お嬢さま至上主義

とあるポンコツギャルゲーマーの日常です

青い空の広大さは、自由の象徴。運命というしがらみから抜け出そう。

思春期⑫

~すずめルート・9話

 

※ネタバレあり

 

 

 

妹カルテットのメインディッシュとして最後にとっておいたのは、主人公にとって一番妹歴の長い、いわば妹長ともいえる存在のすずめちゃん

他の三人はゲームが始まってから妹の仲間入りをしたけれど、すずめちゃんは何年も前から主人公の妹をやっているのだ

そういうわけで、妹ヒロインとしての存在感なら圧倒的にすずめちゃんがナンバーワンだよね~

見知らぬ美少女が急に妹になって一緒に暮らすようになった! っていうドキドキ感も捨てがたいけど、ずーっと妹として接してきた女の子を恋愛対象として見てしまうようになる背徳感こそ、妹ヒロインの醍醐味と言えよう

ま、その分、二人の関係の変化を描くのは非常に困難でもあるのだが…果たして主人公とすずめちゃんは、どんな風にして兄妹でありながら恋人にもなってゆくのだろうか

これまでに攻略してきた三人ともが良質なシナリオだったので、嫌でも期待が膨らんじゃうってもんだねぇ

 

 

それにしても…まさか、すずめちゃんのイメチェンにはこんな裏事情があったとはねぇ…

これまではお兄ちゃんとすずめちゃんの二人の世界だったのにさ、そこに急にかわいい女の子たちが三人も入り込んでくることになってさ、大好きなお兄ちゃんが誰かに取られちゃうかも~って幼い焦りと嫉妬から、みんなに負けないように武装するって意味合いが強めの美容院通いだったり、趣味の変化だったりするのかと思いきや…

そうか、そうか…もっと原始的に、身体の変化に伴う意識の変化だったのかぁ~…

また一つ大人の階段を上ったすずめちゃんの不安定なメンタルを、デリカシーの欠如したクソ兄貴にも伝わるようにと選んだシチュエーションが「トイレでばったり遭遇」という、本来ならラッキースケベで片付けられてしまうようなイベントにしたというところに、わたしは深い感動を覚えたわ…

主人公の反応から考えるに、今までにも似たようなハプニングはたくさんあったっぽいのよね

でも、それまでのすずめちゃんは「女の子」である前に「子ども」だったから、覗かれても平気だったわけだけど、今のすずめちゃんはもう「女の子」になってしまった

だから恥ずかしくもあるし、傷ついたりもしたわけで

その違いをトイレという身近な生理現象と絡めて表現したのは見事だと思う!

この気まずさは、誰でも我がことのように想像できちゃうと思うなぁ~

異性の兄弟姉妹がいれば、なおのことだよね~

 

「妹」としても一番で、なおかつ「思春期」としても一番かもしれないすずめちゃんのシナリオ…俄然楽しみになってきたわ!