夏・三葉、朝ルート
※ネタバレあり
海神サイドに属する立花ちゃん、砌ちゃんとは対となる、山神サイドに属する朝ちゃんと…どちらともいえない三葉ちゃんがセットになってる感じね
犠牲を必要とはするけど、海石や加護によって村民を(一応)守ってくれる海神とは違って、山神は荒ぶる荒魂そのもので、一度解き放たれてしまえば周囲を蹂躙し尽くし破壊し尽くすまで止まらないそうな
でも…山神が悪で海神が正義なのかというと、そういうわけでもないと思うんだよなぁ
ここら辺は人それぞれの宗教観みたいなものが関係してくるんだろうけど、そもそも神さまに善とか悪とかいった人間側の都合を押し付けること自体が間違ってるのではないか、とわたしは思うわけだ
うちは代々が無宗教で、盆や正月にこれといって特別な儀式をするわけでもなく、クリスマスなんてソシャゲの荒稼ぎシーズンくらいにしか思ってないわ
だから神さまとも縁遠い生活を送っているからそういう風に思うのかは知らないが、とにかく「神さまは人間を救ってくれる存在」という考え方に共感ができない
だって…人間なんざ助けて、神さまに何の得があるの??
よくアニメや漫画だと、人々の信仰パワーによって神さまは力を増すとか、人々から忘れ去られると消えてしまうとかいう設定があるじゃん
それこそ、ついこの前までプレイしてたかのそらとかそうだったよね
それって変…というか、なんでそんな人間ありきの存在だって思っちゃうんだ??
もし神さまがこの世に人間を創ったんだとしたら、じゃあそれ以前の神さまはどうやって存在してたんだ、って話じゃんか
神さまを崇拝する、人間以外の知的生命体によって定義されていたとでもいうのか??
ちょっと無理があるよね~…
わたしにとって神さまってのは、そういうもの…としか言えない
山神が破壊と殺戮の限りを尽くすのも、海神が山神を止めようとするのも、人間が憎いからとか、人間を守ろうとか、そんな風に考えてるんじゃなくて、ただただ山神も海神もそういうものとして在るからなんじゃないか、と思うのよ
とはいえ、言い伝えレベルの信憑性しか持たない話かもしれないが、かつて遠き神々は人間界で暴走を繰り返していた山神のような古き神々を、第三界へと追放したらしいからなぁ
それが何故なのかはすごく興味がある
結局は神さまといえども人に駆逐される運命にあるということなのだろうか…
それって、とても悲しい話だと思う…
足取の後継は神さまを封じる力を持つと言うけれど、元は共存するための力だったのではないのだろうか
でも、神さまからの脱却というのも、人の歴史には必要なことなのかもしれない
ただ辛い時に縋るだけの神さまを否定するような時が来たとしたら、それは人が己の手で困難を打ち破るだけの強さを手に入れた時だということだもんね
…なんか全然、三葉ちゃんと朝ちゃんのシナリオに触れないまま長文で語ってしまった…
とりあえずマタギモードの砌ちゃんはかわいいということが伝わればいいと思う