兜一家の仲良し365日
3/7『続々・仔猫』
今日は土曜日、仕事は休み
…なのは、役職を持たない自分のような研究員だけで、次期所長候補であるさやかさんは片付けなければならない仕事があるため、休日出勤しているらしい
事前にそう愚痴られていた甲児くんは、励ましのエールを送る傍ら、仔猫を拾った旨を私用のLINEで送った
と、秒で返信があり、かわいい!だの、会いたい!だの、現実逃避とは思えない熱量の文面が次から次へとスマホの画面を埋めていった
『さやかさんって、猫好きだったっけ?』『わたしは犬も猫も、かわいい子は大好きよ!』『そっか。でもまだ生まれたばっかで小さいから、会いに来るのはもう少し大きくなってからの方がいいんじゃないか?』『そうねぇ…でも、仔猫の成長は早いのよ。もちろん大きくなってもかわいいんだけど、何としても大人になる前に一度会いに行くわ!』
さやかさんの止まらないメッセージに苦笑していると、不意に『それで、名前はどうするの?』と聞かれて、キーボードに置かれた甲児くんの指が止まる
名前かぁ…と、背後を振り返れば、目に入るのは甲斐甲斐しく仔猫の世話をしている妻と娘の姿
「にゃーにゃー、さわっていい?」「うん。こっちの子はまだおねんねしてるから、こっちの子だったらいいよ。優しく、そーっと、撫でてあげてね」「はぁい」と、心の底から幸せそうなやり取りに自然と頬が緩むけど、同時に思い出すのは以前にカイザーさんと交わした会話
「いずれは猫も飼ってみたいけど、お金に余裕ができてから…」というような会話がなされたはずだ
今の仔猫たちは、とりあえず保護したという形とも取れるわけで、このまま家族として迎え入れるかどうかまでは、まだよく考えていなかった
そのことをさやかさんに打ち明けると、『まあ、里親って手もあるしね…その辺は、家族できちんと話し合いなさいよ。貰い手を探す手伝いならするから』と、頼もしい返答をもらった
いい加減、仕事に戻るというさやかさんにもう一度「頑張れ」と伝え、スマホを待機モードにした甲児くんはカイザーさんたちに合流した
花粉のせいで日常生活に支障をきたしつつありますから、今日は軽い雑談タイムにいたしますわ~!
こんなことを言っておりますが、花粉症だと認めてしまうと一気に症状が悪化するんじゃないかという病は気から理論に従って、わたくしは花粉症ではないと自分に言い聞かせておりますわ
でもくしゃみは止まりませんし、喉は痒いですし、おめめはしょぼしょぼしますわ~!
スギの木に反省を促しませんと~!
以前にパンは焼いた方が美味しいと世紀の大発見をしたわたくしですが、今回新たな大発見をいたしましたわ
食パンは…高い方が美味しいというものですわ!
エセお嬢さまのわたくしは節約のために、いつも近所のドラッグストアで6枚切り100円の食パンを購入しておりますが、たまに割引シールが貼られた6枚切り150円(定価)の食パンを購入することもありますの
そうしたらまあ、当然のごとくに100円の食パンよりも150円の食パンの方が美味しいのですわ!
ですが、300円あれば100円の食パンは3袋買えるのに対して、150円の食パンは2袋しか買えない…
この1袋の差は、軽々しく無視できないほど大きいと思いますの!
値引きされているならまだしも、そうでないなら、やはりわたくしは100円の食パンを買い続けますわ…
そして、節約したお金で時々は通販などで美味しいパンセットを買うのですわ!
エロゲー貧乏な暮らしにも、たまのご褒美というものが必要なのですわ!
中学生の頃から付き合ってきたiPodが、いよいよ動かなくなってしまいましたわ…
故障というよりは、バッテリーの劣化で充電できなくなったっぽいのですが、どっちしても使えなくなってしまったことに変わりはありませんわ…しょんぼりですわ…
今はきっとサブスクやら何やらで音楽を聴く傾向なんでしょうね…
でもわたくしの契約プランだと、それではあっという間に月々のギガを使い切ってしまいそうですわ…
古のオタクですので、最新のテクノロジーについていけない部分があることも認めざるを得ませんし、そういうわけで電車や高速バスの長期移動中には、寂しい思いをしておりますわ…
中古で状態の良さそうなものを探そうかしら…
唐突に思いついた、甲児さまとでっカイザーさまのほのぼのイチャイチャ小話ですわ
でっカイザーさんは、よくテレビを見る
グルメ番組の数々をはしごしては、「これ美味しそうですね~!」「あれ食べてみたいです~!」と、ニコニコ笑っている
ので、甲児くんはでっカイザーさんが興味を示した料理の数々をしっかりと脳内にメモしておき、後で作り方や材料を調べ、翌日以降の食卓に出す
でっカイザーさんはその都度、大袈裟なまでに感激してくれて、テーブルにてんこ盛りの料理を満面の笑みでぺろりと完食してくれる
そんなある日、「おかわりもあるから、いっぱい食べろよ!」と、側面にうさぎの絵が描かれた巨大な丼に大盛りの白ごはんを差し出した甲児くんの目の前で、でっカイザーさんが泣いてしまった
こりゃ一大事と大慌てする甲児くんだったけど、えぐえぐ泣きながらでっカイザーさんがこぼした「わたし、幸せです~…大好きな甲児くんが、たくさん美味しいごはんを作ってくれて、とっても幸せです~…!でも、こんなに幸せでいいんでしょうか…?」との呟きに、「いいに決まってんだろ。お前が幸せなら、俺も幸せだよ」と愛情たっぷりのハグで応えた
そんな甲児くんは暇さえあれば何か作ってるし、でっカイザーさんは暇さえあれば何か食べている
それが二人の幸せなのである
オチは特にありませんわ!
でっカイザーさまの食器は、オーダーメイドの大きさとかわいらしさを兼ねたものですわ!