甲児くんとカイザーさんの365日
11/19『贈り物』
その日のお昼、甲児くんとカイザーさんのお家に宅配便が届いた
送り主の名は…マジンガーZとなっている…
不思議に思いながら、中身を確認したカイザーさんは、慌てて甲児くんにLINEした…
…カイザーさんからの連絡を受けた甲児くんは、その晩、Zを伴って一緒に帰ってきた
Zの名前で届いたもの…松坂牛を、厳かに冷蔵庫から取り出してきたカイザーさんを、二人で取り囲む
「おぉ…これが噂に聞く松坂牛かぁ…」「ほぉ~やっぱりカタログで見るんと生で見るんとは迫力が違うのぉ~」と、二人とも目がキラキラしている
動揺を隠せないカイザーさんに「どうしたの、これ?」と尋ねられたZはエッヘンと胸を張り、「だいぶ奮発したんやで~。ま、お二人さんへの遅い祝福っちゅーか、ちょっと気の早いお歳暮みたいなもんやと思てくれ」と、あからさまな褒めて褒めてオーラを出すので、甲児くんもカイザーさんも揃ってその太っ腹ぶりを絶賛し、崇め奉った
気が済むまでちやほやされたので、ほな帰ろか…と踵を返しかけたZだったけど、「どこ行くんだよ」と引き留められる
研究所に帰るんやがな、と言おうとした矢先に、被せるように「今からカイザーが最高に美味いステーキ焼いてくれるんだから、あっちで待ってようぜ」と、グイグイ引っ張られてリビングへ連れて行かれそうになる
「い、いやいやいや、ワイはええて。お二人さんへのプレゼントなんやから、お二人さんで食べたらええがな」と辞退しようとすると、甲児くんが悲しそうに「…何でそんな寂しいこと言うんだ?せっかくここにいるんだから、一緒に食べたらいいだろ」と言ってくる
困り果てて妹を見ると、うんうんと頷いて「そうだよ~あのね、お兄ちゃん。美味しいものはね、大切な人と一緒に食べると、もっと美味しくなるんだよ。知らないの?」と微笑んだ
二人の優しさに根負けしたZは「ほな、ちょっとだけな…」と言いながら、カイザーさんの見事な手腕によって最高の状態に仕上げられた松坂牛の誘惑には抗えず、綺麗に三等分されたお肉を平らげたのだった
初恋撫子⑫
萌黄ルート攻略中
※ネタバレあり
神狼さま関連のごたごたが片付いて、いよいよコンテストもクライマックス!
…ってところまで進めた
うーん…
うーーーん…
うーーーーーん…
瑠璃ちゃん萌黄ちゃん姉妹の互いを想い合う尊さといい、金剛さま神狼さま姉妹の仲直りといい、かなりのイイハナシダナー空間が展開されているはずなのに、自分でも恐ろしいくらい真顔でマウスをクリックしてしまっていた…
エロゲーやっててこんなに感情がフラットになるのも珍しいんじゃないかってくらい、何も感じなかった…
物語に触れていて、1ミリも心が動かないなんて、そんなことある??
瑠璃ちゃん、真空ちゃん、桔梗ちゃんと、ここまで三人のヒロインを攻略してきて、わたしとしては真っ当にこの「初恋撫子」という作品に向き合えるようになってきた、と感じていたのね
「桜華」や「剣乙女ノア」で植え付けられたトラウマにも近いイライラ感や、歪んだ先入観を払拭できたと、わたしは思っていたのさ
だから…これは純粋に「初恋撫子」の、萌黄ルートにおいて生じた感情…いや、無感情なんだと思う
理由は…考えるだけ無駄っていうか、そんなこと考えてる暇があったら推しのことを考えていた方が有意義っていうか、どうせエロゲーなら(過度なリョナかリアル寄りな虫が出てくるもの以外は)何でもプレイするって決めてるんだから地雷を発見する意味もないというかで、特にこれといって思いついてもいないんだけど
強いて言うなら、やっぱり価値観とか、人生観とか、哲学とか、そういうふわっとした曖昧なもののせいだと思われる
結局、このメーカーの作品とは肌が合わないんだろうなぁ~
でも、プレイし始めたからには、途中で投げ出すような真似は極力しないってのがモットーなんでね
最後まで付き合わせてもらいますよっと

なんか急に死のうと思い立った萌黄ちゃんが土壇場になって「やっぱり死にたくない」と豪快な手のひらクルーした時に、やることがセックスってのはどうなんよ
いやエロゲー主人公としては正しすぎる判断なんだけど、もっと他にやることあるだろと
盛ってる場合かと
そんなんのオンパレードだったと思っていただければ…まあ、はい