お嬢さま至上主義

とあるポンコツギャルゲーマーの日常です

いつか眺めた 星1つ 今同じままに流れて

甲児くんとカイザーさんの365日

12/19『くしゃみ』

 

なんか鼻がむずむずするような…と思った次の瞬間には、豪快なくしゃみをぶちかました甲児くん

心配そうにティッシュ箱を差し出してくれるカイザーさんに礼を言って受け取りながら、二回目に備えるも、結局一度で終わった

「風邪じゃなさそうだね」とホッとしたカイザーさんをさらに安心させようと、「誰かが俺の噂してるのかもな」とおどけて返す

ん…??と首を傾げたカイザーさんが、「確か、くしゃみの回数によっていい噂とか、悪い噂とか、そういうのあったよね」と言うので、あったあった、と懐かしくなって調べてみた

ら、くしゃみ一回はいい噂、もしくは誰かに想われている、と出てきた

その結果に、甲児くんは(誰かって…そりゃ一人しかいねぇよなぁ、いやぁ~俺って愛されてるなぁ~)とにまにましながらカイザーさんを見つめてみたけど、当のカイザーさんはちょっとほっぺを膨らませて、何やら面白くなさそうな様子

どうしたのか尋ねてみると「…そうだよね、甲児くんかっこいいもんね、きっと研究所のみんなもかっこいいって噂してるよね」と珍しくヤキモチを焼いているようなので、愛いヤツめ~と散々かわいがった

 

 

 

ようやくまとまった時間が取れたので、久々に甲児くん×カイザーさんの怪文書を垂れ流すよ!

ちょっと前に365日シリーズのネタにした、イチャラブな結婚記念日を過ごす二人の一日を詳しく妄想してみたよ!

若干、元ネタとの齟齬が発生してしまったけど、寛大な心でスルーしてもらえるとありがたいよ…

 

それでは、お好きな方だけどうぞ…

 

 

 

今日は年に一度の結婚記念日

毎年あれこれと相談しては一緒に盛り上げているけど、今年はカイザーさんが内職を頑張って温泉旅行をプレゼントしてくれたので、そのお返しに、記念日当日は甲児くんがメインになって進めることに

 

今年のテーマは、カイザーさんをお姫さま扱いしちゃおう、というもの

本当は少女趣味のカイザーさんのために、部屋中をお花とフリフリヒラヒラのレースやリボンで飾り付けたかったけど、将来を見据えて貯蓄を始めたところに、そこそこの出費は打撃になる…何より、たぶんカイザーさんが気にしてしまう

ので、それらは必要最低限だけ用意して、後の飾りは甲児くんが手作りすることに

カイザーさんには当日まで秘密にしておきたいので、主に仕事の合間の休憩時間を利用して、デスクでせっせと図工に励む甲児くんの姿が見られた

そうしてできたのは、色とりどりの折り紙で作った輪っかを連ねた飾りと、ティッシュで作ったお花

車のトランクに隠しておいたそれらを、早起きして部屋中に飾り付けた

テーブルにはレースのクロスと、花瓶に活けた生花、そしてちょっとしたリボン飾りをセットして、準備完了

後は朝食だ

バターたっぷりオムレツと、砂糖たっぷりフレンチトースト、それから野菜サラダとオレンジジュースを用意した

お姫さまは愛する人のキスで目を覚ますのが定番…ちょっとタイミングがずれて、先にぱっちり目を開けたカイザーさんに構わずチュッとキスすると、朝のご挨拶

「いいにおい~…」とうっとりしたカイザーさんは、遅れて部屋中の飾りに気付いたらしく、「すごい…素敵…」と、これまたうっとり呟く

どうせなら部屋一面に本物の花やレースを用意したかったんだけど、と苦笑する甲児くんに、カイザーさんは首をぶんぶん振って「この飾りも、とっても綺麗だよ。甲児くんの真心が詰まってるもの」と、ティッシュのお花をそっと撫でた

「この飾り、後でもらってもいい?」と聞かれたので、どうせ捨てるつもりだったし、と頷いた甲児くんは、カイザーさんが以前にデザインが気に入った、と取っておいたクッキー缶の中に各種の飾りを丁寧に片付けているのを見て、ちょっと恐縮した

 

ところで今日の甲児くんは、全身シックなコーディネートでキメている

「その格好…執事さん?」と尋ねられ、正解!とウインクする

最初は「お姫さまの恋人なら王子さまだろ!」と思ったけど、それっぽいコスプレ衣装を通販で探してみると、結構値が張ることを知った…

いくら甲児くんの主夫力が高いとはいえ、さすがに一から手縫いするのは大変そうだし、なるべく出費も抑えないといけないとなると、ちょっと無理かな…と思っているところに、朗報が

偶然にも、同僚の息子さんが学校の文化祭で執事喫茶なるものをやったと聞き(余談だけど、男子校に通っているらしい)、体格も甲児くんとそう変わらないらしいので、お願いしてその時の衣装を貸してもらったのだ

若干お腹周りがキツイものの、裾や丈の長さは問題ない

こうして、一日限りのカイザーお姫さまにだけお仕えする執事さんが誕生したのである

カイザーさんは大喜びで、かっこいい!よく似合ってる!を連呼しながら、気が済むまで写真撮影に勤しんだ

恥ずかしいけど、お姫さまに頼まれちゃ断れないよね

 

さて、一口食べるごとに「おいしい~!」と感動しながらの朝食を済ませた後は、まずカイザーさんの全身をピカピカに磨く

毎日お風呂に入って綺麗にしているカイザーさんだけど、メンテ用のオイルで磨いてもらうと、艶が出てくる

「姫さま~お美しゅうございますよ~」と胡散くさい敬語で褒められて、カイザーさんはすっかりご満悦

ふざけてちょっぴり際どいところをくすぐったりしながらも、笑いの絶えない時間を過ごした

 

それからは朝食の片付け、洗濯、部屋の掃除…と、一通りの家事を甲児くんがやる

見ているだけのカイザーさんは申し訳なさそうに手伝いを申し出るけど、「何を仰いますやら、姫さまはそこで見ていてください」とやんわり一蹴されて、あうあう…と引き下がる

…というやり取りを、かれこれ十回ほど繰り返した後、甲児くんに「今日のあなたさまは姫さまなんですから、俺に好きなだけワガママ言ったり命令したりしていいんですよ。何かないんですか?」と聞かれて、ふぇ~…となってしまった

ワガママや命令は、普段のカイザーさんからはかけ離れたもの

でも、せっかくだからいつもとは違う雰囲気を楽しみたい…カイザーさんは「今日が終わるまでには、考えておきます…」と、つられて敬語になりながらも返事した

 

お昼時までは、習い事の時間という名目で、動画サイトでクラシックの鑑賞会

そっち方面に明るくない甲児くんが、それでも一生懸命に調べて作ってくれたプレイリストに、カイザーさんは幸せそうに耳を傾ける

甲児くんが淹れてくれた紅茶をふぅふぅ冷ましながら飲んでいると、そっとおなかに触れてきた甲児くんが「この子にも聞こえているといいですね」と微笑むので、そっか、お姫さまも大切な命を授かってるんだ…と、二人の子どももごっこ遊びに加えてくれた優しさに嬉しくなるカイザーさん

でも、ふと気になって「あの、この子の父親って…」と言いかけたカイザーさんの前に人差し指が立てられ「おやおや姫さま、昨夜もあんなに愛し合ったではありませんか。もうお忘れですか?」と囁かれて、それって…それって…身分違いの恋ってやつ…!?と、カイザーさんの中で何かが燃え上がった

それからはついつい少女漫画的妄想が止まらないカイザーさんの隣で、甲児くんも自分で言っておきながら、ある意味では下剋上とも言える関係性に妙な興奮を覚えていた

 

昼食は軽めのサンドイッチ

何でも、この後に控えているものがあるから…ということだけど…??

腹ごなしも兼ねて出かけましょう、と誘われて、家の外へ

さすがにあの格好で出歩く勇気はなく、普段着に着替えた甲児くんを、ちょっぴり残念そうに眺めるカイザーさん

でもカイザーさんとしては、甲児くんは私服でも十分にかっこいいので、すぐにお顔がにやけちゃうのだった

散歩の最中も、何かにつけて「今日の俺は姫さまを守る執事ですからね」を強調しては、カイザーさんを気にかけてくれる甲児くんだけど、カイザーさんからしてみれば、甲児くんはいつでもカイザーさんのことを守ってくれる騎士さまみたいなものだった

今も車道側を歩いてくれてるし、そんなに狭い道じゃないのに、すれ違う自転車や車があれば庇うように抱き寄せてくれるけど、これっていつも二人で歩く時には徹底してくれてることなんだよね

ぶっちゃけ10トントラックにぶつかられても傷一つ負わないどころか、トラックの方が吹っ飛びそうなカイザーさんは、別に守ってもらう必要は皆無である

でも、そんなことは関係なく、自分のことを守るべき対象として扱ってくれる甲児くんのことが、カイザーさんは大好きなのである

 

他愛もない雑談に花を咲かせながら、ゆったり歩いていると、いつの間にかおやつの時間になっていた

不意に立ち止まって、ここ、と示す甲児くんの指先には、ちょっとしたホテルがあった

結婚式場も兼ねているというホテルのロビーには、アフタヌーンティーの看板が掲げられている

期待に胸を膨らませるカイザーさんに、予約しといたんだ、と笑いかける甲児くん

運ばれてきたケーキスタンドには宝石のような軽食やお菓子が並べられ、湯気の立つカップからは紅茶のいい香りが…

スタッフのお姉さんが紅茶の説明をあれこれしてくれるけど、甲児くんにはちんぷんかんぷん

わかったような顔をして頷きながらも、理解できたのは「なんかすごいらしい紅茶」というだけ

でもカイザーさんが熱心に話を聞いて、瞳をキラキラ輝かせているので、それだけで値打ちがあると思えた

 

その後は宿泊客以外にも開放されているというホテルの中庭にある、ちょっとした薔薇園を見て回ったり、ショーウインドウに飾られているウエディングドレスを見ながらあれやこれや話したり…そうこうしているうちに、またしても時間が過ぎていく

次に甲児くんが連れて行ってくれたのは、同じホテルの上層階にあるレストラン

それなりに小洒落た夜景の見えるレストランで、ディナーというわけだ

美味しい食事、美味しいワイン、二人の間に漂う幸福な雰囲気…せっかくの夜景も霞むほど、お互いを見つめ合いながら、今日という特別な夜を楽しむ

そのうち、カイザーさんがチラチラと何かを気にしている素振りをし始めた

その視線を追うと、ちょっと離れたテーブルにて、男性が女性に何やら小さな箱を見せている

そわそわもじもじと体を揺するカイザーさんに、小声で「プロポーズしてるのかな?」と尋ねられ、そこでようやく甲児くんも得心がいった

カイザーさんがぽつりと「いいなぁ…」と呟く

そっか、あんな風にプロポーズするのって、テレビの中だけじゃないんだな…と思った甲児くんは、自分の時はどうだったか…と思い出すまでもないことを考えて、グラスに残っていたワインを一口で飲み干した

 

カイザーさんとしては大満足の一日だったけど、まだ飲み足りないという甲児くんに付き合って、家への帰り道にあったチェーンの居酒屋に入った

甲児くんとこういうところに来る機会ってあんまりないな、と物珍しそうに辺りをキョロキョロ見回してしまうカイザーさんが、甲児くんが酔い潰れちゃったらわたしが背負って帰らないと、と使命感に燃えるも、そんなことにはならずに、ふらつきながらも自分の足で歩く甲児くんと川沿いの遊歩道まで来た

でも、さすがに厳しくなってきた甲児くんをベンチに座らせて休ませていると、大きなため息が聞こえてきた

「…どうかした?」と声をかけると、情けない調子で「俺ってほんと、ダメなやつだよなぁ~…」と返ってきた

それから酔っ払いがぽつぽつ話した内容を整理して要約すると、もっとちゃんとしたシチュエーションで、ドラマチックなプロポーズがしたかった、らしい

言われて、カイザーさんは甲児くんにプロポーズされた日のことを思い出す

アパートのベランダ、プランターと鉢植えの隙間に腰掛けて、一緒に星空を見ていた

「結婚しよう」と言われて、前にも言われたような気がする…と思ったことも、静かに頷いたことまで鮮明に記憶している

その時の喜びが甦ってきて、フフっと笑ってしまったカイザーさんに、何を勘違いしたのか、甲児くんは頭を抱えて呻き出す

そんな甲児くんにそっと寄り掛かりながら「わたしは、世界で一番のプロポーズだったと思ってるよ」と伝える

何も考えてなかった、と項垂れる甲児くんに、考えてなかったんじゃなくて、ずっと無意識下にあった言葉だったんじゃないかな、心のどこかでずっと言いたいと思っていた言葉が、今しかないってタイミングで出てきたんだと思う、と自分の考えを伝えたカイザーさん

最後に「こんなわたしと結婚してくれて、ありがとう」と感謝の言葉で締め括ると、感極まった甲児くんにむぎゅっと抱きつかれて、「そりゃこっちのセリフだよ!」とそこそこの大声が響き渡った

まだそんない遅い時間じゃなかったので、人通りもそれなりにあり、恥ずかしいカップルへ生あたたかい視線が注がれたけど、努めて気にしないようにしたカイザーさんと、気付いていない甲児くんだった

 

しっかりと抱き締め合ったまま、「…あのね、ワガママ、思いついちゃった」とはにかむカイザーさん

キスできそうな至近距離で見つめながら「何だ?」と聞くと、「ほんとのほんとにワガママだから、気にしないでほしいんだけど…」と前置きされた後、「わたしのこと、何もかも全部、甲児くんのものにして。この先ずっと、離さないでいて」と、小声で照れくさそうに言われた

そんなのワガママでも何でもない、だって俺も同じ気持ちなんだから、と胸の内を明かした甲児くんは「わかった。絶対に、何があっても離さない。死んでも離すもんか」と、何よりも大切な愛しいひとを強く強く抱いた

 

 

 

来年も同じ熱量で…というか、さらに熱く推していけそうな自分に軽く戦慄している…

長いオタク歴の中でも、こんなに夢中に慣れたものってそうそうないよなぁ…

おかげで生きてるのが楽しいです!

映し出すのは 彼方へと続いてく希望への切符

甲児くんとカイザーさんの365日

12/18『干支』

 

カイザーさんが昼間のうちに調達してきたのだという年賀状を眺めながら、何となく「来年の干支は午かぁ」と呟いた甲児くん

その呟きにピコンと反応したカイザーさんが、宛名書きの手を休めて「てことは、この子の干支は午になるんだね」と、こたつ布団の上から腹部を撫でる

そういえばそうか、と頷いた甲児くんは、これまた何気なく「午年の子っていうと、走るのが得意だったりしてな」と言い、そこから仲睦まじい雑談に花が咲く

「十分あり得ると思うよ。甲児くんも運動神経いいんだから、甲児くんに似たら身体を動かすのが得意な子になるだろうねぇ」「お前だって悪くないだろ、運動神経はさ」「あれは運動神経っていうのかな…甲児くんの操縦センスじゃないかと思うけど…」「うーん、でもお前に似たら家庭的な子っていうのも捨てがたいな…今時は男でも料理ができないとモテないって言うし…」「それいいねぇ。一緒にお料理したり、お菓子作ってみたいなぁ」「その時は俺も混ぜてくれよ」「うん、試食もお願いね」「任せとけ」

すっかり話し込むうちにカイザーさんの手からペンは離れ、もたれかかってくる甲児くんと手を握り合い、ゆったりとした時間を過ごす

ふと何事かに思い至ったらしいカイザーさんが「星座占いや血液型占いはよく聞くけど、干支占いってあるのかな」と言うので、甲児くんはスマホでポチポチと調べてみた

そして見つけた干支占いを前に、二人してああでもないこうでもないと言い合う

甲児くんは基本的に占いなんか興味ないし、乙女チック思考の持ち主であるカイザーさんも、占いはいいことだけ信じたいタイプなので、検索してみて出てきた干支占いのページに書かれていた何とか先生のありがたそうなお言葉も、雑談の流れの中に消えていった

 

 

 

フローラリアプラス⑨

御文、いずみエンド

 

※ネタバレあり

 

 

 

妹みたいにかわいい後輩ヒロインと、女の子に人気の男前ヒロイン(でもエッチではネコ)を攻略完了!

 

まずはヒロインの紹介から

 

 

中学校でも先輩後輩の仲だった、加賀 御文ちゃん

この春、主人公のことを追いかけて同じ学園に入学してきたピカピカの一年生

同じ園芸を趣味とし、家では弟妹の面倒を見ているために、家事全般も得意というしっかり者

その反動で主人公を兄のように慕って、全力で甘えている

将来は喫茶スペースのある花屋さんを経営するのが夢

名前は「かが みあや」と読む

 

御文ちゃんのルートについては、久々に百点満点中百二十点の「これでいいんだよ」をお出しされた気分

つまり、終わった後に拍手するくらい、よかった

お互いを「兄」「妹」だと思っていた男女のすれ違い…まだ蕾だった恋心の芽吹き…

告白して、関係が悪化してしまうくらいなら、一番近いところにいられればそれでいい…そう思っていたのに、二人の距離が永遠に同じでいられるなんて保証はどこにもなかったんだと気付いた日…

そこから勇気を出して一歩を踏み出し、「兄」と「妹」ではなく「男」と「女」として求め合う愛…!

そうだよ、妹系ヒロイン(妹ヒロインにあらず!)との恋愛は、これでいいんだよー!

 

 

憂ちゃん、由佳里ちゃんと違って、対になる先生ヒロインと仲良かったのも、御文ちゃんルートの特色かな、と

他の二人にしたって敵対は一時的なもので、その後は同居も含めて受け入れてるんだけどね

 

御文ちゃんの夢を叶えたエンディングも好き

 

 

そんな御文ちゃんと対になるのは、新任の体育教師である槙 いずみちゃん

…声優のまきいづみさんとは無関係だと思う、たぶん

ボーイッシュでさばさばした性格が女子ウケするのか、着任早々、学園内で女子のファンクラブができるほどの人気者に

学園長の娘さんだそうだから、そこそこのお嬢さまなんじゃないかと思われるけど、そんな様子は一切ない

普段は明朗快活で男勝り、でもエッチの時には「にゃうぅ」とか喘いじゃうかわいいお姉さん

 

これといって語ることがなかった…なんていうとアレだけど、教師ルートは三人が三人ともそんな風なので、別にいずみちゃんだけがどうこうってことはない

けど、ヒロインへの気持ちの踏ん切りのつけ方が一番わかりやすかったのは、個人的には彼女のルートだと思う

「マジかお前…」って結論だったけどさ!

 

さてさて、これにて全ルート読破…なんだけど、実はまだオマケが残ってるのよね~

とりあえず憂ちゃんのオマケをやってみたけど、エロゲーにおけるオマケって、ヒロインとエッチなことしてイチャついたら即終了だと思っていたら、意外とがっつりボリュームあって嬉しい悲鳴よ

液体の中の固体が静かに溶け出す サンプルは多ければ多いほどいい

甲児くんとカイザーさんの365日

12/17『ぬいぐるみ吸い』

 

午前十時過ぎ、妹の手伝いにやってきたZは、その妹が床にぺったり伏しているところを発見して、すわ何事かと慌てたものの、よくよく観察してみれば、いろんなぬいぐるみに顔を埋めて何やらしているらしいことが判明して、とりあえず一大事ではないらしいと安心した

昼食の材料にと買ってきた食材を冷蔵庫に片付けながら「…何しとん?」と尋ねてみると、のろのろと顔を上げたカイザーさんが「あのね…ちょっと元気がなくて…」と返してくる

ははーん、あの日か、とピンときたZの言うところの「あの日」とは、そういえばしばらく見ていない、カイザーさんのメンタル不調の日

兄である自分はずっと傍にいるわけでないし、夫である甲児くんなら今でもちょくちょく目にしているのかもしれないけど…と思ったけれど、本人いわく、こんなにも気分が凹むのはしばらくぶりとのこと

それで、そのぬいぐるみは何なのか、と一つ摘んでみると、いつぞやクレーンゲームで甲児くんに取ってもらったと嬉しそうに見せてくれたことのある、クマのぬいぐるみ

またぬいぐるみの山に顔を埋めたカイザーさんが「昨夜から、なんとなくこうなりそうな予感がしてたから…甲児くんに頼んで、ぬいぐるみに甲児くん成分をチャージしておいてもらったの…だから、今はそれを摂取してるとこ…」と、深呼吸の合間に言う

…よくわからなかったので詳しく聞けば、甲児くんがぎゅーっと抱っこしていたぬいぐるみには甲児くんのぬくもりやにおいが移るため、その名残を感じていると精神的に落ち着くのだとか

「ほれで気が済むんやったら、好きなだけほうしとき。ほなワイは洗濯から始めよかな」と脱衣所に向かうZの背中に、「ありがと~…」とヘロヘロしたお礼の言葉がかけられた

 

 

 

フローラリアプラス⑧

詩乃エンド~御文ルート攻略中・4/21

 

※ネタバレあり

 

 

 

セックスプレデター詩乃さんとの恋愛は、思ったよりも普通で、思ったよりも柔らかな着地を見たわ

もっと愛憎劇…とは言わんけど、どろどろしたものを内に秘めた愛欲の宴みたいなものが展開されると思っていたのに…

 

 

バッサリ切り捨てられ時には、どうなってしまうんだとハラハラしたんだけどね

主人公の諦めない心が、最後には詩乃さんという美しい大輪の花を咲かせたのさ…

~HappyEnd~

 

…でも、ネバギバマインドって、どこからどこまでが美談なんだろうか??

「好きです」と告白する、「わたしはあなたをそういう対象としては見ていません」と返事される

つまり玉砕する

でも諦めないぞ、何度だって好きって気持ちを伝えるんだ、そうすればきっと振り向いてもらえる…!

…ってなるか、普通??

一度断られたぐらいじゃ諦めないぞ、負けないぞ、って姿勢は大切なのかもしれないけど、相手がガチで自分に興味がなかったり、これっぽっちも恋愛感情を抱いてなかったりする場合、かえって迷惑になるとか、下手すると嫌われてしまうとか、そうでなくても何かしらのハラスメントに該当するかもしれないとか、そういうことを考えてしまわんか??

 

明らかに濁された、話題をすり替えられた、そんなことより…とスルーされたとかならともかく、はっきりきっぱりNOを突き付けられた時に、果たして諦めないマインドがどこまで人として許されるのだろうか

RPGの勇者が他人の家にずかずか押し入り、その辺の壺を割ったりタンスを開けたりして中のアイテムや金品を強奪するのと一緒で、フィクションだから許されている悪行の一種なのだろうか

主人公の好意が教師側へと移った時、学生側のヒロインは敗北を悟って自ら身を退くような言動を見せるけど、一般的な感覚の持ち主ならそうならないだろうか??

この点において、別にヒロインの根性がないとか、あっさりしすぎとか、そんな風には思わないな

むしろ主人公の方が、ちょっと異常者だって思えてくるかもしれない…

 

英雄とは一度も負けなかった者を指す、とあるから、この主人公の行動も後世では教科書に載るような偉業として扱われるのかもしれない…

でもそれって、戦争では百人殺せば英雄だけどそれって勝った陣営だから言えるってのと一緒で、恋心を成就させられたから褒められるだけのことじゃないのかな

これで詩乃さんに手酷くフラれ続けたなら、主人公のやってることは単なるストーカーと変わらないんじゃないのかな…

なんて思ってしまう自分ですが、こんなんでも一途な子は男女問わず好きでぇす!

口を開く前と後に純愛バンザイとつけろ~

 

 

さて、お次は園芸部のかわいい後輩、御文ちゃんとのラブストーリーね

これノーマルエンドでのやり取りなんだけど、このやさしいせかい、すき

其して 恥を知り 惨めになれば 全てが 廻りだして 心臓は一つになる

甲児くんとカイザーさんの365日

12/16『猥談』

 

年内に終わらせたい仕事が数個あるのに、思うように進まずモヤモヤばかり溜まっていくさやかさん

このフラストレーションをどうにかしたいと思いつつも、なかなかいい方法が思い浮かばず、気が付けば性欲にばかり転化されていく…

オモチャに興味がないわけじゃないけど、処女だから中に入れる系は怖いし、そんなもので処女喪失するのもどうかと思うし…とため息をつきながら歩いていると、所用で来ていたらしいカイザーさんとばったり会った

せっかくなのでお昼に誘い、このままならない気持ちがちょっとでも軽くなれば…と気を紛らわすための雑談を仕掛けたはずなのに、いつの間にかちょっとずつエッチな話題になっていって…

ついつい「やっぱり本物のエッチって、一人でするのとは全然違うの?」と聞いてしまうさやかさん

何言ってんのわたし!と慌てる自分と、お互いもう大人なんだからそういう話ぐらいするわよね、と正当化する自分との間で揺れていると、はわわわわ…と真っ赤になったカイザーさんが、それでも控えめに「…う、うん、違う…よ」と答えてくれたので、前のめりになってしまう

昼食そっちのけで、どこがどう違うのか、どんな感じなのか食い気味に尋ねるさやかさんに、カイザーさんは思い切りしどろもどろになりながらも、頑張って教えてくれる

…合間に、ふと(相手がいないわたしはともかく、カイザーならしたくなったらいつでも甲児くんにしてもらえるじゃない)と思って、それなのにオナニーはするんだ、と何気なくした質問に、恥ずかしそうに体を小さくしたカイザーさんが「…え、えっと、その…こ、甲児くんが、ね…と、時々、わたしが一人でしてるとこ、見たいって言うから…上手にできるように、練習してて…」と返してきて、それにはさやかさんも思わず(ひゃぁ~…!ふ、夫婦ってそんなこともするのね…!)と照れてしまった

それはそれとして、その後に見かけた甲児くんには、きっちり「このスケベ!エッチ!」と罵倒しておいた

(甲児くんは「???」な顔をしていた)

 

 

 

フローラリアプラス⑦

由佳里エンド~詩乃ルート・4/14

 

※ネタバレあり

 

 

 

 

愛とは…許し合うことと見つけたり…

 

人間、誰しも欠点ってものはあるよね

怠惰だったり、強欲だったり、淫乱だったり、手癖が悪かったり、虚言癖があったり…

そういったわかりやすくて大きな欠点じゃなくても、たとえば時間にルーズだとか、部屋を片付けられないとか、一つのことに集中すると視野が狭くなるとか、こだわりが強いとか、見栄っ張りだとか…些細なことでも欠点には違いないと思うのね

で、好きな人にはそんな自分を見せたくない、かっこつけたいと思うのが、人情ってもんだ

でも、もし結婚するとなったら、気が遠くなるくらいの長い時間を二人で共有していかなくちゃいけなくなる…

そんな時に、作り物めいた張りぼての自分では、すぐにボロが出る

なかなか出ないとしても、いつかは演技をしているのがしんどくなる

そうして二人の関係は破綻していく

だから、許し合うということが大切になってくるわけですね

それは起きてしまったことを許すというだけじゃなく、これから起きるかもしれない未然の悪までも許すということ

相手の嫌いなところ、嫌なところを怒ったっていいし、喧嘩したっていいとも思うけど、最後には許す心が肝要になってくるんだなぁ…

ということを、何となく思った

二人の未来に幸あれ…

 

対する詩乃さんは、正直、何を考えてるのかわかり辛い…

 

 

主人公のお父さんに恩義があるから、主人公にも目をかけてくれているのか…

だとしたら、それは恋なのか…そうじゃないのか…

 

 

主人公と由佳里ちゃんの邪魔をするような場面もちょくちょく見かけられるけど、こちらは故意なのか…そうじゃないのか…

うーん、わかんないぞぉ

笑顔に溶けずに 涙がこぼれた 抱えた重みは 鏡に映るその全て

甲児くんとカイザーさんの365日

12/15『歴史』

 

今年の汚れは、今年のうちに

ふと思い立ち、カーテンをまとめてクリーニングに出しちゃうことにしたカイザーさん

背伸びをしなくても手が届くカーテンレールから取り外したカーテンを、じっと見つめてみる

クリーム色の生地にパステルカラーのお花の模様がちりばめられたカーテンは、甲児くんと暮らすようになって、新しく購入したもの

二人暮らしの部屋を見渡してみれば、甲児くんが昔から使っていた家具や道具もあれば、新たな門出のために新調したものもある

甲児くんはあまりこだわりがない方なので、何かを買うとなればカイザーさんの趣味や嗜好を優先してくれる

だから、どうだったか思い返すまでもなく、それが昔からあるものなのか、それとも新しいものなのかが一目でわかるのだ

ひいふうみい、と数えていくと、いつの間にかその割合が逆転していたことに気付いた

こうやってどんどんと、自分という存在が甲児くんの人生の一部に混ざっていくんだな…と妙に感慨深くなったカイザーさん

いつか甲児くんの全てが自分の色に、自分の全てが甲児くんの色に染まればいいな、と密かに願うのだった

 

 

 

甲児くん×カイザーさんの長文怪文書を垂れ流したい欲求があるのに…!

時間がそれを許してくれない…!

圧倒的時間不足…!

でも、それだけやりたいことがあるってのは、幸せだなぁと思う

人生が充実してる証拠だもんね

後は過不足なく、かつ満遍なく趣味に没頭できればいいのだけど…

仕事してる場合じゃないよなぁ~!?

 

というわけで、今日も手っ取り早くGジェネお嬢さまに変身ですわ!

 

Gガンストーリーを終わらせましてよ~!

わたくし感動で涙がちょちょ切れまくりでしたわ~!

 

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うおおおおお麗しき家族愛…兄弟愛ですわあああああ!!!

兄キャラに弱いわたくしにクリティカルヒットですわあああああ!!!

しかもしかも、シュバルツお兄さまとキョウジお兄さまは、二人揃ってヒロイン適性が高すぎますわ…

レインさまがわたくしの好みからちょーっと外れております(主に年齢とか年齢とか年齢とか)せいで、ヒロインへの渇望が全てお兄さまに集中してしまったのかもしれませんけど…それにしたって、めちゃくちゃヒロインでしたわ

あと、ドモンさまはガンダム界でも屈指の男くさい(見た目が)主人公だと思っているのに、どうしてこうも百合適性が高く見えてしまうのか…不思議な作品ですわ、Gガンダム

 

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こちらのシーンも良かったですわね…師弟の別れは涙なくして見られないものなのですわ…

どれだけ科学が発展しても、宇宙で暮らすようになっても、結局、人は地球を忘れられないのですわね…

ラピュタになっちゃいますけど、人は土から離れては生きられない、というのは真理なのかもしれませんわ

そりゃ魂も重力に引かれましてよ

でも、それでいいのだと思いますわ

地球を忘れた時に、地球人は宇宙人になっちゃうのですわ(?)

 

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あぁ~敗北ヒロイン尊いですわぁ~!

このカットだけで白米三杯いけますわぁ~!

 

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ふぅ…ごちそうさまでしたわ

熱さと暑苦しさとを併せ持ちながらも、さっぱり爽やかな後味と余韻を残してくれた、良きガンダムでしたわ

改めて、Gガンダムオルタナティブ作品の第一矢となってくださったことは、ガンダム全体にとってとても意義のあることだったのだと思いましたわ

ガンダムでもここまでやっていい、ここまでやりながらもガンダムである…そういう基準のようなものをファンの心に植え付けたからこそ、今のガンダムワールドの広がりがあると感じましたの

宇宙世紀だけでも新規のファンを獲得していけるだけの力量はあると思うのですけど、やはり幅広く、いろんなお嬢さまへの訴求力を考えますと、新たなジャンルをどんどん開拓していくことは大切なのですわ

個人的に第二のGガン枠だと思っておりますのは、水魔女でしてよ~

 

大規模攻略戦も楽しんでおりますわ!

 

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あまりにも「イザーク!助けに来たぞ!」「貴様ら…!(トゥンク)」の配置で大笑いいたしましたの

何があったらそんな風に囲まれちゃうんですのよ

 

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MAP兵器でまとめてズドンするの気持ち良すぎだろですわああああ!!!

こんなのもうMAP兵器でまとめてズドンされるためだけに生まれてきた蚊トンボに違いありませんわああああ!!!

あー…キモチイイですわー…

星達さえも霞むほど 明るく光る花火達

甲児くんとカイザーさんの365日

12/14『シュトーレン

 

今月頭に「今年はシュトーレンに挑戦してみようと思うの」というカイザーさんの決意を聞いて、「シュトーレン」「挑戦」の響きから、何か新しいスポーツでも始めるのかと思っていた甲児くんは、レシピを見せられて「なるほど…」となった

「クリスマスまでに、こうやってちょっとずつ食べるんだよ~」と教わりながら、輪切りにされていくシュトーレンの動画を見て、ピコーンと閃くものがあった甲児くん

「お前って器用だからさ、金太郎飴みたいに、こいつの断面に何か模様を作れるんじゃないか?」と提案してみると、カイザーさんも嬉しそうに「あ、それ面白そう!やってみるね」と乗り気だった

それから約十日後…

そろそろ食べ頃のはず、と冷蔵庫から取り出されてきたシュトーレンは、下半分が丸みを帯びていて、上半分には小振りな山形が二つ並んでいる…そう、ネコの形のシュトーレンなのだ

「じゃあ、切るぜ」「うまくできたかなぁ…」と、ドキドキしながら端っこを切ってみると、見事、かわいいにゃんこの顔が現れた

うまく目や鼻が再現できるよう、いろいろ計算してフルーツを配置した甲斐があった、と大喜びのカイザーさんが、甲児くんにむぎゅっと抱きついて感動を表す

そのままほっぺをすりすりさせて、「わたし、甲児くんといればどんなことでもできそうな気がする」と呟くカイザーさんを、甲児くんもぎゅっと抱き返して「そりゃあ、俺の嫁さんは神も悪魔も超えられるんだからな」と頷いた

 

 

 

フローラリアプラス⑥

由佳里ルート攻略中

 

※ネタバレあり

 

 

 

お嬢さまとお嬢さまの平民を巡る熱き戦いの幕が切って落とされた…!

純粋培養お嬢さまの由佳里ちゃんと、セックスマスターお嬢さまの詩乃さんによる主人公争奪戦の行方やいかに…!?

 

 

こちらが絵に描いたようなお嬢様の三ノ宮 由佳里ちゃん

主人公の一学年上の先輩で、学園では生徒会長を務める、ちょっとした有名人

その立場ゆえ規則には厳しく、一部の不真面目な生徒からは煙たがられている

典型的なお嬢さまスタイルを貫き、わがまま、高飛車、けれど影での努力を怠らず、時たま素直になってかわいいところを見せてくれる…と、数々の魅力的な面を持つ

常に完璧な自分でいたいようだけども…

 

 

対抗馬となるお嬢さまが、こちらの櫻井 詩乃さん

いつでもおっとり優しく、三度の飯より睡眠とセックス大好き巨乳先生

その外見や内面とは裏腹、授業はだいぶスパルタだけど、生徒からの受けは意外といい

やはり巨乳…巨乳は全てを制する…

やんごとなき家柄の娘さんだそうだけど、家庭的にいろいろあって一時はすっかり荒れて乱れた生活をしていて、その時にセックスプレデターに目覚めたらしい

主人公が爛れた生活を送るハメになったのも、この人が原因

 

まずは二種類あるエンディングのうち、あっさりエンドに到達

憂ちゃんの時も思ったけど、ああいう終わり方もアリっちゃアリよね

エロなしだから、エロゲー的にはナシ中のナシなんだろうけど

 

 

主人公の恋心の基盤にもなっていた「自分だけが本当の由佳里ちゃんを知っているという優越感」が、徐々に突き崩されていく心理的圧迫感と、三人の女教師との同居がバレてしまう緊迫の展開に、ハラハラドキドキさせられるルートであった…

詩乃さんが由佳里ちゃんにやけに絡んでいくのも、学生会の顧問ってだけでなく、お互い家柄に縛られたところのあるお嬢さまって立場が被っているからなのかなぁ

崩れた月の海に光を流す。 「こんなにも綺麗な世界なのに」

甲児くんとカイザーさんの365日

12/13『煤払い』

 

カイザーさんは綺麗好き、なおかつ甲児くんにはいつも清潔なところで生活してほしいので、普段から暇さえあれば掃除をしている

なので別に年末だからといって大掃除だ何だと慌てる必要はないのだけど、それでもこのくらいの時期からますます掃除に余念がなくなる

今日もまた「今日はね、煤払いの日って言ってね、古くからお正月を迎える準備としていっぱいお掃除をしてた日なんだよ」と、ムンと気合を入れて自分たちの部屋のみならず、高齢の大家さんに代わってアパートを全体的に掃除しようとした…ら、甲児くんに「実働は俺たちに任せて、お前は指示してくれればいいから」と、毛布でぐるぐる巻きにされてしまった

朝から手伝いに来ていたZと二人、えいえいおー、と気合を入れて、カイザーさんから教えられたとおりに掃除を進めていく

そして、あっという間にお昼時

甲児くんとZは不足している掃除道具と昼ごはんの材料を調達に行ったため、家には簀巻きのままのカイザーさんが一人残された

といっても、別に縛られたりはしていないので、もそもそと両腕を自由にさせると、そっとおなかに触れてみる

「ほんと…甲児くんもお兄ちゃんも大袈裟なんだから。お掃除くらいしたって平気だよねー?」と、そこにいる赤ちゃんに話しかける

愛情こめて撫でながら、「…でも、甲児くんたちの気遣いは嬉しいな。わたしだけじゃなくって、あなたのことも案じてくれているってことだもん。優しいパパとおじさんのところに産まれてこられるの、楽しみだねぇ…」と微笑むカイザーさんを、窓越しのあたたかな陽の光が照らしていた

 

 

 

フローラリアプラス⑤

鈴音エンド~由佳里攻略中

 

※ネタバレあり

 

 

 

 

うぅ~ん…

「あったかもしれない未来」レベルの、おまけシナリオだったのかなぁ~…という印象

憂ちゃんのルートほど感じ入るものもそれほどなく、まあこんなもんだろう、って感じで終わった

 

最初から両片想いだった憂ちゃんとの決着をどうつけるのかはちょっと楽しみだったんだけど、何やらひとりでに察した憂ちゃんが自ずから身を退いたため、芽生え始めた恋の蕾は自然消滅…気が付けば枯れていました、ってのはかなり残念だった

憂ルートでの憂ちゃんと鈴音ちゃんとの対決は見応えあったからね、あんな感じの終わり方を期待してたんだけどなぁ

 

主人公の心変わりに関しても、もうちょい劇的なエピソードがほしかった

姉のようでもあり、母のようでもあった女性に再会して、初恋の炎が再燃した…というなら、それだけ情熱的な描写があってもよかったのでは??

途中までは憂ちゃんを好きという自覚もあったんだから、その辺の整理はやっぱりつけてほしかったわ

鈴音ルートに入ろうと思うと、序盤から憂ちゃんには冷たい態度を取る必要があるので、そこで既に主人公の心は憂ちゃんから離れ鈴音ちゃんに向かっている…という解釈はできなくはないものの、そんな消極的でいいんかい、とも思うわけで…

 

 

主人公パパの金言、いただきました~!

純愛の師匠と呼ばせてください、お父さま~!

生涯でたった一人だけを愛するなんてナンセンスだと言われるかもしれないけど、後にも先にもこの人だけという人に出会えることは、すなわち幸福なことなんじゃないかと思うわ

 

さて、お次はダブルお嬢さまヒロインの由佳里ちゃんと詩乃さんを攻略するぞい

 

 

女の戦いは、なぜこうも迫力があるのか…

死線でもないのに、妙な緊張を感じてしまう…