってほんとダメダメだ…」としょぼくれるので、甲児くんは「そんなことないって!ちゃんと気持ち良かったぜ!ほんとほんと!」とフォローするのに忙しかった
ふたごとへぶん!①
攻略開始
※ネタバレあり
今日から俺は女子寮長!
だんでぃなイケメンである俺さまは、親の七光りを最大限に有効活用しまくり、夜な夜な熱く疼く身体を持て余している美少女たちの願いに応えて、この女子寮にハーレムを築いてやるぜ!
待っていろよ、俺の仔猫ちゃんたち~!
というノリで始まるけど、攻略対象は双子姉妹×2の計4人
サブヒロインとのエッチシーンがあるかは不明、でもハーレムエンドはあるよ!
面がいいのかどうかはわからないけど、ゲーム開始時点で既に一組の双子姉妹と爛れた関係にある主人公
ある日、妻を亡くしてから独り身だった父が再婚するという話を聞かされた
まさに寝耳に水!
しかも、向こうにも連れ子がいて、それが双子の姉妹らしい
どんな娘だろうな~かわいかったらいいな~とウキウキワクワクしている主人公の前に現れたのは、とってもキュートでそっくりな二人の女の子!
彼女たちも寮生活を送ることとなり、主人公の女子寮ハーレム化計画は次の段階へと進むのだった…!
今日はサラッとヒロインの紹介をば
吾輩の妹その一である塚口美香ちゃん
スポーツ大好き元気っ娘
…なのはいいんだけど、おっちょこちょいで落ち着きがない一面もあり、トラブルメーカー化する未来が見える見える…
無自覚系ぽんこつというのも…悪くない
こっちが姉
吾輩の妹その二である塚口知佳ちゃん
物静かで読書大好きっ娘
普段は口数が少ないけど、自分の得意分野となると急に饒舌になる、典型的なオタクタイプ
エッチなことにはほとんど免疫がないみたい
こっちが妹
セフレ双子の姉、中崎真菜ちゃん
国内でも有数の財閥の娘であり、品行方正、文武両道、才色兼備…と、一見すると非の打ち所のないステータスをお持ちだけど、アッチの方はビッチ
やっぱり抑圧された環境下では、人は歪みやすいものなのだろうか…
セフレ双子の妹、中崎加奈ちゃん
ぼーっとした喋り方と独特の雰囲気を持つ、黒魔術大好き少女
実は姉に並ぶくらい優秀らしい…が、その頭脳には黒魔術のことしか詰まってなさげ
倫理観はトイレに流してしまった様子
とまあ、こんな感じでタイプの異なる四人の美少女を侍らせながら、最終的な目標である女子寮ハーレムを完成させるゲーム…なんだろうか??
主人公のアホっぽいノリは嫌いじゃないし、ヒロイン紹介も兼ねたドタバタ学園コメディライフも満喫してるけど、ちょっとエロハプニングが少ないのではなくて~!?
抜きゲーにおける、エロとエロ以外のバランスというのは、存外に難しい…