華夏楼⑪
トゥルーエンド~コンプリート!
※ネタバレあり
山奥にあるポツンと一軒家で殺し合いをしていた連中たちが紡ぎ出したとは思えないくらいの、最高にハッピーなエンディングだったわ!
でも不思議とそこまで違和感はない…むしろ、聖一氏という各々にとっての忌まわしい過去を象徴する亡霊が消え去ったことにより、ようやくみんながあるべき場所へと収まった、という感じすら受けた
大袈裟かもしれんが、主人公がこの世に生を受けた意味は、まさにこの一言に集約されているとさえ思えた
というかね、もうね、静華さんが幸せになってくれただけで、わたしはもうめちゃくちゃ嬉しいんよ!
だってどのエンドでも悲惨な扱いばかりだったじゃん!
メンタルぶっ壊れ済みとはいえ、それなりにメス豚として幸せそうにやってる神楽ちゃんたちの横で、ある時は主人公の手によって媚薬のオーバードーズで狂い死にさせられたり、またある時は聖一氏に「措置」され山奥に埋められたり…なんで静華さんにばかりこんな当たりがキツいんだよ、と不満ばかり溜め込んでいたもんでな
トゥルーエンドで椿ちゃんやレナちゃんに対する母親としての真っ当な愛を注げるようになった静華さんを見て、何よりも幸福な気分になれたのよ
思えば、静華さんだって聖一氏の被害者だったんだろう
あんなに好色な聖一氏のこと、静華さんに対してだってあらん限りの凌辱を尽くしてきただろうし、それによって静華さんもまた精神的におかしくなっていってたんじゃないかと思う
そこにきて、義理の娘たちとの遺産を巡る騒動でしょ…そりゃ追い詰められもするわね
静華さんのやり方が正しいものだったかと問われると当然に疑問は残るけど、トゥルーエンドで見せた優しい母親の姿が、本当の静華さんだったんだと思うな
彼女にとっては肉欲の象徴とも言うべき存在だった霞ちゃんと一緒に、裸になってのんびりと日光浴をする光景は、傍から見ると滑稽なものだったろうけど、性的な雰囲気を一切感じさせることのない、絵画のような美しさをわたしは感じたよ
あれを見た瞬間、彼女たちが真の意味で聖一氏の呪縛を断ち切ったんだ、と実感できた
なかなかに鬱グロな展開も多かっただけに、ラストのハッピーエンドで一気に救済されて清々しささえ覚えたわ
調教シーンが無駄に数だけ多い割にはテキストの使い回しが目立ったり、一回目と二回目で95%ぐらい同じ内容のテキストをなぜか未読扱いで読まされたりと、エッチシーンのクオリティは正直微妙だったのがもったいない
射精の効果音(文字の方)も何というか独特よね…この先、三年分くらいの「ヴ」を見たわ
汁描写も薄いことのこの上ないので、汁だく紳士には物足りんでしょうな
スカ表現はそこまでハードじゃないけど、放屁シーンに謎のこだわりを感じた
女の子のおならを表現するエロゲーって、意外とあるようでない…なくない??
あと、音楽がとてもいい
light系列だったのか…あそこはほんとBGMはいいものばかりだよね
総合的には、そうそう気軽にオススメできるような内容ではないけれど、気になるという方はぜひ手に取ってほしい、って感じかな??
いろいろと雑な部分はあるものの、ヒロインの心情描写はかなりの迫力があるわよ~
お次はライアーソフトの「ANGEL BULLET」をプレイする
西部劇風の冒険活劇におバカなエロをプラスした、って感じでかなり楽しみ~
攻略順は
スーザン→パール→飛び立つ鳥→セーラ
の予定