甲児くんとカイザーさんの365日
11/26『万年筆』
夫である甲児くんの通勤リュックの中身を整理するのも、妻であるカイザーさんのお仕事
Zには「そんくらい自分でやらせな」と言われるけど、甲児くんのお世話をするのは自分の使命だと思っているカイザーさん的には、喜びしかないお役目なのだ
甲児くんも昔は「そんくらい自分でやるよ」と思っていたけど、いつぞやの裏返った靴下理論と一緒で、これもカイザーさんの喜びに繋がるんだと思うと、好きにさせた方がいいと判断するようになった
というわけで、カイザーさんは甲児くんの許可を得て、三日ぶりにリュックの中身をチェックすることに
一昨日持たせたハンカチや、予防接種の補助金の申請書がくしゃくしゃに丸まった状態で底から出てくる様子に、カイザーさんは微笑ましさを隠さずに一つ一つ取り出しては、丁寧に広げていく
続いて内ポケットの中の糸くずも取っちゃおうとごそごそやってると、一本の万年筆が出てきた
これは十蔵博士の秘密の研究所…カイザーさんが甲児くんと初めて出会ったあの研究所にて、博士の行方に繋がる手掛かりがないかと調査している時に見つけたものだ
あの頃は月に一度ぐらいの頻度で調査をしていたけど、特に何も見つからず、いつからか半年に一度、一年に一度と間隔が伸びて、そういえば今年はまだ一度も行ってないなぁ…と思い出したカイザーさん
その流れで、この万年筆はいずれ甲児くんが死んだときには、形見分けとしてカイザーさんのものになるとみんなで決めたことも思い出す
手入れをすれば一万年でも使える…そんな名前の由来に思いを馳せながら、この先もずっと受け継がれていくだろう万年筆を、大切そうに磨くカイザーさんだった
欲望の牢獄②
攻略中
※ネタバレあり
ヒロインは三人いるけど、基本は一本道なので、誰を攻略するとかそういうのはないんだよね
というわけで、既に明日香ちゃんと亮子さんを奴隷堕ちさせたぜ、イェイ

明日香ちゃんのツンな態度の裏にあったもの…それは優越感や傲慢さからくる他者への拒絶ではなく、みんなして「社長令嬢」である自分を求め、誰も自分を一人の人間として見てくれないという寂しさからくるものだったのね
そんな明日香ちゃんが、凌辱の対象とはいえ、ただ一人の女として求めてくる主人公に、知らず知らずのうちに心を惹かれていくのもわからなくはないけど、そもそも主人公が明日香ちゃんを狙ったのは、明日香ちゃんがかつての勤め先の社長の娘であり、社長に社会的ダメージを与えようとしたから…というのが、何とも皮肉で悲しい
結局、主人公だって明日香ちゃんが社長の娘じゃなければ、興味を持たなかっただろうからねぇ…

亮子さんは単純に、満たされない肉欲を主人公が解消してくれたから…という理由からだけど、侮るなかれ、人生における満足感って生きていく上で重要なことなんよね
もうちょいドラマがあってもいいような気もしなくもないけど、こんくらいわかりやすい方がオカズとしてはいいかもしれない
文学は抜けないからな…

最後に堕とすのは碧ちゃん
かつて課長に主人公のことを相談したのは間違いなかったけど、それは告げ口とか密告とかそういうんじゃなくて、碧ちゃんなりに主人公のことを想っての行動だったのね
よかった、裏切り者はいなかったんだ…
でも、主人公にはそんなことを知る由もなく、虎視眈々と碧ちゃん捕獲の準備を進めていくのだった
ああ、無常…