お嬢さま至上主義

とあるポンコツギャルゲーマーの日常です

とまらない溜息を隠すには ゆるり溶けたいわ

甲児くんとカイザーさんの365日

10/12『未来のために』

 

さやかさんも早朝から出て行き(イチャイチャにあてられてたまらないわ、とは本人談)、晴れて二人きりとなった甲児くんとカイザーさんは、今日が特別な日になることを殊更には意識しないよう、一緒に料理をしたり、快晴の下、湖畔を手を繋いで散歩したりと、いつも通りの休日を過ごす

それでも甲児くんが行為の前にトイレを済ませてから部屋に帰ってくると、ガッチガチに硬くなったカイザーさんが床の上で正座をしていた…

これには思わず苦笑してしまいながら、カイザーさんの胸に背中を預ける体勢で膝に座ると、見上げるようにして、昨日のZとのやり取りを聞かせる

だんだんカイザーさんの雰囲気も和らいできて、「お兄ちゃん、そんなこと言ってたんだ…うん、そうだよ、わたしもそんな風に思ってた。…やっぱり、お兄ちゃんはすごいなぁ…わたしがどう言えばいいかわからなかった気持ちを、そうやって言語化できるんだもの」と、兄への感心と尊敬を素直に言葉にするカイザーさんに向き直って、ちゅ、と軽くキスをする

「俺を待ってる間、お前が寂しくないように、たくさんの家族に囲まれるように…今日がその第一歩だな」と言って、カイザーさんの手を引きながら立ち上がると、素直についてきた

…ベッドに並んで横になって、やわやわと愛撫しながら、ロケーションの希望は確認したけど、エッチに関しては何か希望があるか確認したところ、「えっと…あの…ほ、ほどほどに…してほしい、かも…」と切り出された

ほどほどって…何が…???となる甲児くんに、恥じらうカイザーさんが教えてくれたのは「甲児くん、いっつもわたしにいろいろしてくれて、それは嬉しいんだけど…そしたらわたし、すぐにわけわかんなくなっちゃうから…今日は特別な日でしょ?ちゃんと、その、覚えていたいな、って…」という、かわいい理由だった

甲児くんは、なるほどなぁ…とちょっと考えて、すぐに方針を決定する

カイザーさんの希望は、体よりも心を蕩けさせることに重点を置いた、とびきり甘くて優しいエッチによって叶えられ、その夜は二人にとって、一生忘れられない思い出の一つとなった

 

 

 

何やら唐突に、擬人化カイザーちゃんたちが自転車に乗ったり乗らなかったりする妄想が降ってきたので、せっかくだから書いておく

ゴールド免許でペーパードライバーなわたしは、自転車がなければ生きていけないよ…

 

 

 

・αカイザーちゃんの場合

 

最初は乗れなかったけど、練習したらすぐ乗れるようになった

さすがは呑み込みが早く、物覚えもいいカイザーちゃんである

甲児くんが学校に行っている日中、カイザーちゃんは図書館で人間の社会について勉強していることが多い

今までは通学ついでに送迎していたものの、甲児くんが野暮用なんかで遅くなる時にカイザーちゃんを待たせてしまうのが申し訳なかったのと、自転車に乗れれば行動範囲も広がるだろう…ということで、練習させてみた

安全第一なカイザーちゃんの自転車は、甲児くんが普通に走るよりもちょっと遅いくらいのスピードで進む

初めて一人で公道を走らせてみた時は、甲児くんは心配なので後ろからバレないように隠れながら走ってついていった

公道デビューから数日後、カイザーちゃんが熱心に何か読んでいたので覗き込んでみると、自転車の手信号について書かれている教本だった…

「まだまだ知らないことが多いです!」と真面目なカイザーちゃんには、頭が上がらない甲児くんだった

 

OVAカイザーちゃんの場合

 

乗れないし、そもそも乗る必要がないと思っている

「わらわはおぬしたち人間とは違って、空を自由に飛べるのじゃ。それなのに、何ゆえわざわざ地べたを移動せねばならぬ?」と宣って、さやかさんに「許可も取ってないのに、勝手にその辺を飛び回っていいわけないでしょう!」と叱られた

もちろんカイザーちゃんもその程度の常識は備えているので、どこか遠出したい時は甲児くんに頼む

「のう、甲児?次の日曜日じゃが、何か予定はあるかのう?そなたさえよければ、わらわをここまで連れて行ってほしいのじゃ」と、かわいくおねだりすれば、それだけでカイザーちゃんにメロメロな甲児くんは「いいぜ!任せな!俺が連れてってやるよ!」と、尻尾を振りながら了承してくれるのだ

もちろん、お礼は忘れない

バイクから降りる前に甲児くんの耳元で「そなたは本当に運転の技術に優れておるの。その調子で、今宵もわらわを見事に乗りこなしてみせよ…」と囁くと、甲児くんはわかりやすく舞い上がってしまうのである

 

・インフィニカイザーちゃんの場合

 

補助輪があれば、乗れる

パパと一緒にたくさん練習して、交通マナーもお勉強して、座学・実技ともに甲児くんから合格を出してらったカイザーちゃん、いよいよ一人でお出かけだ!

目指すは、おうちから200メートルほど離れた場所にあるスーパーマーケット

いつもは甲児くんと手を繋いで徒歩で向かうそこに、カイザーちゃんは今日、一人で、しかも自転車で、おつかいに行くのである!

パパのお気に入りのインスタントコーヒーと、ボールペンの替え芯を買ってくるよう、重大任務を請け負ったカイザーちゃんは、ピンクのかわいいヘルメットを被って意気揚々と出掛けていった

走る自転車から見える景色はいつもと違う気がして、憧れの大人のお姉さんにちょっぴり近付けた気がするカイザーちゃん

スーパーに着いたら、ちゅーりんじょーってところに自転車を停めると聞いていたので探してみると、すぐに自転車がたくさん停まっているスペースを見つけた

端っこの方に停めて鍵を抜きながら、何とはなしに隣の自転車を見てみると、自分のものと何かが違う…

そして気付いた、この自転車にはタイヤが二つしかない…と!

気付いた時の驚きと衝撃を興奮気味に語ってくれるカイザーちゃんから戦利品を受け取った甲児くんは、まずは無事に帰ってこれたこと、ちゃんと一人でおつかいできたことを、たっぷり褒めてあげた

 

・F完カイザーちゃんの場合

 

乗れないし、そんな自分が恥ずかしい

実際に乗ってみるまでは「あたしを誰だと思ってるのよ。魔神皇帝なんですけど?自転車ぐらい乗れるに決まってるじゃない」とナメきった態度を取っていたけど、やっぱりちょっと不安だったので、誰もいないところでこっそり乗ろうとしてみた

…ら、何度やっても地面から足を離すと倒れてしまう

誰も彼もがさも簡単そうに乗っている乗り物に乗れないという屈辱から、躍起になって練習するも、一向に芽が出る気配はなく、擦り傷だけが増えていく…

そんなカイザーちゃんを心配して、甲児くんが一体何をやっているのか問い詰めても、絶対に口を割らないカイザーちゃん

業を煮やして尾行してみると、シローくんの自転車(他の自転車だと、サドルに跨ると地面に足が届かない…)を無断で拝借したカイザーちゃんが人気のないところまで行き、いかにも危なげな調子で走り出そうとして…やっぱり倒れそうになったので、大慌てで物陰から飛び出し、何とか支えることができた

その後、危険だから一人で練習しないこと、いつでも手伝うから自分を頼ってほしいことを甲児くんに懇願されたカイザーちゃんは、表面上は渋々と、内心では大喜びで承諾し、それからは二人だけの秘密の特訓が始まった

今は甲児くんに荷台を持ってもらって、まっすぐ走る練習中

 

・新魔カイザーちゃんの場合

 

当たり前に乗れるし、何だったら他の乗り物全般にも乗れる

二輪に限らず四輪もオッケー、必要なら船舶や飛行機、宇宙船の操縦なんかもマニュアルを一読しただけでできちゃうハイスペ彼女だぞ!

そんなカイザーちゃんは、甲児くんのために考え出した余興として、一輪車に乗りながらビニール傘の上でゴムボールをくるくる回せる

そんな隠し芸もお手の物である

甲児くんに褒めちぎられると真顔で「ですがマスター、この一輪車というものは、通常の移動には向いていないと愚考できます」と返すけど、これはカイザーちゃんなりの照れ隠しなのである

 

・でっカイザーさんの場合

 

めちゃくちゃ乗れる

全身ムッキムキでバッキバキなでっカイザーさんは、もちろん太ももの筋肉もばっちり発達しており、競輪選手顔負けの速度を出せるのだ

甲児くんのお家の敷地内にはでっカイザーさん専用の自転車サーキットがあり、時折、砂塵を巻き上げながら爆走しているでっカイザーさんの姿が見られる

食べたものが全てエネルギーに変換されるでっカイザーさんは、定期的にエネルギーを発散する必要があり、戦時中はともかく、平和な時には何らかの代替手段を考えなければならない

(一度、軽い気持ちで、力が有り余ってうずうずしているでっカイザーさんを「だったら俺と一緒に身体を動かそうぜ!」とエッチに誘った甲児くんだったけど、えらい目に遭ってからは自重している…)

ピッチピチのスポーツウェアを着たでっカイザーさんも、それから汗をかいてしっとり湿ったでっカイザーさんも、双方ともにめちゃくちゃ魅力的なので、シャワールームについていってはずぶ濡れエッチを楽しむ甲児くんだった

 

・VS真ゲカイザーちゃんの場合

 

実は乗れる…んだけど、乗れない方がかわいいかなぁ~という打算を働かせている

そんなカイザーちゃんの最近の目標は、甲児ちゃんと一緒にバイクでのツーリングを楽しむというもの

その前段階として自転車に乗る練習をさせられたので、乗れちゃうことは早々にバレた

後はカイザーちゃんのバイクだけど、人一倍ちっこいカイザーちゃんだと、その辺でスクラップになりかけているバイクを修理しても体格的な意味で乗れないので、暇な時間に周辺の瓦礫の中から使えそうな部品をサルベージしては、博士らに特注のミニバイクを作ってもらっているところ

完成したら、初めてのバイクデートはどこに行こうか、そんなことを話し合っているだけでも二人は楽しくて幸せ

 

・ママンカイザーちゃんの場合

 

主婦なので乗れる、むしろ乗れないとお話にならない

そんなカイザーちゃんの愛車は、何の変哲もないママチャリ…ではなく、女児用のちっちゃくてかわいい、おもちゃみたいな色合いの自転車

タイヤも相応に小さく、同じ距離を進むにしたって普通の自転車に比べるとたくさんペダルを漕がないといけない

だけどカイザーちゃんは暑い日も寒い日も、雪の日も風の日も、文句ひとつ言わずに自転車を漕いで近所のスーパーまで生活必需品を買いに行く

(雨の日は安全上、傘を差して歩いていく)

ちっちゃなカゴに買ったものがはみ出さないよう器用に詰め、それでも一度に買える量はたかが知れているので、時には何往復もする

それもこれも、全てはかわいい息子の甲児くんが不便を感じることのないよう、必要なものは全て揃えておきたいという親心からなのだ

甲児くんはカイザーちゃんが大変そうにしながら買い物してるのを知ってるので、時間が合う時は買い物に付き合うようにしている

友達からマザコンだってからかわれても気にしない、だってお母さんの方が大事だから!

 

・おまけ SKLちゃんの場合

 

自転車??

うん、乗れるで~

…何言よん、あんなん簡単やんか

ちょちょいのちょいで乗れるわ

あ、あとな、うち、バイクとお馬さんにも乗れるんやで!

…あ~、ほの顔、信じとらんなぁ~

ほな、証拠見せたるわ!

ちょっと待っといてや!

 

…その後、どこからともなく自転車とバイクとマシンの馬を持ってきたSKLちゃんが、それらを華麗に乗りこなす様を見せつけられて、地獄たちは揃って「「はえ~」」となっていた

バカにして、いじめ(て、かわいが)る予定が…

 

 

 

刃皇カイザーちゃんも、乗るなら馬かな…と思ったけど、せっかくなのでSKLちゃんに乗ってもらうことに

きっと地獄もギャップ萌えでノックアウトされるわよ!