甲児くんとカイザーさんの365日
12/3『カレンダー』
カイザーさんはカレンダーが好きらしい
毎年この時期になると、あれやこれやと悩んだ果てに、選び抜いたカレンダーを自慢げに見せてくれるのが甲児くんにとっての楽しみにもなっている
…そういえば、今年はまだ見せてもらってないな、と思い出し、カイザーさんにどんなカレンダーを買ったのか訊いてみたんだけど…
カイザーさんが見せてくれたのは、どこぞの業者さんが挨拶に持ってきたと思しき、社名入りの一枚ものの、飾り気も何もないカレンダーだった
これ…?と首を傾げる甲児くんに、カイザーさんは「これなら年間通してスケジュールも書き込めるし、めくる手間も省けるでしょ?」とニコニコして言った後、「今まで甲児くんの厚意に甘えて無駄遣いさせてもらってきたけど、こういうところから節約していかないとね」と、二人の生活費が入ってるお財布から千円札を二枚抜き取り、つもり貯金に足していた
その背中が何だか寂しそうに見えて、仕事中にも思い出しては溜め息をついてしまう甲児くん…
一年に一度の楽しみなんだから、そんな風に我慢してほしくないけど、ああ見えて頑固な正論の使い手であるカイザーさんに反論しようと思うと、何か合理的な理由を考えなくてはならない
せっかくの愛妻弁当を前に、社食で難しい顔をしている甲児くんの相談に乗っていたZは、ふーむ、と唸ると、「甲児くんって、自撮りするタイプか?」と唐突に尋ねてきた
「…するタイプに見えるか?」と返すと「見えへん見えへん」と豪快に笑ってから、「ほんでも、妹と一緒に写っとる写真やったら、あるんとちゃう?」と言うので、それなら確かに…とスマホを操作して確認する
ほのデータちょうだい、とおねだりするZのスマホに送ってやりながら、何に使うのか不思議な甲児くん
「できてからのお楽しみや~。終業までには届けたるわ」と言いながら、去っていく背中を見送った
…帰宅した甲児くんのリュックから、何やら突き出している丸まった紙が気になるカイザーさん
「まあ…何ていうか…Zからお前へのプレゼントなんだけどさ…」と歯切れも悪く広げて見せてくれたのは、写真のデータを編集して作られた、甲児くんの画像だらけの年間カレンダーだった
ふわぁ~…と目を輝かせて喜ぶカイザーさんとは対照的に、恥ずかしくてたまらない甲児くんだったけど、さっそく壁に貼ってうっとり眺めるカイザーさんの嬉しそうな背中を見てると、まあいいか…という気分になるのだった
欲望の王国③
攻略中
※ネタバレあり
トゥルーエンドに先駆けて、のんびりとシーン回収中
何をされても喜ぶ淫乱百合ちゃんと違って、くっころ女騎士でもないのに二人称が「貴様」な蘭ちゃんは、口では嫌がりながらも身体は正直…を地で行く無様ヒロインなので、はかどるはかどる
百合ちゃんが快楽によわよわな淫乱なのは蘭ちゃんとの対比にもなっていていいと思うんだけど、淫乱化の下地みたいなものはほしかったよね
具体的には、主人公への慈愛の心が変質してド変態堕ちする淫乱聖母が見たかったんだよぉ
わたしだけはこの子を見捨ててはいけない…という優しさゆえに、ありとあらゆる凌辱行為も笑顔で受け止めているうちに、どうしようもないところまで肉体も精神も堕ちてしまう…そういう方向性が百合ちゃんには似合うと思ったのに…
口では耳障りのいいことを言いながら、一皮剥けばただの淫乱…どころか、ただの淫乱じゃねぇぞド級の淫乱、ド淫乱だ!な百合ちゃんの薄っぺらさというのも、それはそれで味があるとは思うんだけどね
これだけ中身のないヒロインというのも、凌辱ゲーということを考えても珍しい気はする
一方、蘭ちゃんは怪しい薬まで使われて、ヤク漬けアクメ地獄を味わわされながらも、気丈さを失わない強メンタルが素晴らしい!
これはもう個人的な趣味の領域の話になると思うんだけど、わたしはやっぱり従順な気弱娘をいたぶるよりも、うかうかしてると喉笛を噛み切られそうな狂犬娘をいじめる方が興奮するのよねぇ~
その裏にあるものとしては、最終的に主人公(=自分)を完膚なきまでに打ち負かしてほしいという敗北主義者のドM心理は否めない
だって、正義のヒロインが好きなんだもの
どんなに辛い目に遭おうとも、倒されても倒されても何度でも立ち上がり、最後には悪い奴をやっつける…そんなヒロインが好きなんだもの
よって凌辱ゲーにもハッピーエンド(主人公にとってのバッドエンド)は必要派であります

ところで、珠洲香エンドはないものだろうか…
いや、蘭エンドで満たされたものは確かにあるんだけど、主人公に芽生え始めた珠洲香ちゃんへの想いに対するきちんとした結末が見たい欲に駆られているんじゃ…