ABANDONER⑥
セシリア、エレナエンド
※ネタバレあり
これにてコンプリートですわ!
アントニーオ…おまえやっぱり最高だよ!
あのままお別れなんてわたしは嫌だったんだ…エレナエンドではアントニーオだけじゃなく、ウェルナーやアンドレ改めガブリエルとまで再会できて喜びの極み!
エロゲーの名作にはイケてる脇役の存在は欠かせないが、その点、この「ABANDONER」という作品には個性的で素敵なサブキャラが多かったよね
…イケてる脇役がいるからって、どれもこれもが名作になるわけではないということも、この作品は教えてくれたわけだが…
本作を一言で表すならば、某レビューサイトで言われていた「名作になり損ねたタイトル」というのが最も相応しいと思う
素材はどれもいいと思うのよ、特に背景のCGは最高級と言ってもいいくらい素晴らしかった
退廃的で薄暗くて、全ての希望を飲み込んでしまいそうな空の下に息づく街…そんなトラストラストでの暮らしを存分に疑似体験できたわ
本当に、風景のCGだけなら今までプレイしてきたエロゲーの中でも最高傑作かもしれない
…そう、つまるところ、このゲームはサブキャラと雰囲気だけならパーフェクトなんだ
ああそうそう、それから環境音もいいと思ったな
特にそぼ降る雨の音には、やけにリアリティがあった
BGMが少なめで、ほとんどの場面でロケーションに応じた環境音だけ、という渋い演出がなかなかにニクいよね~
美しいCGと素朴だけど場面に合った環境音が、作品への没入感と雰囲気を盛り上げてくれていたのは確か
だからだな、雰囲気に酔える人には結構刺さる作品だったんだろうなぁ
わたしも「CG」、「サブキャラ」、「環境音」、この三点のどれにも文句はないわ
それ以外の部分がアレってだけで…!
シナリオにはいろいろ言いたいことがあるが、何よりも声を大にして主張したいのは、一本道でよかったのでは…ということだ
ブロワ重工とウテルスジェムの秘密を抱えたエレナちゃん、トリスタニア軍部の腐敗を追うセシリアちゃん、トラストラストの街を取り仕切るマフィア組織の関係者であるヒルダちゃん、とそれぞれが異なる役割を持っているにもかかわらず、そのどれもがうまく絡まないまま個別エンドに到達してしまった印象しかないからな…
いっそのことエレナルートにのみ絞るか、ハイン+セシリア、アントニーオ+ヒルダといった具合に三方向からの視点で一本のシナリオを書き上げた方がよかったんじゃないかと思ってしまう
不死身の軍隊や黒装束の殺戮集団といった、いかにもって感じの連中は出てくるが、手に汗握る戦闘描写や派手なガンアクションなんかは一切存在しない、地味で硬派なハードボイルド活劇が楽しみたいなら…考慮に入れてもいいかもしれない作品だった
ちなみにエロはエレナ・セシリア・ヒルダで各一回ずつ
クリアしてもシーン回想はない
CGは美麗でエロいが、テキストは並
「エロゲーとして売り出すために、とりあえずエロ入れてみた」って感じのやっつけ感は、ある種の味わい深さがあると個人的には思っている
ちなみに既読スキップなし、バックログはあるがボイス再生機能はなし、とシステム面はクソオブクソ
20年前のゲームだからって、あまりにもひどい
お次はじぃすぽっとの「ボクカノ・恋話パーティー!ナイショな男の娘(ガールズ)トーク」より「ボクカノ~僕が男の娘を愛した経緯について」をプレイ中
攻略順は
瑞貴→悠生→ハーレム
の予定
男の娘がメインのゲームって、何気に初めてプレイするかもしれん…!