お嬢さま至上主義

とあるポンコツギャルゲーマーの日常です

飛び出した物語 それも最初からあらすじをなぞっていただけ

甲児くんとカイザーさんの365日 10/26『柿』 大家のおばあちゃんところにお茶をしに行ったら、お裾分けと言ってたくさん柿をもらった! 「こっちの甘いのは、晩ごはんの後デザートに剥くね」とのカイザーさんの言葉に、芳醇な秋の味覚に思いを馳せては、さっ…

あなたは私の水だった 光 輝く太陽だった

甲児くんとカイザーさんの365日 10/25『落ち葉』 節約志向もだんだんと板についてきた二人の定番のデート先が、アパートから少し行ったところにある大きな公園 別に何か変わったものがあるわけではないけど、休日には家族連れも多くやってくる公園の隅っこで…

時間を巻き戻せるなら 出会う前の二人へ

甲児くんとカイザーさんの365日 10/24『焼き芋』 今日の夕飯は何作ろうかな…と考えながら洗濯物を片付けていると、空気の入れ替えのために開けていた窓からお馴染みの歌が聞こえてきて、ハッとなったカイザーさんは慌ててお財布を手にすると玄関から走り出て…

君のいない世界は 悲しみで溢れていて

甲児くんとカイザーさんの365日 10/23『父性』 たまの外食と買い出しを兼ねて、家からちょっと離れたショッピングモールまで来た二人 お蕎麦屋さんで食事を済ませた後、生活用品と食品売り場をぐるりと回って必要なものを買い揃えた …と思いきや、サッカー台…

後悔なんて 数え切れない それでも構わないよ

甲児くんとカイザーさんの365日 10/22『アニメ』 ほっぺが落ちるほどおいしい(甲児くん談)昼食+夕食を報酬に、一週間のうち二日はカイザーさんの手伝いをすることになったZと一緒に、夕飯の食卓を囲む 本日も大変に絶品だった数種類の手作りパンと、鮭と…

いつもどおり君は嫌われ者だ なんにもせずとも遠ざけられて

甲児くんとカイザーさんの365日 10/21『胎教』 夕食後にまったりしていると、カイザーさんのLINEにメッセージの着信が 見てみると、何やらお兄ちゃんから大量のURLが送られてきている… どうやら動画サイトに繋がるらしく、試しに一つポチってみたら「胎教に…

「まだ大丈夫…」とは考えられないんだ もう何もかも投げ出してしまいたいのさ

甲児くんとカイザーさんの365日 10/20『お預け?』 子どもができたからといって、じゃあエッチなことをしないようになるかというと、それはまた別のお話 …なんだけど 妊娠中は、やはり本番は慎むべきなのか…あんまり奥まで入れなきゃ大丈夫か…? 手前までな…

あなたの記憶に残してください 私という小さな存在

甲児くんとカイザーさんの365日 10/19『守りたいひと』 午後から天気が崩れそうなので、それまでに買い出し兼デートに行こうと家を出た二人 階段を降りる時もカイザーさんが転ばないようにと、甲児くんが手を繋いでくれる 元からカイザーさんに対して過保護…

そして少しずつわかってきたこと 私は私で 君は君で

甲児くんとカイザーさんの365日 10/18『冷凍食品』 珍しく休日出勤をした甲児くんが帰宅時に提げていたエコバッグの中には、いろんな冷凍食品が詰まっていた 「おかえりなさい。…どうしたの、それ?」と不思議そうなカイザーさんに、買ってきたものを冷凍庫…

望んでいた身勝手なシチュエーション 繰り返し望んだ

甲児くんとカイザーさんの365日 10/17『名前』 まだ気が早いかも…と思いつつ、今から準備しておかないと、直近になったら焦ってしまうのではないか… そう思って、子どもの名前を考えてみることにした二人 性別は調べないという選択をしたので、男の子でも女…

手を伸ばそう 手を伸ばせば きっと

甲児くんとカイザーさんの365日 10/16『ライバル』 前回は取り急ぎ検査だけしてもらったので、改めて弓教授に時間を取ってもらい、出産までの流れや私生活で気を付けることなどなど、夫婦で話を聞いた その後、どうしても先延ばしにできない仕事があるとバタ…

どうしてあれもこれも 汚いとこが目についてしまうの

甲児くんとカイザーさんの365日 10/15『キノコ』 引き続き過保護マインドを炸裂させている甲児くんの「カイザーを手伝ってやってくれ」との要請により、兜家に馳せ参じたZ(暇人)と一緒に買い物に行くカイザーさん 過保護と優しさは同じベクトル上にあるも…

いつか見た空を思い出して 何千回泣いただろう

甲児くんとカイザーさんの365日 10/14『お祝い』 出張から帰ってきた弓教授に精密検査をしてもらって、正式に「おめでた」が確定したカイザーさんと甲児くんは改めて抱き合い、喜びを露わにする 甲児くんが手配したタクシーで一足先に家まで帰る道中も、カイ…

ここで ごめんなさい続けたら 神様は私のしたこと全部を 赦してくれるかな

甲児くんとカイザーさんの365日 10/13『妊婦さん』 不意に目覚めた甲児くんが枕元のスマホを見ると、まだ朝の5時過ぎだった だけど何だか胸がドキドキしていて、二度寝する気にもなれずに身体を起こすと、同じように起き上がったカイザーさんに「もう起きる…

とまらない溜息を隠すには ゆるり溶けたいわ

甲児くんとカイザーさんの365日 10/12『未来のために』 さやかさんも早朝から出て行き(イチャイチャにあてられてたまらないわ、とは本人談)、晴れて二人きりとなった甲児くんとカイザーさんは、今日が特別な日になることを殊更には意識しないよう、一緒に…

崇拝してるヒーローが何もかも 正しいとは限らないのに全肯定

甲児くんとカイザーさんの365日 10/11『その先のこと』 どうせなら前日から雰囲気作りしなよ~、と無駄に気を利かせたシローくんが友達の家に泊まりに行ってしまったので、それなら…と懐かしい古巣にやってきた二人だけど、さすがにさやかさんには根回しでき…

「それじゃ、今日もそれぞれの意見を。」しかし、どいつもアイディア浮かばない

甲児くんとカイザーさんの365日 10/10『兄と妹』 今日は月に一度の兄妹水入らずの日 平日昼間の空いているファミレスの隅っこで、ニコニコしっ放しの妹に「何やええことあったんか?」と尋ねると、すかさず「えへへ~聞いてよお兄ちゃん~」と、上機嫌な声が…

奏でていた 変わらない日々を疑わずに

甲児くんとカイザーさんの365日 10/9『兄と弟』 大の仲良しで似たもの夫婦な二人は心配事もシンクロしてしまうので、『ちゃんとしたお母さんになれるか自信がない』とカイザーさんに打ち明けられた甲児くんは、自分もちゃんとした父親になれるか、だんだん不…

時間が掛かっても 君の素直な目を見たいから

甲児くんとカイザーさんの365日 10/8『母親』 夜、お布団の中で一日の振り返りがてら雑談に興じていると、会話の切れ目にカイザーさんが「ねえ、甲児くんのお母さんって…どんな人だったの?」と聞いてきた 唐突だな…と思いつつも、「俺のお母さんか…」と昔を…

声を振り絞り 地球の裏側でも聞こえるように

甲児くんとカイザーさんの365日 10/7『旧友』 シローくんに事情を説明することになったけど、妙なところで聡い弟には嘘や誤魔化しは通用しないだろう…と、カイザーさんが言い出しっぺであることだけ隠して、後はオブラートに包みつつも勢いよくぶっちゃけた…

ただ君に届けと僕は叫ぶの もう一度だけ今を照らしてよ

甲児くんとカイザーさんの365日 10/6『希望』 昨日はカイザーさんが事あるごとに思い出し泣きをして、まともに話ができる状態ではなかったので、本日改めて子どものことについて話し合うことに 「俺はいつでもいいぜ、心の準備もできてるし。何だったら今夜…

君に聞こえないように 息を潜めて刻む

甲児くんとカイザーさんの365日 10/5『二人の未来』 夕食後、鼻歌混じりにスーツにアイロンをかけているカイザーさんの作業が一段落する頃を見計らい、「大事な話があるんだ」と切り出す甲児くん アイロンと台の片付けを後回しにして、正座でこっちに向き直…

真っ暗闇に目を凝らして 何か見つけた気になって

甲児くんとカイザーさんの365日 10/4『母性』 昼食後、散歩の途中で大きめの公園に立ち寄った甲児くんとカイザーさん 陽当たりのいいベンチでのんびりおしゃべりを楽しんでいると、どこからか幼い泣き声が聞こえてきた 出所を探してみれば、遊歩道の真ん中、…

散りばめた感情が見つからなくなったとしても 僕はここで夢を見てる

甲児くんとカイザーさんの365日 10/3『結婚指輪』 二人の結婚指輪は、特別製だ 細身のリングに小さなダイヤモンドのついたシンプルな指輪のどこが特別なのかというと、リングの部分はカイザーさんの装甲を特殊な方法でちょびっと加工して使わせてもらった、…

いままでに流した悲しい涙も 吸水するの

甲児くんとカイザーさんの365日 10/2『公園』 雑談の途中、急にカイザーさんが神妙な顔つきになって「公園デビューって…知ってる?」と聞いてきた えーと…と思い出しつつ、「あれだろ、初めて子連れで公園に行く…」と答える甲児くんに頷くカイザーさんだけど…

気がついたら枯れてた あたしの声は今でも呼びかけるの ハローハロー

甲児くんとカイザーさんの365日 10/1『永遠の愛』 お隣の奥さんから勧められた映画がサブスクにあったので、一緒に見てみた 邦画の恋愛モノってことだったけど、不倫がテーマの結構ドロドロした内容で、甲児くんは密かに(お隣の奥さんって大人しそうなのに…

ほらほら君の番が来る 派手にやって無駄じゃなかったことにしようぜ

甲児くんとカイザーさんの365日 9/30『ピザ』 昼過ぎ、甲児くんのスマホにLINEの着信が 送り主はカイザーさんで、何でも大家のおばあちゃんが体調を崩したから、看病をしているらしい 「大丈夫なのか?俺も帰ったらすぐに顔出すから」とメッセージを送ると、…

瞳閉じた さよならも言えなくて

甲児くんとカイザーさんの365日 9/29『招き猫』 甲児くんが帰宅した時、カイザーさんは何やら作業中だった 何してたのか聞いてみると、昨年、甲児くんに手袋を編んだ時の余りの毛糸が出てきたので、何か作れないかいろいろ試していたとのこと 「でも、そもそ…

若者の村に 王国の使者がもたらした 予言の報

甲児くんとカイザーさんの365日 9/28『シチュエーション』 隣で時折むにゃむにゃ言いながら、幸せそうな寝息を立てている甲児くんを起こさないように、そっと体を起こしたカイザーさんは、カーテンの隙間から覗く満月を見上げて物思いに耽る… (今日もいっぱ…

握りこんだ両手を静かに緩めてく それがルールの道だ 無駄な事はしないさ

甲児くんとカイザーさんの365日 9/27『内職の成果』 大きめのショッピングモールまで、買い出しデートにやって来た甲児くんとカイザーさん 内職のお給料が入ってるはずだから通帳を記帳してきてもいいか、と尋ねるカイザーさんに、甲児くんは快く頷いてATMの…