華夏楼⑩
聖一エンド
※ネタバレあり
終盤ルートのトゥルーエンド一歩手前まで進めたため、これまでずっと秘密のヴェールに包まれていた館・華夏楼の謎がどんどん発覚したわ
中でも最大の謎だった聖一氏と主人公の関係については、実の親子だったというだけでなく、大病を患い余命いくばくだった聖一氏が、主人公の若い肉体に目をつけ、脳移植を試みていたという衝撃的な事実が判明!
聖一氏…とんでもないやつだったな…
そりゃまあ誰しも死ぬのは怖いと思うだろうけどさ、だからって実の息子の身体を乗っ取ろうだなんて考えつくかね…
女の子のことを自分の都合のいい時に性欲処理してくれる雌でしかないと規定していたり、そこまでして尽くしてくれる女の子も飽きたらポイ捨てすればいいと思っていたりと、狂人という括りで片付けていいか疑問が湧くレベルのすっげぇワルだったわ
生きてちゃいけないやつすぎて震える
でもなぁ…
女の子をエロゲーに置き換えてみると、わからんでもない自分がいる…
わたしだって自分が死ぬまでに世の中のエロゲーを全部プレイできるとは思ってないけど、もしもそれが可能になるっていうんなら、不老不死を夢見てしまう…かもしれない…
…けどやっぱり、そのせいで誰かが犠牲になるのは嫌だな…普通はそうだよな…
そして、それよりもわたしにとってはショッキングなことがあったんだわ
それは静華さんの本心について
静華さんが主人公に対して並々ならぬ執着心を抱いていたのは、彼がただ単に聖一氏の器でしかなかったから…なのか…??
そんな…静華さん…
主人公の(頭の)中には(物理的な意味で)聖一氏がいたから、あそこまで主人公を手元に置きたがり、愛していますなんて堂々と宣っていたんだろうか
何やかんや言いつつも、静華さんのことを心のどこかで信じたいと思っていた自分にとっては、結構ショック…
うーん、でも…
いつまでも前の夫のことが忘れられない未亡人ヒロインっていうのも、ちょっと素敵…なんちゃって
けど、聖一氏のこととレナちゃん・椿ちゃんの二人の娘のことに関しては、また別問題だよね??
静華さんが聖一氏のことに拘り続けていたこと、それとは別に娘たちのことを慈しむ気持ちを抱くこと、そこに矛盾はないと思うんだけど、どうだろうか
要は静華さんが二人の娘の遺産を巡る悲しい争いを防ぐため、主人公を利用しようとしたことが嘘なのかどうかってことなんだけど
聖一エンドでは、聖一氏が壊れた女性には興味がない…女性を壊す過程にこそ興奮するってことを知っている静華さんが、聖一氏の愛を独り占めしようとレナちゃん、椿ちゃんを壊そうとしたって話だったけどさ…さすがにそうじゃないと思いたいのよ、わたしは
霞ちゃんだって常々言ってるじゃないか、静華さんは優しい人だって
確かに状況証拠だけ見たら、静華さんが若くて綺麗な娘たちに嫉妬していたと考えても無理はないよ
でも、それはあまりにひどいというか…人心無というか…
静華さんの中にも良心があったって、何ら不思議な話でもないというか…
どちらが真実なのか、判断はプレイヤーに委ねられているように思えるんだけど、それによって考え方が聖一氏に寄っているかどうか試されているような気がしてくるのは…考えすぎか??
なんかジョジョの登場人物みたいなテンションで草