秋のうららの⑧
小鈴エンド
※ネタバレあり
終始、一人で空回りをし続ける主人公の無様な様子を見せつけられていた記憶しかない…
仮にもタイトル画面を飾るヒロインの一人のルートが、こんな仕上がりでええんか…??
と思わせられる、なんとも微妙なシナリオだった…
こき下ろさずにはいられないほど、ひどい内容だったわけではないんだけどね…
とにもかくにも、主人公がクソボケすぎる
「この町を離れることになったとしても、設備も環境も充実している学園で陸上を続けることが小鈴の将来の為になる」という理屈はわからんでもないが、本人の承諾を得ることもなく勝手に話を進めた挙句、そのせいで周囲の人々と、何より100%の善意から協力してくれていた榎本さんに多大な迷惑をかけた直後に「これ以上の単独行動は控えるように」と言われた時の反応が「自信ないなぁ」だった時点で、フルスイングでぶん殴ってもお釣りが出る案件だろ、これは
案の定、またしても突っ走って、こうやって指摘されないと我に返らん始末だし…
主人公がいい奴だ(という風に描かれている)ってのは理解してるのよ
実際、急に生えてきた妹たち(借金付き)が幸福に暮らせるようにと、あれだけ東奔西走できる男はなかなかいないと思う
自分の幸せは二の次で、とにかく小鈴ちゃんとまゆちゃんにちょっとでもいい暮らしをさせてやりたいと身を粉にして働いている様が、ちょっとやそっとじゃ真似できないくらい立派だと思っているのは本心からなのよ
でも、それとエロゲー主人公適正が高いかどうかは、まったく別の話であってだな
「いいお兄ちゃん」と「いい男」はイコールではない、さらに「いい主人公」とイコールで結ばれることもない、ということをこの作品を通して学んだわ
理想のエロゲー主人公像って人によって千差万別だろうし、一概にこういうのがいいんじゃね??と軽く語れるような問題でもないんだけども、少なくとも「見ていて不快感がない」ってのは非常に重要なポイントだと思うわ
プレイヤーにとってのアバターであるってだけじゃなく、俺の嫁の旦那になるわけだからな…そりゃあ俺が認めるような漢の中の漢じゃないと、安心して嫁のことを任せられんとか考えちゃっても仕方ないよな
そういう観点から見てみると…
ふむ、働き者であるということはかなりのアドバンテージだな
でも性格がなぁ…思い込みの激しい男ってのは、いつか何かやらかしそうで怖いと思う部分もあるなぁ
しかし人当たりの良さと義妹のことも大事にしてくれるというのは、結婚相手としてはなかなかいい条件じゃないか??
総合的には…割とプラス寄りの物件かもしれん
で、でもあんたのことまだ認めたわけじゃないんだからねっ!
悔しかったら、まゆルートで挽回してみなさいよねっ!
…このまま小鈴ちゃんの話題が微塵も出てこないままというのも、何だかなぁ…と思ったので
小鈴ちゃんかわヨ…!
恋人になってからは名前呼びに変わるのかと思いきや、引き続き「兄ちゃん」と呼んでくれるのはとても嬉しかった!
小鈴ちゃんにとって、主人公の恋人であることと妹であることは、同じくらい大事なことなんだなー、って感じで!
つーか「兄ちゃん」って響きからしてかわいいねん
「お兄ちゃん」でも「兄さん」でもない、大人への階段を上りつつあるけれど、どこか甘えた感じが抜け切らない呼び方って感じで、ディ・モールトベネ!