お嬢さま至上主義

とあるポンコツギャルゲーマーの日常です

あるときは 声上げることも 行えない 許されない 死の際に

Fの封印②

コンプリート!

 

※ネタバレあり

 

 

 

まとまった時間が取れたので、ようやく「Fの封印」についての記事を書けるわ

冗長にならないよう、コンパクトにまとめていきたいところではある

 

ジャンルは…ミステリーのような、サスペンスのような…

巫女さん凌辱ADVって名目ではあるけど、ヒロインたちの前世が巫女であって、実際に巫女さんヒロインを攻略できるわけではないので要注意

前の記事にもチラッと書いたように、舞台は閉鎖的な島で、そこに昔から伝わっていた巫女信仰について調べているうちに、奇妙な事件に巻き込まれる…ってな感じの、伝奇モノっぽい導入なのね

でもまあ、伝奇要素は中途半端…それを言い出すと、何もかも中途半端なんだけど、さておき…不思議とオカルトに満ち溢れたドキドキワクワク冒険譚を期待してると、盛大に肩透かしを喰らうだろうよ

ついでに、凌辱についても…うーん

エッチシーン自体のクオリティがそこまで高くないので、それほど免疫がない人ならいざ知らず、泣かせた(物理的に)女は数知れず、な歴戦の凌辱エロゲーマーからすれば児戯に等しかろう

 

「Fの封印」の評価がイマイチな理由を、何か一つ挙げてほしいと言われたなら、個人的には作品の密度…とでも言おうか、そういったものがあると思う

具体的には、作中での時間経過とシナリオのボリュームが噛み合ってない、ってことなのね

主人公たちは約一ヶ月かけて、巫女信仰の真実に迫るわけなんだけど、一ヶ月という時間に対して、隠されていた真相と、そこにアプローチするまでの行動がショボすぎるのよ

 

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こんな感じで毎日のように探索や調査パートが用意されてるんだけど、選べるのはたった一箇所だけ

一日かけて、たったの一箇所しか調べんのか、と

一応、大切な友人が巫女の怨霊らしきものに連れ去られたっていうのに、本気でどうにかしようって気があんのか、と

例えば経過時間を一週間にして、移動できるのも朝・昼・夜と一日三回ぐらいあれば、こんなにスカスカな印象を受けることもなかったと思うんだ

 

主人公たちにとっては脅威的な存在である巫女の怨霊も、一ヶ月の間にやってきたことといえば、友人を攫った以外には窓から家の中を覗いたのと、異界に通じているという鳥居を見せてみただけ…

やる気あんのか…!?

 

とまあ、両陣営が一ヶ月もの間、グダグダしてるのを見せつけられているプレイヤーとしては、いい加減にしろよ…と言いたくもなるわけで

合い間に攻略しようとしてるヒロインとの、ちょっとしたイベントは挟まってくるけど、だからどうした、って感じだし

ギャルゲーなんだもん、当たり前だよね、っていう

 

前世の因縁がうまく機能していなかったのも、大きな残念ポイントだと思う

瑠璃ちゃんと共に因果の中心にいるであろう主人公が、誰よりも前世に囚われていないというのは、ある意味新しいのでは??

過去に自分と最愛の女の子を陥れた女の生まれ変わりであるヒロインとも普通にイチャつくし、何だったら女の子たちを総無視して親友の男ともイチャつくし…

ロマンの何たるかも理解していないような前世ブレイカーを、過去と現在が交錯する繊細な恋愛ストーリーの中心に据えてはいけない(戒め)

 

驚いたのは、00年代前半に発売されたゲームにもかかわらず、未だにホームページが生きてて追加シナリオをダウンロードできたこと

大半はヒロインとのイチャイチャエッチだったけど、太一と瑠璃ちゃんの話は本編に入れておくべきだろ…と思った

むしろ、なぜ追加シナリオという扱いにしたのか理解に苦しむ

 

てなわけで、オススメ度は低い…以前に、オススメはしない

駄作とまで言うつもりはないけど、巫女さん凌辱にしたって、前世を悲恋で終えたカップルが今生で救われる感動ストーリーにしたって、もっと他にやるべき作品はあると思う

 

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妹にも安心して萌えられないしな!

こんな不穏な妹萌えは嫌だよ…