~第3話・その2
※ネタバレあり
第3話のボリュームが広辞苑のごとし
ってのは冗談だとしても、1話や2話に比べてもやたらと長く感じられるのは、わたしがブツ切りにしかプレイできていないからだろうか
ちょーっと仕事の関係でね、まとまった時間が取れないものだから…
んでも、ようやくクソロン毛との因縁(浅い)の戦いも終わったことだし、さすがにそろそろクライマックスだと思うんだわ
ロン毛の言いたいことはわかった
立石博士たちだって、いかに年端のいかぬ子どもたちを被験者にしていたといっても、私欲にまみれた実験を繰り返していたってわけじゃなさそうだし、確かにそこには家族のぬくもりがあったんだろうよ
でもやはり、応援したくなる復讐のやり方ってものはある
無関係の人間を巻き込んだ瞬間に、あなたの怒りや憎しみから正当性が消え去ってしまうのだ
他者の同情を誘いたいなら一人きりで成し遂げるべきだったんだろうけど、とはいえロン毛からすれば他人にどう思われようとも一切合切これっぽっちも価値はないわけで、それならば成功確率を上げるために打てる手は打っておくわな
それはそれで正しいと思う
ゆえに決して、わたしの価値観とロン毛の行動理念は交わらないのであった
悲しいね!
それよりもわたしは、負けヒロインの美しき恋の終わりを見届けられただけでおなかいっぱいよ!
結局、お姉ちゃんでいることを選んじゃったか…
二葉ちゃんに関しては、負けるべくして負けた女の子って印象だったな
恋愛を成就させる方法は人それぞれだろうけど、どんな子だって一歩を踏み出すかどうかの決断を迫られる機会ってのは必ずあると思う
前進することを選べば何かが変わるかもしれないけれど、それがいいことか悪いことかはわからない
それとは逆に、ここに留まることを選べば、永遠の安寧と引き換えにほしいものを手に入れるチャンスを逃すことになる…
恋する少年少女にとっては、生きるか死ぬかの瀬戸際よりも究極な、そんな二択のどちらか一つを切り捨てなければならないような岐路に立たされたとしてよ
やっぱり「今」を変えようと思ったら、前に進むしかないと思うんだよなぁ
主人公はこんなこと言ってたけどよ、結局恋愛なんて突き詰めればエゴとエゴの殴り合いじゃない??
理性的な恋なんて打算の塊だわ、と思うのは心の童貞をこじらせすぎなんだろうか
そらま、姉と弟なんて前途には障害しかありゃせんカップルだろうけど、だからって最初からぬるま湯に甘んじていては、いつか訪れる破滅の足音に怯える未来しかこねぇよ、とは思う
…が、その現実を受け入れて、諦観と悲しみに押し潰されそうになりながらも、涙色の笑顔で主人公の背中を押してくれる女の子からしか得られない養分があるのもまた事実
二葉ちゃん、ごちそうさま!