お嬢さま至上主義

とあるポンコツギャルゲーマーの日常です

遠回りの帰り道 向かいの子に出会った 寂しそうな顔してたのかな やきいもくれた

突撃天使かのん⑨

~霧香ルート・11話

 

※ネタバレあり

 

 

 

ついこの間エンジェルとして覚醒したばかりのかのんちゃんや久遠ちゃんと違って、もう一年近く…それも単独でずっとデスパイアと戦ってきた霧香ちゃん

そこには確かな実績と、それに裏付けされた自信とプライドがあると思っていたんだけど、その割には自己評価が妙に低いというか、すぐにコンプレックスを拗らせるな…と訝しんでいたら、その根底には幼少の頃から積み重ねてきた両親との不和があったわけね…

うーん、こういう話って大好き!

 

 

霧香パパも悪い人じゃない…いやまあ、親としてどうなんだって部分はあるっちゃあるんだけど、根っからの悪人ってわけじゃないじゃんね

彼なりに霧香ちゃんのことを想っていて、娘の為になると信じてやってきたことが悉く裏目に出てるってだけで…

霧香ちゃんだって最初は父親の期待に応えたいって気持ちを持ってたはずなのよ、だからどんなに困難な目標でも達成しようと頑張ってたわけでしょ

だからパパがその気持ちをしっかり受け止めて、厳しくしながらも褒めるところでは褒める、ちゃんと霧香ちゃんの努力を認めるってことをしてくれば、こんなにすれ違うこともなかったんだろうか

でも…親から見捨てられた、なんて風に思い込んでしまった霧香ちゃんが、紅ちゃん以外の誰に対しても頑なになってしまったのも、わかるなぁ

やっぱりそれだけ親の存在って子どもにとってデカいのね

世の中にはいろんな親子の関係があることも知ってる、畜生にも劣るような連中が親やってるってこともわかってる

だけど、その上で思うことがあるんだわ

そういう人たちでも、今までの嫌な記憶を全部消し去って、関係性もリセットできて、もう一度まっさらな状態でやり直せるとしたら…あと一回くらい、親子として生きてみたいって考えることもあるんじゃないか、って

わたしが家族というものに夢を見すぎているってのは承知してるけどさ、それくらい親と子の間にあるものって強い引力なんじゃないかと思うのよ

裏切りに遭った霧香ちゃんの心の傷は、そう易々と癒えないだろうよ

でもパパは霧香ちゃんのことを大切に想ってた、その事実だけは理解してあげてほしいわ

許す、許さないは、もう全部霧香ちゃんに任せる

かのんちゃんがエンジェルになって孤独から解放され、久遠ちゃんがエンジェルとして戦った結果、新しい家族の絆を手に入れられたように…霧香ちゃんもエンジェルになってよかったと思えるような結末を迎えられることを願うばかりだわ

 

 

それはそうと、シャドウエンジェルってどこかミントちゃんが変身したイクシードエンジェルに雰囲気が似てるなって思ってたけど、霧香ちゃんがデスパイアに負けない強さをイメージした時、鮮明に覚えていなくともどこか記憶の片隅にあったミントちゃんの姿を思い浮かべていたんだとしたら、めちゃくちゃエモいと思った

どうか和泉市での事件が片付いた後も、二人の間に交流が続きますように…