お嬢さま至上主義

とあるポンコツギャルゲーマーの日常です

どこまでもどこどこまでも これは河原町行き

お姫様☆エッチ⑤

セリエンド

 

※ネタバレあり

 

 

 

文通か…

いいね、最高だ!

 

 

特に根拠はないが、何となくぱんにゃさんは明日香さんのような気がしていたので、これはいい意味で不意打ちを食らった感じ

奥手な彼女が好きな人との繋がりを手紙のやり取りという古典的な手法に求めたのも、そのキャラクター性と相まってエモさマシマシよ

 

わたしが子どもの頃は流行ってたな~、文通

今ほどPCが普及していたわけでもないし、当然スマホなんてなかったし、メールやLINEみたいな便利なツールもなかったしね

確かに不便で、お互いの間を一往復させるだけでも何日もかかるようなシロモノだったけどさ、それでも手書きの文面というものが画面上の文字列にはない温かみを持っていたのは確かだわ

昔はいろんな雑誌にペンフレンドを募集するコーナーってのがあって、みんなそこで文通相手を探したもんだよね

わたしはその頃からオタクだったから、漫画の好みが合う人を探してたけど、大抵の漫画好きはイコールで絵描きさんでもあったのよ

それで当然、絵が上手い人にはたくさん応募があるみたいでさ、さすがに全員と文通するには時間もなければ、便せんや切手もタダじゃないからねぇ

半ば文通相手のオーディションみたいなことをやってるような人もいたわ、いやぁ懐かしい

わたしも数人と文通を経験したけど、いつの頃からか、どちら側からかはもう覚えてないけど、だんだん返事を書かなくなっていくんだよね

そう思うと、数年間も文通を続けていたという主人公とセリちゃんは偉い!

 

…なんか久々に文通してみたくなるけど、今じゃもうどうやって相手を探せばいいのかわからんよね

当時は今ほど個人情報にうるさくなかったとはいえ、住所やら名前やら、よく不特定多数に向けて公開していたもんだ

今と昔とでそんなに人間の質が変わったとは思えんが、悪用しようって人はいなかったのかしら

それとも技術的に悪用する術がそれほどなかったのかしら

素敵な文化だと思うので、今後も細々と残っていくといいわねぇ

 

(チラッと調べてみたら、現在は匿名で文通をやれるようなシステムがあるみたい)

 

ラストシーンでは、ぱんにゃさん=セリちゃんが好きだという映画のワンシーンを再現するという洒落た演出も楽しめたし、セラちゃんに比べると満足度の高いルートだった

引っ込み思案なセリちゃん、妖艶なセリちゃん、人見知りをするセリちゃん、大胆に迫ってくるセリちゃん…と、彼女の中にいろんな側面があるということを描写しておいて、そこにぱんにゃさんという人格を持ってくるという構成も見事だったと思うしね

でもなぁ…抜きゲーなら抜きゲーらしく、てっぺんから爪先までエロスたっぷりで勝負してほしいという気持ちもなくもない