お嬢さま至上主義

とあるポンコツギャルゲーマーの日常です

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甲児くんとカイザーさんの365日

10/29『手袋』

 

このくらいの季節になると思い出す、ちょっと気になってた先輩の話

先輩は毎朝バイクで通勤してくる

どんなに暑い日でも寒い日でもバイク通勤を徹底しているのだから、よほどバイクが好きなんだろうな、と思った

でも雨の日は、さすがに車に切り替えるみたい

霧雨程度の小雨でも車で来るので、このくらいの雨なら自転車通学の学生でも合羽を着ずに平気で走ってますよ、と言ってみたことがある

そしたら先輩は「俺もこのくらいなら平気だと思うんだけどさ、嫁さんが心配するんだよなぁ。濡れた路面は滑りやすくなってるんだから、転んだら危ないとか何とか。ま、嫁さんを不安がらせてまで貫くような拘りでもないしな」と笑っていたのが、印象的だった

あの人にそんな風に大事にされてる奥さんのことが、羨ましくて、妬けた

先輩は自分のバイクを褒められると、子どもみたいに無邪気に喜ぶ

ずっとカスタムして乗り続けてる自慢の愛車で、でも弟さんがバイクの免許を取ったら譲る約束もしているんだって教えてくれた

ある肌寒い晩秋の日、いつものようにバイクで出勤してきた先輩は手袋をつけていた

かっこいいバイクとは正反対の明らかに少女趣味な、先輩にはあまり似合わないデザインだった

たぶん奥さんの好みなんだろうとすぐにわかったので、わたしは思わず嫌味たらしく「ずいぶんかわいい手袋ですね」と言ってしまった

すると先輩は、わたしが拙い知識を総動員して一生懸命にバイクを褒めた時よりも嬉しそうな、それはもう満面の笑顔で「だよな!これさ、嫁さんが俺のために編んでくれたやつなんだよ。よくできてるよなぁ~」と、手の甲側についてるポンポンを撫でていた

鼻歌混じりにエントランスへ消えていく先輩の背中を見送りながら、わたしはあの人の奥さんに対する勝ち目がゼロであることを悟って、静かに既婚者への許されざる恋を諦めた

あれから三度目の冬が来るけど、先輩は今年も、あのかわいい手袋を愛用するんだろうな

 

 

 

桜華㉒

美奈エンド

 

※ネタバレあり

 

 

 

ようやく終わった…!

わたしのプレイスタイルにも問題があるんだろうけど、それにしても長かった…!

「長けりゃ名作ってわけでもないが、どんなに感動的なストーリーでも短すぎるとちょっと物足りない」というのがわたしの持論であり、特に前者の部分を改めて思い知らせてくれた作品となった…

 

ま、総評は明日に回して

今日は最後のヒロイン、美奈ちゃんシナリオの話をしようじゃないか

 

 

先にヒロインの紹介をしておこう

 

 

それなりにいいところのお嬢さまである紺屋美奈ちゃん

テニスが大好きで将来を有望視されたプレイヤーでもあったけど、足を大怪我して一時期テニスができない時期があり、その頃に共神を手に入れた

懸命なリハビリの結果、無事に身体機能を取り戻した後には、立派な守人になるべく主人公への弟子入りを志願する

共神は見えない力場を空間に発生させる、サイコキネシス的なもの

厳格な祖父への恐怖を始めとして、いろんなことを怖がる、繊細なお年頃

 

そんな美奈ちゃんが、誰かを悲しませた先にある偽りの強さを否定し、大切な人の心まで守る「本当の強さ」を手に入れ、それまでの弱かった自分と決別するという大筋自体は悪くなかったし、どっちつかずのまま希望だけを残して終わったエンディングも、個人的にはアリだと思った

でも、やっぱりそれ以上におかしな点が悪目立ちしていて、全然ストーリーにのめり込めなかった…

 

 

まず、美奈ちゃんが仮死状態になるきっかけとなった、土砂崩れの話について

足を挟まれた大岩だろうが、押し寄せてくる土石流だろうが、禍風の力を借りれば容易く切り抜けられたピンチだったのでは…??

闇使い編を経たルートなんだから、禍風の力を借りても魂を蝕まれるような事態にはならないわけだし、触れたものを消滅させる力の前には自然の猛威もクソもないと思うが

 

 

続いて、長の能力について

現実の改変なんていうとんでもスキルを持っていながら、死悲の咆哮で町が壊滅&霊木が倒れるって時にも主人公に死ねって言うだけだったし、異界の番人である紗雪ちゃんの心が揺れ動いて異界と現実世界に巨大な歪みができた時も何もしてなかった(プレイヤーにはそう見えた)し…

その他にも、あんな時やこんな時も長の力があれば何もかもあっさり解決できたんだなぁと思うと、つまり長は今までサボっていた…ってコト!?

長の寿命と引き換えでどんな代償があるかわからん奇跡をホイホイ使っちゃいけないって話はわかった、でもだったら(こう言っちゃ何だが)美奈ちゃんごときにも使うべきじゃないし、美奈ちゃんごときに使っていい奇跡なら、どうして今の今まで出し惜しみしていたんだって問題が出てこないか??

多くの人を助けるためにこれまでにも奇跡の力を行使してきたそうだけど、だったらあの時もこの時も使ったって良かった…というか、使うべきだったのでは??

長にせよ、紗雪ちゃんにせよ、最強の存在を持て余すのはわからなくもないよ

でも、だからって辻褄合わせから逃げちゃ駄目だよ

 

 

ちょろっと派生する話にもなるけど…

代償は奇跡によって歪められた現実を復元するためのものであるなら、主人公の癒慰の代償を暴力的な手段で踏み倒せるのは、やっぱりおかしい

なんで主人公だけ優遇されてるんですかねぇ…??

 

 

そもそも主人公の能力の代償って、序盤にこうやって説明されてるんだよね

つまり、ちょっとした切り傷を治せば主人公もちょっとした切り傷を負うような代償が発生して、骨折を治せば、主人公も骨折する程度の代償が襲ってくるわけでしょ??

それなのに、実際に主人公が引き寄せる代償って、治した傷の大小に関わらず、致命的なものばかりだよね

もうその時点で破綻してるんよ…

それとも、たとえばその傷を治したがために死ぬような事態にまではならなかった(たとえば骨折を治したから、その場から移動できて二次災害を避けられた、とか)って場合、主人公が受ける代償=怪我を治さなければ対象は死んでいたんだから死、ってことなの??

そんな説明あったっけ??

 

 

後はもう、ここまでくると揚げ足取りのレベルなんだけど…

携帯、あったんだ…

遠隔で双方向に連絡を取る手段がないから、アナログに顔を突き合わせて問題を解消しようとしているんだろうって展開ばかりだったから、そこまでテクノロジーの進んでない世界なのかな、って勝手に思い込んでたよ…

携帯があるんなら、もっとスマートに事が運んだ場面は絶対に山ほどある

 

とまあ、最後の最後まで首を傾げさせてくれた作品だったわ

明日は総合的な評価を書くよ

これ以上の長文を書く気力はないんだよ…

 

 

 

お次はNoesisの「放課後の先パイ」をプレイする

攻略順は

真由美→さよこ→二股

の予定