お嬢さま至上主義

とあるポンコツギャルゲーマーの日常です

星をなぞる指先 雨の中 叫び続けよう 抗いの歌

ANGEL BULLET⑬

飛び立つ鳥ルート

 

※ネタバレあり

 

 

 

個別ルートがあると言っても、間に一つだけヒロイン関連のミッションが挟まるだけで、後はエピローグが専用のものに変わる(といっても、ラスボスは固定だし、そこまでの流れが大きく変化するわけではないけど)だけで、一周すれば結構サクサクと終わっちゃうのよね

飛び立つ鳥ルートも然りで、ルートに入ったと思ったらもうエンディング間近よ

 

というわけで、彼女の内面世界やテクムセのことについても、もうほとんど語り終えた状態なわけだが

うーん、もうちょっと詳しくいろいろ聞いてみたかったかな

 

 

鳥ちゃん自身は、インディアンの世界を破壊しようとする白人たちのことを、恨んではいないのよね…

では、その心の奥深くにある感情とは、一体どんなものなのか??

マニトゥに寄生されていたとはいえ、彼女の内にあった怒りや憎悪の炎は借り物ではなかったはず

女性や子どもまでが無惨に無慈悲に殺されてゆく中で、白人に対してこれっぽっちも恨みや憎しみを感じなかったはずがない、と思うもの

けど、それでも彼女が復讐の道を歩むことはなかった

ただ終わりゆく自分たちの世界を見つめ、行く末を見届けることを選んだ

そこにはどんな精神の葛藤があって、どんな風に悩み苦しんだのだろう

西部がこんな状態になってしまった時に、鳥ちゃんは全ての祖霊を鎮めることを己の使命と定めたわけだけど、それだってどんな気持ちで選んだ生き方なのか

復讐は無意味であったとしても、決して無価値ではないと思う

例えその結末が自身の死であったとしても、その選択をしたインディアンたちは多かったのだろう

彼らにはその権利があるからな…

 

でも、鳥ちゃんはそうはしなかったのよね

自分たちを迫害する白人たちをも救うというのは、一見…というか、ちょっと耳にしただけでは聞こえのいい美談だけども、彼女の境遇や体験してきたことを思えば歪な選択肢とも取れるのよね

なれば、どうして鳥ちゃんがそうすることを選んだのか、それは是非とも彼女の口から聞きたかったことでもある

が、それはあくまでわたしの好奇心からくる考え方で、その尊き誇りに満ちた選択の理由は、彼女の中にだけ存在するというのもまた美しい在り方ではないだろうか

歪でも、異常でも、鳥ちゃんが「そうする」と決めたことはとても素晴らしいことだと思うからね

 

 

だからって、テクムセや他のインディアンたちの行動を咎めるつもりも毛頭ないけど

普通はそうあるべきだと思うのよ

血は血で贖われなければならない…そうじゃないと奪われた命たちがあまりにも報われなさすぎるじゃないか

けど、どこかで誰かが意図的に止めないと、悲劇の連鎖は勝手には止まらないからなぁ

人間ってのはつくづく愚かな生き物だわね