思春期⑪
雪来エンド
※ネタバレあり
雪来ちゃんは四人の義妹の中で一番、妹としての存在意義が薄かった娘と言える
が、姉の形見の鈴を失くした時雪来ちゃんのために奮闘したところから、田舎に逃げ込んでしまった雪来ちゃんを迎えに行ったところまで…いや、そもそもの始まりは静流ちゃんを外の世界に連れ出してあげたところから、一貫して主人公を彼女ら姉妹のヒーローとして描き続けていたこと、そして兄は妹を守る一番身近なヒーローであることを思うと、二人の間にはきちんと兄妹としての絆があったと思う
そう、紛れもなく雪来ちゃんは我々にとっての妹なのだよ、ワトソンくん
これにてQ.E.D.!
静流ちゃんは雪来ちゃんと双子だと勝手に思い込んでいたのだけど、実際には二つ年上のお姉ちゃんらしい
だ、だってだって、回想で出てきた静流ちゃんは今の雪来ちゃんにそっくりだったんだもん~…
成長するにつれて自然と姉に似てきたのか、意図的に似せていたのかで解釈が変わってきそうだけども、髪留めのリボンまで一致しているというのは、ちょっと偶然では説明がつかないのでは…??
それでも最初から姉の初恋を叶えてやろうとは思ってなかったはずだから、故意ではない…よな…??
しかし、双子ヒロインの声優さん問題について熱く語った昨日の記事が、まったく無意味なものになっちゃったな
思い込みで先走るとこうなるという、いい例だね
シナリオの感想としては、最初からわかりきってた答えに辿り着くまでにいろいろと遠回りしてる二人にやきもきさせられることこの上ないけど、それもまた一つの思春期が持つ苦みのようなものと思えば、二人のハッピーエンドという甘味を混ぜておいしく飲み干せちゃうってもんよ
初恋は初恋、思い出は思い出として、大事に胸の奥にしまっておけばいいんだ
たとえば誰かを好きになってしまったら、もう他の人を好きになってはいけないなんて法はないのだよ
(※ちゃんとケジメをつけることを前提とする)
過去は変えられないし、未来を定めることも不可能なんだから、後はもうできることといったら現在を大切にすることぐらいなんだよね
それでも過去を積み重ねた先に未来があるからして、静流ちゃんが生きていたこと、主人公が静流ちゃんを好きになったこと、その様子を雪来ちゃんが見ていたこと、何もかもが必要なことだったんだわ
今の科学では死んでしまった人と意思疎通を図ることはできないので、二人が静流ちゃんにしてあげられることと言えば、彼女の想いを汲んでこれから先も仲良く幸せに暮らすことなんだろう
これにてめでたしめでたし、だな
演出としては、雪来ちゃんが右手首につけてる鈴が、シナリオの進行に沿って二つに増えたり、なくなったりと、場面に合わせて徹底した管理がされてて感動した
些細なことではあるんだけど、こういう細かいところまでしっかりチェックされてる作品って、名作の確率が高いよねぇ
…それはそうと、雪来ちゃんとお尻でするシーンがなかったのは…なぜ…!?
自然な流れでアナルに持って行きづらいというのは痛いほど理解できるが…それでも…それでも見たかった…!