お嬢さま至上主義

とあるポンコツギャルゲーマーの日常です

不味い 不味い 不味くて吐き出した病人食のような共感

Fortuna Rhapsody⑥

希代エンド

 

※ネタバレあり

 

 

 

ごめん、最後まで何言ってるかまったくわからんかったわ

 

希代ちゃんは責任感が強くて真面目な娘だから、自分の正体が天界の姫だと判明した時に、天界での派閥争いや、助けられるかもしれない主人公の父親をほったらかしにできないってのは十分にわかる、わかるんだけどね

希代ちゃんの言ってることがこれっぽっちも理解できなかったんだわ

 

彼女が天界に行くまでの周囲とのやり取りを要約すると、

 

希代ちゃん「天界に行けばいろいろ解決すると思うンゴ…でも天界には行きたくないンゴ…誰か引き留めてクレメンス…」

希代ママ「行くな」

彩愛さん「行くな」

主人公「行くな」

希代ちゃん「ンホオオオオオオオオわかったンゴオオオオオオオオ!!!ワイは天界に行くンゴオオオオオオオオオオ!!!」

 

と、なるわけだが

 

誰かこれ理解できた人いるの…??????

わたしには髪の毛の先ほども理解できなかったんだけど…??????

行きたくなかったんだよね、引き留めてほしくていろんな人に相談したんだよね??

それで、みんなが行かない方がいいって言ってくれたんだよね??

だから行くことにした、って意味がまったく通じないと思うんだけども…??????

 

 

まあ…無理やりにでも納得できるような理屈を捻り出すなら、みんなが自分を引き留めてくれる=自分には帰る場所があると思えたことで、困難に立ち向かうための勇気を手に入れた…とか何とか、言えなくもない、とは、思うんだが…

いや、やっぱり無理がある筋書きじゃないか、これは??

 

 

行きたくなければ行かなければいい、そもそも誰も希代ちゃんに天界に行けなんて強制してないんだから

それに…主人公の母親は失踪した夫の手掛かりを求めてオカルト系のルポライターにまでなったくらい伴侶への愛が強いみたいだけど、自分が主人公の立場だったとして、物心ついた時には既にいなかった父親が、今さら帰ってきたところでどんな顔して接すればいいのかわからんよな、と思う

しかも天界とこっちでは時間の流れが違うらしくて、こっちの世界では父親がいなくなってから15年も経ってるってのに、天界ではまだたったの一週間程度らしいじゃん

下手したら主人公と五歳くらいしか変わらん親父が帰ってくるんやぞ…ますます気まずいやろ…

だからまあ、言ってしまえば「主人公の父親を連れ帰りたい」っていう希代ちゃんの考えは、独善と言い切ってしまっても差し支えないと思うのよな

 

それに、希代ちゃんが天界に行ってしまえば、希代ちゃん自身はそれほど長い時間を過ごしたとは思わなくても、地上ではどんどん時が流れていくんだよね

大好きな主人公も、お母さんも、容赦なく歳を取っていくわけで

うかうかしてると、あっという間にお別れの日が来ちゃうのよ

そんな風に大切な人たちと共に生きていく日々を捨ててまで、よく知りもしない天界の人たちが勝手にやってる派閥争いに首を突っ込んでいく理由が想像もつかない…

 

というか、お姫さまとして天界のごたごたを治めたら、後は適当な人に王位を譲って地上に帰ってくるつもりでいるのかと思いきや、普通に今後も統治者として天界でやっていこうと考えてるのはさすがに草が生え散らかすわよ

地上で老化しすぎないようにしないとねー、じゃねぇよ

君の本来の居場所は地上と天界、どっちにあると思ってんだよ

娘を信じて送り出した志奈乃さんが気の毒すぎるわ

 

というわけで、いろいろ超展開すぎてついていけなかった

天界と地上を繋ぐ道は閉ざされてるんやで、と散々言っておきながら、「天界に行きたいンゴ」「おかのした」ぐらいの軽さでホイホイ道を開ける彩愛さんの存在も大概謎だったけど、もうそんなことがどうでもよくなるくらい白けてしまったのね

どんな作品でも極力アンチ寄りの発言は避けようと、褒めるところを探すことに注力しているけども、ちょっとこの作品は厳しいものがあるかもしれない…と戦慄せずにはいられない夏の昼下がりであった…