お嬢さま至上主義

とあるポンコツギャルゲーマーの日常です

引けないのよ 引けないからもうバイバイしよう

兜一家の仲良し365日

4/23『ゲーム』

 

もうそろそろ21時を回ろうかという遅い時刻に、カイザーさんがZの趣味部屋を訪ねてきた

「どないしたん?瑠璃ちゃんはもう寝たんか?」「うん、もっと早くに寝たよ。今ちょっといい?」「かまへんけど…まあ、そないなところで立っとらんと、こっちきぃや」「うん、お邪魔します」

ちょこちょこと入室してきたカイザーさんが、ぐるりと周囲を見回して「相変わらずすごいねぇ、お兄ちゃんのコレクション」と、その辺に積まれたプラモの箱に感心した声を出す

「恥ずかしい話、下手の横好きってやつや。んで、何か話あるんか?」「あ、うん。あのね、お兄ちゃんってゲームも詳しいでしょ。スマホでやるやつ」「おー、詳しいかどうかはわからんが、お前よりかは知っとるやろな」「わたしにもできるようなゲームってあるかなぁ?」「そら、いろんな種類があるからなぁ。…せやけど、珍しいな、お前がゲームに興味を示すなんて」

勧められるまま椅子に腰かけたカイザーさんが首を傾げるのに合わせ、床の上の物を端に寄せてできたスペースに座ったZも首を横に倒した

「興味っていうか…甲児くんに心配かけたくないなぁ、って」「…???話が見えん」「んとね、わたしがいつも家にいて、家事ばかりやってるから、退屈してるんじゃないかって気にしてるみたいなの」「あぁ~、なるほどな」「わたしは家事も好きだし、瑠璃ちゃんと一緒にいると退屈なんてしないって何度も言うんだけど、甲児くん優しいから…」「家の中でできる趣味を増やして、楽しんでるアピールするっちゅーわけか」「そういうこと。でも、せっかくやるなら、フリじゃなくてほんとに楽しめたらいいなって思って」

それを聞いたZは「よしきた、ワイがお前にぴったりなゲームを探したる!」と胸を叩き、残業を終えた甲児くんが帰宅してくるまでの三十分間、カイザーさんと一緒にプレイストア内を巡回し、希望を適宜取り入れながら一つのタイトルを選び出した

それはかわいらしい動物のキャラクターがたくさん出てくる箱庭ゲーム

課金しなくても十分遊べるし、自分のペースを大事に進められるから、何かと忙しい主婦のカイザーさんに最適だと思えた

実際、凝り性なカイザーさんにぴたりとハマり、最低でも一日5分は触る時間を設けては、あれこれいじってみていると言う

甲児くんとの間にも時々話題に出るようで、後日Zは甲児くんからお礼を言われて嬉しくなったそうな

 

 

 

…言い訳は…しませんわ…

言い訳をいくら重ねたところで、成長に繋がるわけではございませんし…

 

あぁ~!

Gジェネの新イベントのお話もしたいですし、幽霊甲児さま×シスターでっカイザーさまの妄想も形にしたいですし、エロゲーも進めたいですし、とにかくやることが…やることが多いですわ…!

加えてお猫さまも愛でなければなりませんし、創作活動にも勤しみたいですし、図書館で借りた本も読みたいですし、あ、そうそう、仕事にも行かなければなりませんわ…!

あぁ~どうすればいいんですの~!

 

というわけで、現実逃避はこのくらいにして、激戦地である現実へと戻りますわ

こんなところで油を売っている暇はありませんのよ!

 

でもせっかくですから、もうちょっとだらけていきますわ!

以下、昼食にラーメンをいただいていましたらふと思いついた替え玉にまつわる妄想ですわ!

 

・でっカイザーさんと替え玉

 

ド級のお金持ちなのに庶民的な甲児くんとでっカイザーさんは、よく近所のラーメン屋さんに行く

醤油に塩、豚骨、味噌といろんな種類のスープを取り扱っていて、その日の気分で選べるからお気に入りのお店なのだ

チャーハンや唐揚げ、餃子なんかのサイドメニューも豊富に取り揃えられており、いろいろ組み合わせるとまったく飽きが来ない

当然、替え玉にも対応している

そんな二人の行きつけのお店に初めてやってきた、彼女募集中の冴えない大学生くんは、激マブかつボインボインちゃんなでっカイザーさんに思わず見惚れてしまうも、すぐに(なんだ、彼氏がいるのか…)と現実を思い知らされる

四人掛けのテーブル席に座った恋人たちを、なおも未練がましく観察していると、やたらと食券の枚数が多いことに気が付いた

「甲児くんは何にしたんですか?」「俺は今日は塩の気分だな」「あ、いいですね~、わたしは醤油からいきます」との仲睦まじいやり取りに、なんとなく違和感を覚えた大学生くん

大盛りラーメンやら単品サイズのチャーハンやら三人前ぐらいはありそうな量の餃子やらがどんどん運び込まれてくる様子を、呆気に取られて眺めているうちに、どうやらあの美人さんが大食いなのだと判明する

ニコニコ笑顔で「美味しいです~!」を連呼しながらパクパク食べ進める美人さんに、あぁ…いっぱい食べる子って…いいなぁ…と思っていると、今度は次から次へと替え玉が届けられる

その数、十杯を数えたところで、はふ~、と一息つく美人さん

すごい大食いだ、ユーチューバーなのかな、チャンネル名は何だろう…と、自分の食事そっちのけでスマホで検索している大学生くんの耳に、「じゃあ次は…味噌でお願いします~」との声が聞こえてきた

まさか…と思って顔を上げると、替え玉の繰り返しで薄くなったスープまですべて飲み干した美人さんが、新たな丼を注文しているではないか!

結局、でっカイザーさんはその店で提供されている四種類のラーメンを二周し、それぞれに十回の替え玉を頼んだという…

何杯目であろうと最初の感動を忘れず、とびきりの笑顔で食べるでっカイザーさんの様子を、甲児くんは終始、満面の笑みで見守っていた

 

・レーンくんとぺーねろぺーとありゅぜうすと替え玉について

 

基本的にヘルシー志向なレーンくんではあるけれど、たまにはこういうのも悪くない…と、前々から気になっていたラーメン屋に二人を連れてやってきた

食券機のボタンを押したがる二人を交互に抱っこして、それぞれのラーメンと、ありゅぜうすのためにチャーハン、餃子の券を購入

そこで、不意にレーンくんの目に入ってきた三文字…それは替え玉

瞬間、これだ!と閃くレーンくん

ラーメン丸まるおかわりするよりも経済的かつ、ありゅぜうすの胃袋を満たせる魔法の三文字に、是も非もなく飛びついた

お店の人から借りた子ども用のフォークを使って、器用に麺をちゅるちゅる啜る二人を、何とはなしに微笑ましい気持ちで見つめながら、頃合いを見計らって替え玉を注文する

レーンくんの丼に入れようとした店員さんに、こちらにお願いします、とありゅぜうすの前の丼を示すと、ちょっと驚かれた

一方のありゅぜうすも、空になって寂しいと思っていた丼の中に新たな麺が投入されて、ビックリ仰天!

でもすぐに大喜びで、ちゅるちゅるし始めた

隙を見て、もやしをありゅぜうすの丼に入れようとするぺーねろぺーの邪魔をしながら、また連れてきてやろう、と思うレーンくんだった

なお、さらなる魔法の四文字、食べ放題に気付くには、まだちょっと時間がかかる