兜一家の仲良し365日
1/20『正夢?』
定期検診を終えたカイザーさんから「話したいことがあって…」との連絡を受けて、甲児くんは待ち合わせ場所に選んだ食堂まで急いでいた
到着すると、入り口の近くに座っていたカイザーさんが手を振っている
「お仕事中にごめんね…今大丈夫なの?」「ああ、昼休憩早めてもらったから」と、持ってきたお弁当箱の包みを示した後、遠慮するカイザーさんを押し切る形でチョコパフェを頼んでから向かい合う
「それで、その…ほんとなのか?」と緊張しながら切り出してきた甲児くんに、カイザーさんは「うん、これ…」と書類を何枚か見せてくれた
中には写真もあって…「おぉ…」と思わず声が漏れる
スプーンの先っちょでチョコのかかったバニラアイスをつつくカイザーさんは、「普通の人なら、もっと早くにわかるらしいんだけどね、ほら、わたし人とは違うから…今までわかんなかったんだって。だから、その…今さらになっちゃうんだけど…」と、どこかおどおどした様子
写真を夢中になっていた甲児くんはそんなカイザーさんの様子に気付かず、やがて一つ大きく息を吐くと、無言でカイザーさんにガバっと抱きついた
「わ、わわわ」と驚くカイザーさんの肩口に額をぐりぐり押し付けながら、「ありがとう…ありがとう、カイザー!」と感極まって涙ぐむ
その反応にようやく安堵したカイザーさんも、じんわり瞳を潤ませて「いいんだよね、わたし…産んであげても…」と呟き、食い気味の「当たり前だろ!」の言葉にさらに涙する
人の少ない食堂で、しばらくそうして抱き合ってから、「瑠璃の時より大変だろうけど、頑張ろうな。俺にできることがあったら、何でも言ってくれ」「うん、ありがとう。その時は頼りにさせてもらうね」と笑顔を交わし、それからふとカイザーさんが「そういえば…瑠璃ちゃんが見た初夢の話、覚えてる?」と尋ねた
たくさんの弟と妹に囲まれて、笑っている自分たち…甲児くんもハッとして、「瑠璃にはわかってたのかもな…」と神妙な顔で頷いた
報告は家族のグループLINEに送られ、帰宅したカイザーさんは興奮状態のZに質問攻めにされたのだった
ambience②
リアナエンド~セレネア攻略中
※ネタバレあり
薄幸すぎる美女リアナさまの両エンドを見ましたわ~!

やりましたわ、ハッピーエンドがございましてよ!
肉欲に溺れるだけでは逃避の果てに身も心も堕落してしまいますが、きちんとリアナさまの心に寄り添う選択をしていけば、お二人には幸福な結末が待っていたのですわ
リアナさまは主人公の元へと心を残していて…それが主人公から自由を奪うことになろうとも、十年という歳月を経てもなお残り続けた想いが二人を結び付けた…
なんともロマンティックじゃありませんこと??
王に見初められて後宮入りするということは、その身体と地位とをトレードすること…そんな風に考えることもありましたけど、庶民には手の届かないような美味しいものを食べて、上等な服を着て…何不自由ない暮らしが待っているなんて、幻想でしかないんですのね
いくら贅沢の限りを尽くしたとしても、それだけで人は幸せになれるわけではないのですわ
特に王の寵愛という後ろ盾をなくし、他に味方もいないリアナさまのような立場では…淡々と語られる寵姫の末路には、ゾッとさせられるものがありましてよ
女が美しくいられる時間というのは、案外短いものですわ
ハーレムだ性奴隷だといっても、盛りを過ぎてしまえば後は醜く成り果てるだけ
おばあちゃんになっても傍に置いておこうと思うようなら、それはもう一種の純愛ですわよね
なんて、まったく関係のない方にまで思考が流れてしまう、良きシナリオでしたわ
さぁて、お次は薄幸の王女さまことセレネアさまを攻略中ですわよ

主人公のことをお兄さまと呼ぶ、健気な娘なのですわ…
実は既に堕落エンドの方は見たのですわ

無垢ゆえの好奇心、純白のキャンパスはどんな色にもすぐに染まってしまう…
加えて、素地もあったのかもしれませんわね
哀れ男の欲望を受け止めるための肉人形と化してしまったセレネアさまは、壮絶な美しさがありましたわ
でもリアナさまのハッピーエンドで、セレネアさまの嫁ぎ先は意外と悪くないということが語られていましたのよね
辛い処女喪失の経験を持つリアナさまは、セレネアさまもそうならないように、せめて最初だけは…というのと、性欲の捌け口としての扱いに慣れさせようと考えたようですけど、まあ王族がみんなして腐ってるわけじゃないってことなんでしょう…
しかし、そうなると…セレネアさまのハッピーエンドはどんな内容になるのかしら??
既に王の眼中になかったリアナさまはともかくとして、政治の道具としての使い道があるセレネアさまを横からかっさらっていくのは、さすがにまずいのではなくて??