お嬢さま至上主義

とあるポンコツギャルゲーマーの日常です

疲れたそぶりでも 抱えてやめない 目を開けたまま 眠る器用さも無い

氷華の舞う空に④

栞エンド~百合佳ルート①

 

※ネタバレあり

 

 

 

よい子の諸君!

共通ルートが短いからといって、必ずしも個別ルートの尺を多く取ってあるということにはならないんだぞ!

この先もエロゲーマーとして生きていくと決めたのなら、覚えておくといい…

 

てなわけで、特に何か大きな事件が起こるというわけでもなく、栞ちゃんのシナリオが淡々と始まって淡々と終わったわ

でも、それはそれで妙なリアリティがある、とわたしは思わなくもない

人生において、己の価値観や生き方を根底から揺るがしかねないような大事件なんて、一体どのくらいの確率で発生すると思う??

ましてや、今の今まで平凡な学生として暮らしていたというのに、いきなり世界の存亡をかけた出来事なんかに巻き込まれるはずがないでしょ??

「デートの待ち合わせ場所に彼女が現れなかった」とか、「道場の先輩が稽古中に怪我をして、代わりに大会に出ることになった」とか、「初恋だから右も左もわからないし、そもそも自分は他の女の子と比べてかわいくないから心配だ」とか、そんな赤の他人からすれば取るに足らないような数々の些事が、本人たちにとっては大問題だったりするものなのよ

そこに等身大の恋愛模様を見出して、ニヤニヤしたり楽しんだりするのが平和な学園モノの醍醐味と言ってもいいと思うのよね~

 

まあ、そういう他愛のない日常を、時に面白おかしく、時に恋しさとせつなさと心強さとを兼ね備えたシナリオに仕立て上げるのって、ものすごく困難なことなんだけどもね??

氷華が成功してるかどうかは…ノーコメントで

 

 

もっと女の子らしくなりたいと思ってる栞ちゃんが、大好きな剣道を続けることで女の子らしさから遠ざかっていくと悩みながらも、そのままの自分を好いてくれる主人公に勇気づけられ、大事な試合前に「女の子の象徴」としてのリボンを結んで挑むという流れは、あるがままの自分を受け入れた栞ちゃんが剣道という自分らしさの中に少女への憧れを融合させる見事な手法だと感じ入った…

ので、せめてリボンはもっとかわいらしいデザインのものにしてほしかったなぁ~!

試合中に邪魔になるなんて野暮なことは言わないでさぁ~!

 

それにしても、百合佳ルートも唐突に始まった感が否めなかったんだけど、ひょっとして当初のライターさんが蒸発したのって結構早い段階なのけ??

本来なら、もっと共通ルートもボリュームがあったんじゃないだろうか…これは何の根拠もない憶測だけども

なんかね~すごくちぐはぐなものを感じたからさ

いなくなったライターさんは企画にも携わっていたそうだが、全体のプロットのようなものは残していなかったのかしら

これが本来の氷華の形だったのか??

いろいろとバタついたんだろうな、ってことは迷走っぷりからも伝わってくるけど、それはそれ、これはこれよね

商業作品として金を取ろうとするんなら、やっぱりそれなりのクオリティは求められても仕方ないと思うわよ

 

栞エンドで唐突に繰り広げられた都会へのディスりは、悪い意味で印象的なエピローグとなってしまってたわ

好きな人と巡り会えたこの町が好き、という〆になるわけでもなく…

なんか意味のあるやり取りだったか、あれ??

 

 

余談だけども、巫女さんに興奮するアリスちゃんは、掛け値なしにかわいかったわよ