お嬢さま至上主義

とあるポンコツギャルゲーマーの日常です

色のないパズルはここで 過去も未来も繋ぎ合わせてくれる

プリンセスブライド⑨

枝絵留エンド~11th Tale(愛生ルート)

 

※ネタバレあり

 

 

 

四人目の勇敢なるプリンセスは枝絵留ちゃん

 

 

両親がそれぞれドイツ人とフランス人のハーフで、本人にも四分の一ずつ異国の血が流れているという珍しい設定

端正な顔立ちとモデルみたいな体型で、特に美しさを強調されることが多かった娘だった

まあエロゲーのヒロインてのは、タイプの違いこそあれみんな美形なわけだが

そう考えると、美少女という武器を活かしづらい戦場ではあるよね、エロゲーって

 

 

ふ~む、なるほどね~…

枝絵留ちゃんの事情は理解した

理解した上で言うけど、個人的に枝絵留ちゃんに落ち度はないと思う

遺産のために娘を見知らぬ男に嫁がせようとした両親のおつむが大丈夫かどうかはともかく、一応は管理人である恭ちゃんと交渉したんだし、恭ちゃんも櫻見家の言い分を承知してカードを譲渡したわけじゃん

だったら責任の半分以上は恭ちゃんにあるよ~

もちろん、残りは櫻見パパとママにある

枝絵留ちゃんはなーんにも悪くない

 

そもそも、プリンセスたちにとって大切なのは主人公の心なのであって、ベアトリクス嬢の遺産なんてどうでもいいしな

(切っ掛けが遺産だった娘はいるけど、最終的には純愛に落ち着いたし)

そして主人公にはプリンセスの中から一人の花嫁を選ぶ権利があったし、正直なところ、それを反故にする権利もあったと思う

プリンセス側が参加するかどうかの選択権があるのに、王子側にそれがないってのもおかしい話でしょ

そんなのロマンスでも何でもないやい

 

だったら、主人公が枝絵留ちゃんを選んだのも、それも一つの運命なのさ

聖ちゃんや遥奈ちゃんが言っていたように、みんな主人公のことが好きだったし、主人公を好きになったのはみんなの意思だったんだから

ゲームなんてのは所詮は口実に過ぎないし、姫君たちは各々の恋心を成就させるためだけに戦場に立っていた

始まりがどうかなんてのは関係ない、ぶっちゃけゲームに付き合う義理だってない

王子さまはただのクラスメイトだった櫻見枝絵留に恋をして、ゲームはおじゃんになった…そんな展開だって十分にありえたことなんだよ

 

戦いの結末を明確にしなかったのは…スッキリしないな、と思わなかったこともないけど、それは王子と姫にとって些事でしかなかったんだよね

 

 

大切なのは、臆病だった女の子がプリンセスゲームという冒険を通じて、勇敢なる姫君へと変われたことなんだ

そうして裏切りの王子と偽りの姫は、自分たちの居場所を手に入れることができたんだよね

…とはいえ、嫁さんの両親だからなぁ…よっぽどじゃない限りは円満に解決したい問題ではあるな

 

一緒に屋台のラーメンを食べるシーンは、作中でも屈指のお気に入り

わたしからしてみれば、深夜に好きな男の子と家を抜け出して屋台のラーメンを食べに行くというのは、それだけでものすごい冒険なわけだが

ドキドキしちゃうシチュエーションだぁ!

 

最後はラブ生こと愛生ちゃんのターン

 

 

「うん」を「ふん」って言っちゃうとこかわいい