お嬢さま至上主義

とあるポンコツギャルゲーマーの日常です

いつからだろう 聴こえなくなったのは 手を差し伸べられたはずなのに

兜一家の仲良し365日

2/2『お揃い』

 

「でーきた」と、カイザーさんが広げてみせた手編みの毛糸の帽子を見て、Zは素直に感謝の拍手を贈る

「ほぉ~相変わらず器用やのぉ~」「えへへ、そうでもないよぉ…ていうか、そろそろ春物が準備も考えなきゃいけないくらいの頃なのに、ちょっと遅かったかな…」「いやぁ、この辺はまだまだ寒い日が続くし、甲児くんらも喜ぶと思うで」「そっかな…そうだったらいいなぁ…。甲児くんにもシローくんにも、後でサイズ合わせてもらわないと…」

お兄ちゃんも被ってみて、と手渡された白とグレーのニット帽は、頭部の形状に合わせてゆったりめに作ってくれている

お昼寝中の瑠璃ちゃんの頭にちっさな帽子を乗せて、大きさを確認していたカイザーさんが、ふと呟いた

「でも…シローくんはこういうの、あんまり好きじゃなかったりするのかな」「…何でや?」「だって、ほら、お年頃でしょ?お揃いの帽子とか手袋とか、恥ずかしかったりするかな、って」「うーん…」

思春期を経験したことのないZとカイザーさんでは、その辺の心の機微はわかりかねる

とりあえず、被るか被らないかはシローくんの気持ちに任せるとして、渡すだけは渡してみよう、という結論に達した

その晩、帰宅した二人に、それぞれ帽子をプレゼントした

カイザーさんの手作りなら何でも嬉しい甲児くんはさっそく被ると姿見の前でああでもないこうでもないとポーズを取っていたけど、シローくんはありがとうとお礼を言って一度被ってみた後は、通学鞄の中にしまっていた

もらってもらえただけでもいいよね、と考えることにしたカイザーさんだけど、後日、虎徹と大我の散歩に行くというシローくんと瑠璃ちゃんが玄関で準備をしていた時に「あー!にぃにのおぼうし、るぅとおそろいだねー!」という声が聞こえてきて、思わずほっこりしちゃうカイザーさんだった

 

 

 

静寂は闇の調べ⑤

倫香、静枝エンド

 

※ネタバレあり

 

 

 

依子さま同様、特に事件に関係のなさそうな倫香さまのルートも、何のために存在しているのかわからないまま、妙に不穏な余韻を残して終わりましたわ…

 

 

こちらは穂積家の厨房を支えている使用人の信太 倫香さまですわ

元々は倫香さまのお母さまが穂積家に仕えていたのですけど、最近病気がちだとかで、娘の倫香さまが後を継いだ形ですわ

微妙に庶民の間隔が抜けきらない、かわいいお方ですわ

父親はおらず、病床の母親とたくさんの弟妹の面倒を一人で見ている健気な娘でもありますの

 

一応、倫香さまのお母さまが昔から穂積家に出入りしていたことから、これまでのルートでは存在が仄めかされていた高遠さまに関する情報がちょびっとだけ得られましたけど、でもそれだけですわね…

後は、一連の事件の下手人が志穂さまであるらしいということも、ほぼほぼ確定的とはなりましたが…

でも志穂さまって、尚一朗さまに心酔レベルで従っておりますわよね

つまり志穂さまの行動=尚一朗さまのため、ということなわけで…

やはり主人公の命を落とすことにより、尚一朗さまが救われると考えてよろしいのかしら

問題は、尚一朗さまがそれを望んでなさそうなことですわ

ということは、一体どなたが志穂さまを唆して悪事に手を染めさせようとしているのか…

 

 

この蜘蛛だって、どなたが世話をし続けていたのでしょうか

高遠さまがお屋敷を離れたのは随分と昔のことのようですわよね??

その頃、志穂さまはまだ幼かったはず

放し飼いにしていたならともかく、籠に入れた状態で飼っていたようですから、どなたかが餌をあげなければ餓死しそうなものですわよね…

うーむ…

 

そして静枝さまのルートでは、眞穂さまと志穂さま、そして静枝さまと善造さまの関係にまつわる謎が解けましたわ

 

 

こちらが善造さまの妻で若き後妻である、穂積 静枝さまですわ

善造さまが病に倒れた今、穂積家の一切を取り仕切っている…ような、そうでもないような…何とも言えないポジションですわ

穂積家はこれといって事業を営んでいる様子もなく、財産を食い潰しながら永らえている家なのかもしれませんわね

おっとりとしてお優しい、理想の人妻ヒロインですわ~

 


眞穂さまと志穂さまは、静枝さまの駆け落ち相手であるギャンブル狂いのロクデナシ(静枝さまはもっとオブラートに包んだ表現をなされていましたが…)との間に生まれたお子だったのですわね

そして善造さまに引き取られる際に、親子であることを隠さなければならなくなった…と

ここに謎を解く鍵がありそうですわねぇ…

どうして静枝さまと眞穂さま志穂さまが親子であることを秘密にしなくてはならなかったのか??

主人公が養子に出された件でも言われておりましたが、まだこの頃は双子が忌み嫌われていた時代のようですので、そのことも関係してくるのでしょうか…

(志穂さまが尚一朗さまにやけにべったりな理由も、ここにある??)

でも、それでしたら主人公同様、片方をどこへなりとでも捨ててしまえばいいわけで…

わかりませんわぁ…

 

善造さまが主人公に遺産を継がせたがる理由も、不明瞭なままですわよね

…わたくし、遺産ってお金のことだとばかり思っておりましたが、もしかして形あるものではなく、たとえば穂積家に代々伝わる無形の何かとか、一族が抱えていかなければならない秘密とか、そっち方面のブツである可能性もありますの??

ただ単に、かつて自分が遠ざけてしまった子どもに、せめて親として何かしたいという気持ち表れ、という考え方も…いやでも、その割には善造さまを全体的に冷たい人として描きすぎな気もしますわね…

 

 

脅迫状を用意したのは静枝さま(志穂さまに犯罪者になってほしくなかった、とのことですわ)だと判明しましたが、その他の嫌がらせや殺人未遂に関しては、志穂さま以外の協力者がいるかもしれないそうですわね

わたくしも、さすがに志穂さまが子猫にひどいことをしたとは思いたくありませんので、その協力者とやらに存分に呪いをかけることにいたしますわ

お猫さまをいじめる奴らは、腸が捻じ切れて散々苦しんでから死ぬといいですわ!

 

冒頭の主人公と尚一朗さまのニアミスイベントも、だんだんと形を変えながら繰り広げられていっておりますが、これには一体どんな意味が…??

病気のせいで目もほとんど見えなくなっている尚一朗さまが、志穂さまもお連れせずに一人でふらふらしているのは、何のためなのかしら