兜一家の仲良し365日
2/24『愛とは』
どんなに風の強い日でも、雨の降る日でも、カイザーさんは庭の手入れを欠かさない
今日も曇り空の下、せっせと花壇の土を整えているカイザーさんから少し離れたところで、土いじりをする瑠璃ちゃんをZは見守っていた
スコップで小さめの石をツンツンとつついていた瑠璃ちゃんが、不意に降り出した雨のような唐突さで「ねーおじじ、あいってなぁに?」と口にしたので、Zは少々面食らった
「…どないしたん、急に?」「んとね、ゆうべ、ぱぱがままとるぅのことあいしてるっていってたのよ」「ほうか、ええことやんか」「あいって、いいことなの?」「せやで。愛っていうんは、プラスの感情の中でも最高峰やからな」「さいこーほーって?」「一番ええものや、っちゅーことやな」「ふーん」
サクサクとスコップが土を抉る小気味いい音を響かせながら、瑠璃ちゃんは重ねて聞いてくる
「あいがあると、どうなるの?」「うーんとな、そやなぁ…愛は…いろんなもんを創ってくれるな」「どんなもの?」「愛があるから甲児くんと妹は夫婦になって、二人を中心に家族っちゅー繫がりができたし、瑠璃ちゃんかて生まれてきたんやで」「るぅ?」「そや。甲児くんと妹との間に愛がなかったら、瑠璃ちゃんは違う家の子として生まれてきたかもしれんからなぁ」「えー、そんなのやだ!」
スコップをぽいと放り投げ、瑠璃ちゃんが小さな身体を全部使ってZに飛びついてくる
「るぅ、ちがうおうちのこになんてなりたくない!ぱぱとままのこどもがいい!おじじとにぃにといっしょがいい!」「うんうん、ワイもやで。瑠璃ちゃんがおらん生活や嫌や」
よっこらしょ、と瑠璃ちゃんを抱っこして立ち上がり、雲間から覗く陽光に目を細める
「ワイらがここでこうして一緒におれる奇跡も、愛が創り出したもんやからな。尊いことなんやっちゅーことを、忘れたらあかんで」
優しくそう語りかけると、瑠璃ちゃんは真剣な眼差しでZを見つめ、しっかり頷いたのだった
姉姉W催眠DX③
姉姉調教完了
※ネタバレあり
麻莉菓さまと詩音さま、二人の姉を調教完了いたしましたわ
いやぁ~姉姉W催眠シリーズの完結編ということで、非常に満足のいく調教シーンを見させていただきましたわ!
食傷気味だの何だのと一人前に文句を垂れることしかしてこなかったこの無能な口に、強制的にチャックを縫い付けるだけのパワーを確かに感じさせていただきましたわ!
個人的には、詩音さまの内面的な弱さの露呈にグッときましたわ
古来よりお嬢さまはギャップに弱いと相場が決まっているのですわ、古事記にもそう書いてあるのですわ

双子の姉である麻莉菓さまに対するコンプレックスと歪んだ愛情を吐露するシーンは、声優さまの熱演も相まって、作中でも屈指の名シーンだと思えましたわ
誰よりも憧れて、求めて、欲して…でも決して手に入らないから、それなら自分と同じところまで堕としてしまおうだなんて子どもじみた発想ですけど、その分、胸に迫る切実さがありますわよね
詩音さまは見た目よりも随分と幼い精神をお持ちのようでして、彼女の内に止まってしまった時計を抱えていることを思うと、お労しい気持ちになってきますわ…

そして、隷属と服従に救いを見出し、目には見えない抑圧から解放されたと感じてしまう感性にも、物悲しいものを覚えてしまいますの
そう…メス豚とは、詩音さまにとっての救いなのですわね
幼少期からずっと、同じ容姿を持ちながら中身は自分よりも優れた姉と比べられ、否定され続けてきた詩音さまにとって、たとえ奴隷であっても「ありのままの自分」を要求される今の地位は、散々に磨り減らされた自尊心を癒してくれる唯一の逃げ道なのかもしれませんわ
しかも、メス豚は惨めであればあるほどかわいがられる…愚かであればあるほど重宝される…
もう麻莉菓さまに追いつこうと努力もしなくていいし、無理して自分を着飾る必要もない、等身大の詩音さまとしてそこにいてもいいと言われた気がして嬉しい…そんな風に感じているのだとしたら、とても悲しいことですわ…
そして、そんな詩音さまが無性に愛しくてたまりませんわ
あれほど理解から程遠いところにいると思われていた詩音さまを、こんなにもかわいらしい存在として頭を撫でたい欲求に駆られるだなんて…感情がジェットコースターですわ、これだからエロゲーはやめられませんわ~!
脳汁出ますわ~!
こうして詩音さまは催眠状態を受け入れたのに対して、麻莉菓さまの自我を最後まで残しておくという対比は意外性がありましたわね

そしてこの、姉妹の直接対決ですわ…!
麻莉菓さまが主人公を内心では汚らわしいものとして見下しており、ボランティア精神で接していたというのは想定の範囲内だったのですが、よもや双子の妹である詩音さまにまでこのような苛烈な態度を取るなんて…
わ、わたくし…これまでのどのエッチシーンよりも、興奮してしまいましたわ~!
天使のように清らかだった麻莉菓さま…聖母のように優しかった麻莉菓さま…
そんな彼女も心の内にはどす黒いものを抱えていたとわかって、何だか一気に親近感が湧きますわね!
どうして人は美しいものを見ると汚してしまいたくなるのかしら…綺麗すぎるものは現実感がないから、どうにかして手の届くところへ引きずり下ろしてしまいたくなるのかしら…
詩音さまだって、元は麻莉菓さまと同じ被害者ですのに…あんまりですわ、麻莉菓さま…
あぁ…思い返しただけでもゾクゾクしますわ…
ぶっちゃけこの作品は、わたくし的には姉妹だけで完結してくださった方が美しいのではないかと思われるのですが、そもそもは主人公がいなければ詩音さまの一方的なBSSで終わったと思われますので、悔しいことに主人公が不在だと物語が始まらないのですわ…
というわけで、フィナーレの場には奴も同席することとなるのでしょう…
くやしかですわ~!