お嬢さま至上主義

とあるポンコツギャルゲーマーの日常です

呼吸すら下手んなった 透明な壁で 君に触れられない

甲児くんとカイザーさんの365日

6/10『コインランドリー』

 

関東地方もとうとう梅雨入り…

定期的にお布団を干したいカイザーさんだけど、雨の日が続いているので、やむなくコインランドリーを利用することに

濡れないようにビニールでくるんだお布団を抱えて、えっほえっほと近所のコインランドリーまでやってきた

洗濯・乾燥をしている間、甲児くんにお願いして買ってもらった料理本を読んで、今度はこれ作ってみようかな、こういうの甲児くん好きそうだな、と時間を潰す

平日の中途半端な時間だからか、利用者はカイザーさん一人

雨が窓にパタパタ当たる音、洗濯機がゴウゴウ動く音を聞くともなしに聞いてると、だんだん寂しくなってくる

甲児くんといる時に降る雨は好き、閉ざされた世界の中で二人きりでいるような気分になれるから

でも一人でいる時に降る雨は嫌い、今ひとりぼっちなんだってことを強調されるような気がするから

カイザーさんはなるべく料理本に集中して、甲児くんがおいしいって笑ってくれるところを想像しては、気を紛らわせた

 

 

 

体調を崩しましたわ~!

発熱、頭痛、咳、くしゃみ、関節痛のフルコースですわ~!

おかげさまで貴重な休日を丸々潰して、体調の回復に努めましてよ

社会人たるもの、体調管理も立派な職務の一環なのですわ

特にうちの職場はシフト制ですから、穴が開こうものなら多方面に多大なご迷惑をおかけすることになるんですわ

万全とまではいかないまでも、どうにかこうにか働けるまでは復活させますわよ~!

 

エロゲーもできねぇ、本も読めねぇ、Gジェネもできねぇ…

というわけで、寝てる間はひたすら甲児くんになってカイザーさんに看病される妄想ばかりを楽しんでましたわ

いくら甲児くんが頑健な身体の持ち主で、バカは風邪引かない理論の体現者だとしても、そりゃたまには調子が悪くもなるはずですわ

そうするとカイザーさんは、とっても甲斐甲斐しくお世話してくれるはずなのですわぁ~

 

38℃超えの体温計を見ながら、不安そうなカイザーさん…

「今日は一日、ゆっくり休んでてね。してほしいことがあったら、何でも言って」と、おでこの濡れタオルを交換してくれながら、優しく言ってくれる

 

寝たり起きたり、夢現の状態で過ごしていると、なんだかいいにおいがふんわり漂ってきた

お昼ごはんは、カイザーさん特製の中華風たまご粥(薄味)

背中を支えて起き上がるのを手伝ってくれた後は、ふぅふぅ冷ましながら、お粥を食べさせてくれる

「無理しないでね、食べられるだけ食べて」と言ってくれるけど、幸い食欲はあるし、お粥も美味しいので、一杯分おかわりする

熱々のお粥をよそいながら、カイザーさんは嬉しそう

食後はお薬の時間

粉薬は苦手…だけど、カイザーさんが心配そうに見つめてるから、頑張って飲む

 

ごはんを食べたら、また寝る

カイザーさんは目の届く範囲にいてくれて、今は何かの本を読んでるみたい

時計の針の音と、カイザーさんがページをめくる音だけが、耳に届く…

ちょっとでも咳き込むたびに、カイザーさんは読書を中断して様子を見に来てくれる

ひんやりした手がほっぺたやおでこを触ってくれて、気持ちいい…

「苦しそう…わたしが代わってあげられたらいいのに…」と呟くから、「お前にこんな辛い思いをさせられるかよ…もしそうなったら、お前の分のウイルスまで俺が引き受けてやる…」と返す

カイザーさんは困ったような、でもどこか嬉しそうな、複雑な表情で頭を撫でてくれた

 

たっぷり汗をかいたので、身体を拭いてくれるカイザーさん

お湯で湿らせたタオルでふきふきしてもらって、さっぱりする

胸、おなか、背中と拭いてもらった後は…「ここも…拭かないと、気持ち悪いよね…」と真っ赤になったカイザーさんが、ズボンと下着も脱がせてくれる

なるべくそこを見ないようにしながら、優しい手つきで拭いてくれるもんだから、ついつい一部が元気になってしまう…

「も~なんでおっきくしてるの~!」とプンプンするカイザーさんだけど、だんだん良くなってきてる証拠と捉えてくれて、ちょっと安心してくれた

ちょこっとだけしてほしいなぁ、とお願いしたら、調子に乗らないの、と叱られた

 

晩ごはんは、消化にいい柔らかめのおうどん

もう一人で食べられるくらいには回復したけど、やっぱり食べさせてもらう

おいしい?と聞かれたので、すんげえおいしい、と答えたら、得意げに笑うカイザーさんがかわいい

お風呂はやめとこうね、というカイザーさんに従って、また全身を拭いてもらってから、お布団へ

「何かしてほしいことある?」との質問には、「一緒に寝てくれ」とお願いする

寝付くまでずっと背中を撫でてくれていたカイザーさんのおかげで、夢見はよかった

 

こうしてハイクオリティな看病を受けたワイ甲児くんは、翌朝、華麗な復活を遂げたのだった!

自分のことのように喜んでくれるカイザーさんに、ハグとキスでいっぱい感謝の気持ちを伝えたぞ!

 

…という妄想をしていると、なんか元気になってくる気がするんだよね

推しは万病に効く薬だね