甲児くんとカイザーさんの365日
5/22『サイクリング』
カイザーさんが内職しながら見てた昼の情報番組で、初夏の外遊び特集として某県のサイクリングロードが紹介されていた
いいな~気持ちよさそうだな~わたしもこんな風に甲児くんと、自転車に乗ってお出かけしてみたいな~あ、バイクでもいいな~甲児くんに運転してもらって、わたしは後ろに乗せてもらって…と、ひとしきり妄想を楽しんだ後、現実に帰ってがっくりしてしまう
デカくて重いカイザーさんは行けるところもやれることも限られていて、自分に合うサイズの自転車もなければ二人乗りできるバイクもない
お仕事で疲れてる甲児くんに、ほんとはこんなこと愚痴りたくないのに、何かあったのかと心配そうに聞かれれば、ついつい甘えてしまって、晩ごはん食べながらぽつりぽつりと考えてることを吐き出すと、みんなそうだ、と返される
「人間だって一人一人に差はある。たとえば俺にできてさやかさんにできないこと、さやかさんにはできて俺にはできないことってのはあるもんさ。それと一緒だろ」と励ましてくれるけど、そういうものかなぁ…と俯き気味にタコとキュウリの酢の物をポリポリやってると、重ねて「確かにお前はできないことがたくさんあるかもしれないけどさ、お前にしかできないこともいっぱいあるじゃねぇか。俺を乗せて飛んだり、悪い奴をぶっ飛ばしたり…俺にはそっちの方がよっぽどかっこよく思えるし、そういうところ好きだぜ!」と頭を撫でてくれたので、心がほわほわ~とあったかくなるカイザーさんだった
今日は雑談の日!
「怪談小説という名の小説怪談」という本を読んだ
めっちゃおもろかった…
短編形式でいろんなテイストの怖い話が読めるんだけど、どの怪談も甲乙つけがたい面白さだったわ
真相の陰惨さと、その裏で進行していた奇怪な事件とにダブルでゾッとさせられる「苦々陀の仮面」
田舎の風習に嫌な気持ちにさせられ、人情に胸を打たれ、最後の最後にアッというオチが待っている「こうとげい」
古き良き洒落怖の空気にどっぷりと浸かれる「涸れ井戸の声」
この三編が特にお気に入り
次は何を借りようかな~
職場近くの図書館で図書カードを作ったんだけど、ちょっと小さめの図書館で、蔵書数はイマイチ…
でもせっかくだから、フルに活用させてもらおうじゃないの
とりあえず、自分でお金を出しては買わないようなジャンルの本を読もう
オカルト本はお金を出して買うジャンルだからな…
SKLちゃんへのラブに自覚的で、ちょっと倫理観がゆるい真上
VS
SKLちゃんへのラブに無自覚で、真上の攻勢に狼狽える海動
が見たいわ!!!
奇械島での一件が片付いた後、何やかんやあってSKLちゃんをどっちが引き取るかってなった時に、ぐいぐいくる真上にSKLちゃんと海動は揃ってはわわ…となってほしい
真上はSKLちゃんが好き、SKLちゃんも真上が好き、だったら一緒に住んでも問題ないだろう、と言われた海動には、まあ確かに…??となりつつ、いやでもやっぱりなんかムカつくわ、となってほしい
なんでムカつくかがわからず、モヤモヤしててほしい
真上にはそんな海動をほったらかして、SKLちゃんとの挙式→初夜→ハネムーン→愛の巣に到着、というパーフェクトプランを練っててほしい
でもSKLちゃんには、ダブル兄ちゃんのどっちも選べない…となってほしい
「うち…遼兄ちゃんのこと好きやけど、剣兄ちゃんのことも好きやもん…どっちかしか選べれへんのやったら、うちどっちも選ばんもん!」と言い切ってほしい
真上は思いがけないSKLちゃんの抵抗に遭って、これは海動を落とすしかない…となってほしい
SKLちゃんと一緒にいられないのに比べたら、海動と穴兄弟になることくらい何とも思わないでいてほしい
そんなこんなで、恋愛観が中学二年生(推定)の海動を、SKLちゃんと真上が寄ってたかって篭絡するドタバタラブコメやで
甲児くんとカイザーちゃんの学パロ小ネタ
入学シーズンは部活の勧誘シーズンでもあるわけだけど、甲児くんもカイザーちゃんも、今のところは帰宅部
運動神経抜群でコミュ力もある甲児くんは、いろんな体育会系の部活から引っ張りだこだけど、放課後にはさっさと帰って家事をしなきゃいけないので、あんまりがっつり部活をやってる余裕がない…
せめて、気になるあの子がマネージャーでもやってれば、入部しようという気にもなるものだけど…
カイザーちゃんは高校進学にあたって門限が一時間伸びたけど、それでも五時までにはお家に帰ってきてほしい、とお兄ちゃんズに懇願されている
ので、やっぱりがっつり部活をやってる余裕がない…
それでも自立のために部活がしたい、とカイザーちゃんに主張されれば、門限を六時や七時に変更することはやぶさかじゃないお兄ちゃんズ
ただし、それには「下校が五時以降になる場合は、必ずお兄ちゃんが学校まで迎えに行く」という、絶対に譲れない条件が付加されている!!!
一人での登下校か、お兄ちゃんのお迎え付き部活動か…どちらがより自立っぽいか悩んだ結果、カイザーちゃんも帰宅部を選んだ…
せめて、気になるあの人が所属してる部活なら、過保護な運転手がついてきても我慢しようかと思えるのだけど…
ちなみに、甲児くんがカイザーちゃんに似合いそうだと考えている部活ベスト3がこちら
第一位 園芸部(妖精さんみたいにかわいいので)
第二位 合唱部(天使みたいに綺麗な声をしてるので)
第三位 文芸部(お嬢さまなイメージなので)
カイザーちゃんが甲児くんに似合いそうだと考えている部活ベスト3はこちら
第一位 サッカー部(運動が得意そうなので)
第二位 野球部(運動が得意そうなので)
第三位 水泳部(運動が得意そうなので…でも水着は刺激が強すぎる)
そんな二人だけど、一年の三学期にお兄ちゃんズ公認でお付き合いを始めるようになってからは、甲児くんに義理のお兄ちゃんができて家事を半分引き受けてくれることになったのと、下校が遅くなっても甲児くんが責任をもって家まで送り届けてくれることになったので、晴れて途中入部だけど部活に打ち込めるようになった!
二人が何部を選んだのかは…またの機会に!