甲児くんとカイザーさんの365日
12/20『忘年会(身内)』
ちょっと飲みすぎちゃったわね…と、一人で会場となっている研究所のホールを抜け出したさやかさん
夜風に当たろうとエントランスへ向かうと、そこには先客が
片手を上げて挨拶してくる甲児くんに同じようなアクションを返しつつ、隣に並んで星空を見上げた
カイザーさんは一緒じゃないのか問うと、誘ったけど給仕が忙しいからって会場に残ったらしい
そろそろ酔いも醒めてきたから、帰って手伝うつもりだ、とも
「もう今年も終わりだな…あっという間だったよ」と言う甲児くんに、「そうね…早いもので、来年には甲児くんもパパだものね」と軽口を叩く
照れくさそうに頬を掻く甲児くんは微笑ましいけど、同時に憎たらしくもあって…「そうやって、どんどんわたしの知らない甲児くんになっていくのね」と、なるべく無感情に呟いた、つもりだった
好きでいるのは止めようと心に誓ってから、少なくない時間が流れたというのに、未だに恋の夢から覚められないでいる自分がおかしくて、悲しい
今キスをしたら、お酒のせいにして許してくれるかしら…そんな風に思っても、行動に移す勇気も持てなければ、嫌われる覚悟もできない自分が嫌になる
それに…と振り向いて、明かりの灯った一角を見やった
追加の料理やお酒をキッチンから忙しなく運んでいるだろうカイザーさんの姿を思い浮かべ、せっかく育ち始めている友情をふいにするのもね…とも思う
大きな溜息をどう解釈したのか、困ったように眉根を寄せた甲児くんが「…さやかさんにも、そのうちすぐにいい人見つかるさ。さやかさんは素敵な人だからさ」と下手な慰めを寄越したので、なんだか泣きそうになってしまったさやかさんだった
フローラリアプラス⑩
総評
※ネタバレあり
チューリップ、コスモス、キンギョソウ…
六人のヒロインたちは、まるでフローラリアに咲き誇る色とりどりの可憐な花のよう…
春の息吹に包まれ、甘い恋と淫らな誘惑の香りに酔わされる学園スラップスティックラブストーリー「フローラリアプラス」をコンプリートしたので、その感想を書いていくよ!
まあ…オーソドックスな学園モノだねぇ、と
それ以上でもそれ以下でもないけど、おおよそ「こういうのでいいんだよ」という内容だったかな、と
くっつくまでに遊園地の子ども向けジェットコースターのコースレベルの紆余曲折はあったけど、不愉快な悪人の代わりに、ちょーっと意地悪なお姉さま方を配置することによって、起承転結に艶と色を足したところは実に美少女ゲーム的
全体的にあっさりした味わいに仕上がっているので、濃い目のシナリオのエロゲーの合間にプレイすると、いい箸休めになると思う
さて、公式ホームページでも本作の特徴として挙げられている、お姉さまヒロインたちの誘惑についてだけど…
特徴とするからには、もっとどぎつくてもよかった、というのが本音
ホイホイ屈してばかりだと何が純愛じゃい、となりかねない危惧はあるものの、そこは主人公を鋼の精神力の持ち主に描写すればいいわけで、お姉さま方にはサキュバスもびっくりの手腕を発揮してほしかった(詩乃さんはだいぶいい線いってたけど)
具体的に言うならですね、毎晩のようにエッチな格好で、エッチなお誘いをですね…ぐふぐふ
とはいえ、そこで主人公がころりといかなければ、ただのラッキースケベで終わってしまう可能性もあるんだよなぁ~
巧みな心理描写で、煩悩と恋心の間をギリギリの綱渡りをする主人公、みたいなシーンがもっとあれば、純愛×誘惑ストーリーとして記憶に残ったかもしれない
また、これは選択肢の内容に理由が求められると思うんだけど、主人公が自分の意志で誘惑を跳ね除けた、と言える回数が少ないのも、ちょっと気になった
たとえば、足を引きずって歩くお姉さまを気にするか、気にしないかという選択肢の結果によって、保健室エッチが発生するんだけども、気にする気にしないの段階では、この後エッチなことができるかも…なんて期待は微塵も抱いてないわけでしょ
これじゃあ自分の力でお姉さまの誘惑に打ち勝ったというよりも、偶然エロハプニングを回避できた、とならんか??
エッチしよ、と誘われる→いや僕には好きな人がいるから、と断固として断る
このプロセスが大事だと思ったんだよね
とはいえ、純愛モノでも濃いエロをやりたいというコンセプトには、マッチしたシチュエーションだったと思う
学園という舞台を最大限に活かしたロケーションの数々や、コスチューム…はもうちょっと頑張ってほしかったけど、それらと微妙に理屈っぽいエッチなテキストの相乗効果で、よりエロスが強化されていた
三人のお姉さまとの同居、という夢のような日常もいい
ありとあらゆる組み合わせでの複数プレイが拝めたのも、ありがたいよねぇ~
シナリオ面に話を戻すと、学生ヒロインたちはおまけも含めて文句ない出来だったのに比べて、お姉さまヒロインたちはどれもうーんな感じだった
やっぱり、最初に学生ヒロインへの恋心を明言しておきながら、途中でお姉さまに乗り換える必然性が、かなり弱いのよ
どのルートも、要約すれば「彼女のことを好きだと思っていたけど勘違いだった」なんてふざけた理由で、簡単に心変わりしちゃうからね…
これはかなりいただけない
そこに「やっぱり妹は妹だった」という理由が付け足される御文ちゃんルートは、まだギリ許せなくもないとしても、憂ちゃんと由佳里ちゃんは気の毒すぎる
お姉さま方のバックグラウンドの描写が薄いのも、ちょっと物足りなかった
詩乃さんとか、書き出したらキリがなさそうだけど…でも読んでみたかったよね、堕落の日々…
全体的に否っぽい意見が多くなっちゃったけど、でも点数つけるなら70点以上はある、そんなエロゲー
エロは憂、由佳里、御文がおまけ含めて3ずつ、鈴音、詩乃、いずみが6ずつ
ハーレムエンドに4PのCGがあるけど、回想シーンには登録されず
おまけシナリオに…ほしかった…ガクッ
個人的にはいずみルートで発生する、詩乃さんとの3Pが一番好き
エッチな先生によるエッチなお勉強はいいぞいいぞ~

憂ちゃんのこの顔グラと、

由佳里ちゃんのこの顔グラが好きすぎる
お次はビタミンの「いじってプリンセス~もう!またこんなところで~」をプレイ予定
お姫さまをいじりまくれる…最高かな??
攻略順は
シャルロット→ニーナ→アイリ→かぐや→ハーレム
の予定