甲児くんとカイザーさんの365日
11/23『温泉旅行一日目』
紅葉の季節…赤と黄色に染まる遠くの山並みを眺めながら、甲児くんは背中をカイザーさんに預けて、うーんと大きく伸びをした
ここはとある温泉宿
家族風呂付の個室は一部屋ずつ離れのように敷地内に点在していて、まるで貸し切りのような気分でまったりできる、知る人ぞ知る隠れ家的な施設なのだ
「よくこんな宿見つけたなぁ」と、手を伸ばしてカイザーさんの頭をなでなですると、嬉しそうに弾んだ声が「いろいろ調べたの、気に入ってもらえてよかった~」と頭上から返ってくる
チェックイン後、さっそく露天スタイルの家族風呂を堪能している二人は、カイザーさんが内職でせっせと貯めたお金で、結婚記念日のプレゼントとして用意した温泉旅行に来ていた
どうして温泉なのかと聞くと、「あのね、子どもを作ろうって決めてから、甲児くん前よりずっとお仕事頑張るようになったでしょ?あ、えっと、前は頑張ってなかったってことじゃなくて、帰ってくる時間も遅くなったし、いつも疲れてるように見えるから…だから、ちょっとでもリラックスしてもらえたらいいな、って」とのことだった
どんな時でも自分を労わってくれる気持ちを忘れないカイザーさんに、甲児くんは感謝の念と、たまらない愛しさが湧き上がってくるのを止められない
他のお客さんもいるはずなのに、不思議と鳥のさえずりと、空の高いところで吹く風の音ぐらいしか聞こえてこない
温泉に浸かりながら肩を揉んでくれるカイザーさんに、湧き上がる愛しさのまま、「お返しのマッサージ」という名目で、あちこち触ってしっぽりムードを作り出す
「も、も~…何やってるの~…」と言いつつ、まんざらでもなさそうなカイザーさんのおなかを人差し指でツンツンしながら、「こいつが産まれてきたら、あんまりこういうことする機会もなくなるかもだろ?愛し方がこれだけってことはないけどさ、今のうちにいっぱいしておきたいかなー、なんて…」と、言ってるうちに恥ずかしくなってきた甲児くん
ほっぺの赤さが伝染しちゃったカイザーさんが「そ、そだね…子育てで忙しくなるだろうし…場所の問題もあるし…」と、小声でもにょもにょと同意してくれたので、湯疲れしない程度に温泉エッチを楽しんだ
初恋撫子⑮
エクルールート攻略中
※ネタバレあり
最後は主人公の守護精霊であるクーちゃんの初恋を奪っちゃうぞ~

心ない人間どもの手によって瀕死の重傷を負わされていたところに主人公と出会い、最期を看取ってもらったことが縁となって主人公の守護精霊となったのが、このクーちゃん
本名のエクルーは主人公につけてもらった名前
元々は一羽の小鳥で、守護精霊となってからは光の玉のような姿で主人公の前に現れていたけど、萌黄ちゃんと神狼さまを巡る騒動の最中に、人間の姿を手に入れたのね
人の似姿に変化するというのは、長い時を経た精霊なら誰でもできることではあるんだけど、クーちゃんはまだ精霊となって日が浅いから、本来ならまだできなかったはずの術なのだ
だから今、クーちゃんは相当無理をして主人公の傍にいるようなんだけど…
ってとこまで進めた
動物モノに弱いわたしには、のっけからクリティカルだったよ…
いくら子どもが残酷だからって、虫や両生類に手を出すのとは訳が違うよね…
哺乳類は当然のこと、鳥類をターゲットにした時点で、犯罪者予備軍間違いなしだよ(すさまじい偏見の目)
そんなクソガキどもは、まとめて死刑じゃい!
…という話は、全然主旨じゃないから置いとくとして
クーちゃんがどうなるにせよ、いつものように泣かせる気満々のシナリオが展開されるんだろうと予測されるけど、それもどうでもいい
ここにきて、初めて「冗長だなぁ…」って感想を抱いたわ
マジで何度も同じ話をしすぎ!
同じこと言いすぎ!
それさっきも聞いた!
さっきの言い方変えただけのヤツ!
…そんなんばっかで気が滅入るったらありゃしない…
ついでにいうと、瑠璃ちゃんと萌黄ちゃんの和解シーンを見せつけられるのも、三度目だからな…
ハプニングの中身から仲直りのきっかけまで一緒だからな…さすがに、もうええっちゅーねん、と言いたくもなる…
それだけライターさん的にはンホりながら書いた珠玉のエピソードということなのか…あるいは姉妹に関する抽斗がなかったのか…
どっちでもいいんだけど…
なんかどうでもいいことだらけだけど、とにかくさっさと進めていくぜ!