彼女は高空に祈らない⑩
タケミカヅチエンド
※ネタバレあり
道中のイベントもラスボス戦の盛り上がりもエピローグの締め方も、何から何まで四人の中で一番好みのルートだった
さすがやね、タケちゃん…天界一の武神の名は伊達じゃないってわけだ
(わたしだけかもしれんが)この業界では「好きなヒロイン」と「好きなルート」が一致することがなかなかないから、たまに双方ドンピシャな作品に出会えるとめちゃくちゃ嬉しくなる
相棒かつ恋人という、燃えと萌えを一度に摂取できる素晴らしい関係性になれたのは、やはりタケちゃんの人徳?神徳?があってこそだろうね
ちょっと強引な理屈だとは思ったが、無事に人として転生できたタケちゃんとの輝かしい未来が想像できる、いい終わり方だった…
そして、タケちゃん、ウズメちゃん、美琴ちゃんとそれぞれ主人公との「今」を手に入れたヒロインばかりの中にあると、不確かな来世、それもいつ叶うか、本当に実現するかどうかもわからない遥か先の約束に縋って時の終わりを待つしかないアマテラスエンドの無情さが際立つな…
彼女が何をしたっていうんですか…あ、虐殺か…それは確かに許されんかもしれんが…いや、しかし…
えーい、済んだことでモヤモヤするのはもうやめる!
人が神を必要としなくなった時代にアマテラスは一人の少女として生まれ変わり、これまた幾度目かの生まれ変わりを果たした主人公と再会してラブラブな生活を送るんだ!
そう古事記にも書いてあるんだ!
これでヨシ!
話を戻して…
過去に高姫家を救うために行動した主人公とタケちゃんのおかげで歴史がほんの少し修正され、美琴パパが味方になる展開は熱かったわね
主人公たちがアメノトリフネへ辿り着けるよう、祟り神たちをコントロールするという手段で大禍津神ちゃんがこっそり手を貸してくれるという一幕も燃えた
昨日の敵は今日の友って言葉の意味とは違うかもしれないけど、ちょっと前まで剣を交え合っていた者同士の共闘は、どうしてこうも胸躍らせるのか
そして、胸躍るといえば、忘れられない印象的な出来事が一つ…
ミナカタ…きみ、女の子だったのか…!
かわいすぎるショタだな、とは思っていたけど…そうだったのか…!
ふぅ…最高じゃあないっすか…
ふむ、そういえばこの世界の神さまたちは人間の信仰の力によって姿形を保っており、人間の認識次第でいかようにも存在が移ろう…って言ってたな
つまり…「アマテラスは男の娘である」という信仰が広まれば、アマテラスに生える…ってコト!?
閃いた!