お嬢さま至上主義

とあるポンコツギャルゲーマーの日常です

退廃に暮れた劇場の角で眠らなかったはずが眠っている

甲児くんとカイザーさんの365日

7/6『フェチ』

 

この季節のカイザーさんには、困った癖がある

いくらお店の中は冷房が効いているとはいえ、移動中は炎天下を歩くことになるわけで、お外デートから帰ってくると、まあまあ汗をかいていた

夏場でもお湯には浸かりたい派の甲児くんは、後でちゃんとお風呂の用意をするとして、夕飯の前に軽くシャワーだけでも浴びるか…と、脱衣所でシャツを脱ごうして…

引き戸の影から、じーっとカイザーさんに覗かれていることに気付いて、ビクッとなる

ああ、またか…と思いつつ、シャツの襟を引っ張って「これ?」と声に出さずに尋ねると、カイザーさんも「それ」と黙って頷いた

一日たっぷりと汗を吸ったシャツを、ほいっと投げると、嬉しそうに受け取ったカイザーさんが思いっきり顔を埋めてスーハーやっている…

もしもカイザーにしっぽが生えてたら今頃大車輪だろうなぁ…と思わずにはいられない喜びっぷりに、半ば呆れながら「汗くさいだけだろ?」と訊くも、「甲児くんのにおいがするぅ…」と、うっとりしながら返されて、妙にいたたまれない

そう、これこそがカイザーさんの困った癖だ

どうもカイザーさんは甲児くんのアレなにおいやコレなにおいが大好きらしいのである

以前に、恥ずかしいからやめてほしいと直球勝負で伝えてみたことがあるけど、甲児くんだってよくわたしのこと吸ってるじゃない、と反論されると、ぐうの音も出ない甲児くんだった

結局、似たもの夫婦なんだろうか??

 

 

 

BLUE④

鈴子エンド~7/9(水帆、春ルート)

 

※ネタバレあり

 

 

 

先輩ルートは色眼鏡なしに見られなくなったので、感想は割愛

 

んで、現在は春ちゃん、水帆ちゃんを攻略中~

この二人、途中まではルートを共有してるっぽいのね

仲良しかよ…(キュン)

 

 

水帆ちゃんの事情について語られたけど…わかるような、わからないような…

芸大とか美大に通っているならともかく、仮に水帆ちゃんのご両親がめちゃくちゃ有名な芸術家だって周囲にバレたとして、そういう分野に全く関わりのない人たちでも急に見る目が変わってしまうものなんだろうか??

昨日まで仲のいい友達だったのに、そんないきなり住む世界の違う人、みたいに手のひらクルーするもの??

もし仮にそうなら、水帆ちゃんには悪いけど、それだけの付き合いしかできてない相手だったのでは…??

これが例えば一国のお姫さまとか、ミーハー魂に刺さりやすい一流芸能人の娘とかならしっくりくるけど、ものすごい絵描きとか、ものすごいピアニストとか、ものすごい陶芸家とか、そういった国宝級の腕前の芸術家だったとして、言っちゃ何だが庶民レベルではピンとこない連中も多いやろ…(現に主人公がそんな感じだし)

 

 

自分を偽るのと、他人に嘘をつくのとは、ちょっと違う気もするが…

でも、水帆ちゃんがそう思うんなら、水帆ちゃんの中ではそうなんだろう

とはいえ、人間ってそんなに器用な生き物でもないから、思ってもいないようなことって演技でもそうそう簡単に言えたりしないよ

水帆ちゃんが不自然なまでのいい娘に見えていたのは、水帆ちゃんが真実いい娘だからなんだと思った

心の卑しさとか清らかさとかって、どうしても滲み出ちゃうものだからねぇ

わたしも猫かぶり常習犯だけど、やっぱり性格の悪さってどうしても伝わっちゃうからね!

これは経験談だね!

 

辛い思いをしても好きなこと…絵を描くことをやめない水帆ちゃんと、好きだったバスケを断念せざるを得なかった主人公との対比が、どう美しく着地するのか…結構楽しみだったりする

 

 

春ちゃんとはまだそこまで深刻な感じにはなってないけど、親友だと思っていた女の子を異性として意識し始める瞬間の甘酸っぱさからしか得られない栄養ってのは確かにあるので、こちらも期待

バスケってキーワードに、一番近いところにいるのは春ちゃんだしね